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〔留学だより〕ドイツ・マールブルク大学

English (TOYO Global RDS)

マールブルク大学(ドイツ)に留学中

成田 早恵さん(国際地域学科3年)

わたしは、今ドイツ・ヘッセン州に位置するマールブルク大学に11か月間の交換留学生として来ています。こちらでは社会科学を主専攻として、具体的には国際開発学を履修しています。それからもちろん、ドイツ語も勉強しています。
マールブルク大学は学生数が25,700人で、そのうち12%がドイツ国外からの留学生です。マールブルク大学の歴史は長く、グリム童話で有名なグリム兄弟も通っていたので、グリム童話に登場する動物などのモニュメントが街の所々に飾られ可愛らしい景観があります。

マールブルク大学(ドイツ)に留学中

大学の町マールブルク

東洋大学の交換留学先にドイツの提携大学がひとつしかないこともあり、大学の友達などからは「どうしてドイツに行くの?」と聞かれることがよくありました。ドイツに来た理由はたくさんありますが、一番の理由はドイツで自分が勉強したい開発学とドイツ語を学びたかったからです。
これらは日本でもできることかもしれませんが、今私は日本では決して過ごすことのできない日々を送っています。日本では、学生として大学で勉強しつつ、アルバイトをしたり、サークル活動にも参加したりと、色々な事に興味を持ち日々過ごすことができると思います。日本での学生生活のように、色々な活動に参加して色々な人と出会い交流を深め、交流を通じて色々な世界を知る、そういったことは学生時代にしかできないことかもしれません。しかし、それらの生活を切り捨てても、専攻である開発学の勉強をすることとドイツ語を勉強することに約1年間集中したいと思ったのが、この留学の一番の目的です。マールブルク大学(ドイツ)に留学中私の留学している街は「大学の街マールブルク」と呼ばれ、私の留学目的を果たすのにまさに最適な環境だと日々感じています。大きな街ではありませんが、大都市では気づきにくいであろう人のあたたかさや地域との関わりがここにはあります。地元の人達や地域との繋がりが日常生活でのドイツ語の必要性を上げ、毎日会う友達や地域住民との交流がドイツ語学習のモチベーションに繋がっています。

国際開発学の授業

私は今”Sustainable Development and Sustainable Peace(持続可能な開発と平和構築)”という授業を履修しています。この授業はブロックセミナーという授業形態で、1学期に全5回の授業で不定期開講、1回の授業が195分、300分、または450分と長くてバラバラに入り組むかたちです。受講生は主に国際開発学や平和構築学を専攻としている人達です。学部生と院生両方に開講しているので、初めのうちはレベルや知識などがついていけるか心配ばかりしていましたが、先生もクラスメイトも何かと気にかけてくれ、すぐに打ち解けられました。また、同じ関心を持っている人達と出会えたことや院生に混じって勉強できたことは、将来を考えるいい機会になりました。もしこういった分野で働きたいと思うなら、ここにいるクラスメイトのような高い意識を持った人達と働くということなのだと実感できました。
マールブルク大学(ドイツ)に留学中授業内容は、毎回テーマごとに分かれたグループがプレゼンテーションをして進行します。20人程度のクラスでディスカッションをして、各テーマの開発プロジェクトや諸問題、ケーススタディを検討するといったかたちです。たとえば、環境に配慮した商品・活動をどのように企業と提携し普及していくかや、先住民族の生活向上とオイルガス供給の関係、開発地区の適応性と緩和のしかたなどを議論します。どのテーマも非常に興味深いもので、より一層この分野を勉強したいと思いました。この授業に参加する上で、これまで国際地域学部の授業やゼミを通して得た知識が非常に役立っています。授業に参加して初めの頃は、言いたいことをうまく伝えられなかったり、ディスカッションにうまく入っていけなかったりと苦労しました。しかし、これまで東洋大学で学んだ、日本の環境への取り組みやエネルギー供給に関することをディスカッションで話していくうちに、クラスメイトは関心をもって私の主張を聞いてくれるようになりました。

