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〔学生の声〕UPセブ研修の経験を中学校の授業で発表しました

English (TOYO Global RDS)

UPセブ研修の経験を中学校の授業で発表しました

国際地域学部国際地域学科2年 伊従彩華


私は2015年2月に国際地域学部主催のフィリピン国立大学(UP)セブ校研修に参加し、同6月、その経験をもとに中学校の授業でお話をさせていただきました。

今回授業をさせていたただいたのは、私の出身高校附属の八王子学園八王子中学校で、3年生3クラスの公民の授業の時間です。
はじめのうちは、クラスの先生が生徒さんを指名し発言を促したりしてくださいましたが、次第に打ち解けてくるとどのクラスも、自分から手を挙げて積極的に発言してくれるようになりました。

中学校訪問授業 中学校訪問授業

授業の始めにまず、フィリピンのセブがどんなところかを紹介しました。綺麗なビーチやアヤラモール、チョコレートヒルの写真を見せた後、スラム街の写真を見せてこれも同じセブなんだよと説明すると、少しざわついていた教室が一気に静まりかえり、生徒さん達の目がスクリーンに集中しました。

UPセブ研修 UPセブ研修

それから、衛生問題や放火、盗電など、スラム街の現状を説明しました。不衛生であることでお腹を壊すことが非常に多いこと、下痢による脱水症状が危険であり、経口補水液によって脱水症状を防ぐことができることなどを説明し、それではそのような必要な知識はどこで手に入れることができるでしょうかと問いかけると、インターネット、噂話、本、親に聞くなど、様々な答えが返ってきました。

ほとんどの生徒さんが、スラム街の子どもたちは学校に通っていないと想像していたようです。私が研修で訪れたバランガイ・ルスでは、実は全員が小学校に通っており、皆英語・タガログ語の読み書きと計算ができるのだと明かすと、皆とても驚いていました。

UPセブ研修小学校の環境を整えるのも大変なことです。学校になくてはならないものはなんでしょうと投げかけると、生徒さん達は教室、校舎、チャイム、学食、黒板、筆記用具などを挙げ、先生からヒントをもらって最後にようやく机椅子が出てきました。普段よく使うものほどなかなか思いつかない傾向があるようでした。
必要不可欠なトイレを忘れていませんかと言うと、「ああ、そうか!」という声が上がり、皆が注目してくれました。トイレが無いことで学校に通わなくなる例が非常に多くあります。
そして経済的に学費を払うことができず、大学への進学率は28.2%しかありません。
スラムの現状を改善するために通うべき学校に、通うことのできない子どもたちがたくさんいます。

このようなストリートチルドレンやスラム街に住む貧しい人々を救うためにどうしたら良いか、生徒さん達に質問すると、予想していたよりもずっと良い意見がたくさん出ました。例えば、外国または国内の企業がもっと現地に会社を作ってあげる、小学校まで皆が通えるならそこで大学に行かなくても仕事に就けるような知識を習得させる、政府が支援するなど変わらなくてはならない、など様々でした。

フェアトレード考えられる解決策の一部として、フェアトレードとマイクロクレジットの仕組みについて説明しました。使用したパワーポイントの中でも、この部分は特に力を入れて作成し、後々授業でさらに踏み込んだ時に読み返しても分かりやすいように工夫しました。
また、説明をしながらフェアトレード商品の実物を回し、ジュースバッグ(ジュースのパッケージを使ったリサイクルバッグ)などはおしゃれで生徒さん達からも大人気でした。フェアトレードやマイクロクレジットの仕組みについて理解してもらうだけでなく、品物の良さについても知ってもらえたと思います。

とても充実した授業となり時間が押してしまったため、質問はアンケートで受け付けることになりました。後日メールで回答する約束になっています。

今回の授業を通して、中学生の反応をじかに見ることができ、また自分の研修での学びを振り返る機会にもなり、とても貴重な経験となりました。最後になりましたが、受け入れてくださった八王子学園八王子中学校の嵐悟先生と皆様、2ヶ月近く毎週のように指導してくださった東洋大学の眞子岳先生には本当に感謝しています。ありがとうございました。



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