1. トップページ >
  2. 国際地域学部 >
  3. グローバル人材育成プログラム >
  4. 〔国際地域学科:学生の海外活動〕内閣府青年国際交流事業「Ship for World Youth Leaders」に参加

〔国際地域学科:学生の海外活動〕内閣府青年国際交流事業「Ship for World Youth Leaders」に参加

English (TOYO Global RDS)

内閣府青年国際交流事業
「Ship for World Youth Leaders」に参加

内閣府が実施する青年国際交流事業「Ship for World Youth Leaders」に国際地域学部国際地域学科の畔上拓也さん、末次美幸さんが参加しました。その貴重な経験と学びについて、二人からご報告します。

「グローバルリーダー」とは

畔上拓也(国際地域学部国際地域学科3年)


Ship for World Youth Leaders (AZEGAMI)2015(平成27)年1月24日から2月23日までの約1カ月間、内閣府青年国際交流事業の一環であるグローバルユースリーダー育成事業「Ship for World Youth Leaders」に参加させていただきました。

本事業は、日本代表青年団100名と11カ国からの外国代表青年約100名、合わせておよそ200名の19歳から31歳の青年層が集い、生活をともにし、さまざまなプログラムを協力して行い、多くのディスカッションを通して、グローバル人材の育成とともに青年の社会貢献を促進する事が目的とされています。

私が本事業への参加を希望した動機は、「グローバルリーダーとは何か。」この疑問に対する答えを多様性に富んだ環境の中で見出したいと考えたからでした。
実際にプログラム中は、様々な場面でリーダーシップを問われる機会が多かったのですが、それぞれ確固たるリーダーシップを持っている参加者ばかりという環境において、普段どおり自分の力を発揮するのはなかなか難しいことでした。つまり、グループの先頭に立ってまとめ上げる人こそリーダーであるという一般的なリーダー観が成り立たないことが多かったのです。
Ship for World Youth Leaders (AZEGAMI)その時に学んだことは、誰もがリーダーであるということです。言葉にすると容易にわかる事実のように見えますが、実際に体験するのは初めてでした。グループを鼓舞し、引っ張る、いわば先頭のリーダーだけでなく、左右で支えるリーダー、見えない部分からサポートするリーダーとその形はさまざまで、誰もがリーダーに成りうるのです。
つまり「グローバルリーダー」とは、この世界に生きる全ての人を指しているのではないでしょうか。

本事業の重要なプログラム内容の一つに、コースディスカッションがあります。私は教育コースに所属し、コース課題として「持続可能性」に焦点を当てました。ディスカッションで理解を深めたあと、ニュージーランドにおける海外研修では、教育・環境・マオリ文化の三つの観点から持続可能性について学びを深めました。
そして自分一人の力でこの社会を変えることはできないが、未来を変える世代を変えることはできるということを学び、その際にカギとなるのがまさに教育だという結論にいたりました。いかにしてこれからの社会を動かす世代の教育を持続可能にしていくのかを意識して、今後教育に携わっていきたいと思っています。

Ship for World Youth Leaders (AZEGAMI) Ship for World Youth Leaders (AZEGAMI)

ほかにも、本事業ならではの経験は数え切れないほどありました。ニュージーランドで大臣を表敬訪問しお話する機会を得たり、現地の小学校で地元新聞のインタビューを受けたりもできました。(参照:ROTORUA Daily Post[外部サイト])

本事業が人生の起爆剤になることは間違いありません。是非多くの方に参加していただきたいと思います。ありがとうございました。

Ship for World Youth Leaders

優しさの定義

末次美幸(国際地域学部国際地域学科4年)


約1カ月間のプログラム「Ship for World Youth Leaders」に参加して、たくさんの新たな経験や発見があり、世界中に友達ができました。その中でも、私の中で最も印象に残っている経験を話したいと思います。それは、優しさの定義について考えさせられた経験です。

船上で過ごした約2週間、私は3人部屋に日本人、ケニア人と宿泊していました。アフリカの人と接することが初めてであったため、彼女の行動に対してどうリアクションしてよいか分からず、さらに英語で上手に自分の考えを表現できないことも重なり、彼女とあまり会話もせず、仲良くなれずにいました。

Ship for World Youth Leaders (SUETSUGU) Ship for World Youth Leaders (SUETSUGU)

共同生活も残すところあと数日となった頃、彼女が突然私に「あなたっていつも一人でいるよね。私も友達が少ないけど、各国に1人ずつは事業後も国に遊びに行けるような仲の良い友達はいるわよ」と言いました。その時は、部屋の外ではあまり顔も合わせていなかった彼女に図星を突かれた事に驚いたと共に、なぜ彼女がそのようなことを言うのかが理解できませんでした。
しばらく経ってから彼女に「あなたの言ったことは正しいと思う」と返したとき、彼女はさらに「友達を作ることを恐れないで」とも言ってくれました。その時初めて、彼女が本当に言いたかった事を理解し、また自分が人に話しかけることや仲良くなることを避けている理由が「怖がっている」からだと気づくことができました。彼女の言葉は私の心に深く刺さりました。

後に私は、彼女の言動は優しさ故だった事にも気付きました。悩みを相談した訳ではなかったにも関わらず、彼女はアドバイスをくれたのです。

多くの日本人なら、悩んでいるように見えても本人から相談されるまでは声をかけず、「そっとしておく」ことをよしとするように思います。しかし、彼女のように率直に本人に伝えることも、形は違えど「優しさ」であると教えてもらいました。

この経験は、価値観の違いを優しさという観点から見た学びとなったと考えています。また、共同生活で小さな異文化体験の重なりがストレスにつながりかけていた中で、異文化を学ぶ楽しさを再認識させてくれた貴重な経験でもありました。

Ship for World Youth Leaders (SUETSUGU) Ship for World Youth Leaders (SUETSUGU)

今回の学びは人と直接関わることでしか学べないものでした。私はこの9月から長期の交換留学へ行きますが、ここでの学びを生かしたいと思っています。人と接することに臆せず積極的にクラスの人と話したり、課外活動に参加しようと思います。

私が船上で友達と話すことを恐れていた理由は、おそらく自分の失敗を人に見られたくないという小さなプライドからくるものでした。自身がそうしてしまいがちなことも知った上で、素直に相手に接することが出来るかが、私にとってのチャレンジです。

また、留学先で起こりうることを先に経験できたという点でも、留学前に本プログラムに参加できたことは非常に有意義でした。さらには、物事の表面的な部分だけでなく、行動の裏にある価値観を学ぶには時間が必要です。長期留学が、本プログラムで学んだことをさらに深く理解し、また反対に日本人の価値観を海外の人に伝える良い機会になると思います。そしてその経験は、人生においても重要な経験となると信じています。

Ship for World Youth Leaders (SUETSUGU)