ドイツ語の学習

専門の授業は英語で履修して勉強していますが、日常生活では基本的にドイツ語が欠かせません。ドイツ語学習の手段のひとつとして、私はまず90分×週2回のドイツ語の授業を受けています。もうひとつの方法はタンデムです。タンデムパートナーとは、私の場合ドイツ語ですが、ある言語の話者がパートナーとなって会話の練習を助けてくれることをいいます。マールブルク大学(ドイツ)に留学中わたしは3人のタンデムパートナーのお陰で、大学でのドイツ語の授業とあわせて週約5回の学習機会をもつことができています。その中でも、ひとりのタンデムパートナーは、一緒に勉強したり、スポーツをしたり、また生活で困ったことなどにも相談に乗ってくれるいい友達です。お陰で度胸がついてドイツ語で話す機会を自分で作れるようになりました。英語による授業で知り合った友達とも、授業以外ではドイツ語で話してもらうようにして、ドイツ語を向上させるチャンスを無駄にしないようにしています。

地域とのつながり

マールブルク大学(ドイツ)に留学中学習以外で紹介したいのが、スポーツを通じたコミュニティーです。これまで中学高校の部活と大学のサークルでやっていたバドミントンをここドイツでもやっています。幸いにもマールブルクの地元のクラブチームに入れてもらうことができ、公式試合にも出ています。そこで得られたものは何といっても、いい仲間達です。チームメイトがプレーもドイツ語学習も応援してくれて、本当にかけがえのない仲になりました。留学生のコミュニティーだけではドイツ語を話す機会は十分に得られないので、学んだことをすぐ活かせるチームメイトとの交流はとても大事だと思っています。チームメイト達のお蔭で、話せる表現とボキャブラリーが一気に増えています。
地域での活動として他に、ドイツ国外の各国の文化を紹介するフェスティバルに参加する機会もありました。こういった活動は言葉の壁をはっきりと意識する機会となり、ドイツ語学習に対するやる気につながっています。
もちろん他の留学生やドミトリーのフラットメイトも大切な仲間です。彼らのお陰で、いろいろな世界観や各国の文化、そして新たな道まで見えました。今後も彼らからいい刺激をたくさんもらいたいと思っています。

留学便りで伝えたいこと

マールブルク大学(ドイツ)に留学中留学への興味の有無に関わらず、今学生生活を送っている人達にとって実りある大学生活へのプラスアルファをつくるきっかけになればいいなと思い、私のドイツでの留学生活をご紹介しました。今、私は留学期間の折り返し地点にいます。帰国後は4年生になり卒業論文を書いて4年間の区切りをつけます。私自身「いま」という時間を手探りで送っているので、偉そうなことは言えません。ただ、国境を越えさまざまな人と出会い、学生生活の中でやりたいことをとことん追求したいとこれまで思ってきました。私は「留学する」ことそのものが単純に実りある大学生活に繋がるとは決して思いません。大事なのは、自分がやりたいことを追及することだと思います。私が1、2年生の時は、自分が人生において追い求めてゆきたいことが何なのか知りたくて、色々なことに手を広げました。やりたいことや夢のある人は、それに向かってまっしぐらに突き進めばよいと思います。また、自分の可能性をまだ見出せてない人は、関心の向くままに様々なことに手を伸ばしていいのではと思います。手を伸ばしたら、人と出会えます。人と出会えば視野は格段に広がります。アクションをおこすことが自分の世界と可能性を広げることを忘れないでください。他人の言うことを鵜呑みにせず、自分自身の体験を通じて自分が追い求めるものを見極めようとしたとき、次に何をすべきか、進むべき道はおのずと見えてくるはずです。その手段の一つに「留学する」というひとつの選択肢があると思います。


国際地域学科3年 成田 早恵
(留学期間:2014年9月 ~2015年7月 マールブルク大学) 


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