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〔留学だより〕オランダ・ロッテルダム大学

English (TOYO Global RDS)

ロッテルダム大学ビジネススクール(オランダ)に留学中

浅賀謙さん(国際地域学科4年)

近代都市ロッテルダム

私が留学しているロッテルダム大学はその名の通り、オランダ西部にあるロッテルダムに位置しています。
古い建物が多く残る首都アムステルダムとは異なりロッテルダムには近代的で少し変わった建物が数多く存在します。トラム(路面電車)、地下鉄、バスなどの公共交通機関が整備されており、学校から街の中心部まで15分程度で行く事ができるため生活にはとても便利な場所です。

ロッテルダムロッテルダム

ロッテルダム大学ビジネススクール

ロッテルダム大学の友人と学生数約2500人で、世界各国から学生が勉強しに来ています。いくつか学科があるのですが、私の所属しているTrade Management for Asiaという学科はアジアに焦点をあてた科目構成で、学生は皆日本をはじめとするアジアの国に興味を持っており、日本語、中国語を勉強している学生が多くいます。時々、日本語のクラスに参加させていただいたり、課題を手伝ったりする事もあります。

この学科の学生は基本的に3年時にアジア圏に留学します。彼らと日本で会えるのが今からとても楽しみですし、また逆に留学から帰ってきた人達とも色々な話をすることができ、今まで自分が持っていたアジアや日本に対する視点とはまた違った視点を知る事もできるのでとても興味深いです。

ロッテルダム大学はクラス制となっており、各クラス約30人程度、授業は基本的に全て必修なので、そのクラスでほとんどの授業を受けています。私のクラスには他に留学生がおらず、クラスメートは大半がオランダ人です。
最初は日本の大学とは違うシステムや、周りが皆、現地のオランダ人学生だという環境、周囲とのレベルの違いなどにとても戸惑いました。
しかし、留学生がいない環境の中で現地の学生と共に勉強することで自分自身が成長できたと感じ、何よりオランダについて深く知る事ができ、それが自分に大きな影響、変化を与えてくれているので、今ではとても恵まれた環境だと思えるようになりました。

プロジェクト教育

私の所属している学科ではプロジェクトが各学期(4学期制)にあります。8人でグループになり、毎学期、異なるテーマや課題が与えられ、それを最終的には報告書のような形でまとめ、プレゼンテーションなどを行います。

週に一度、担当教授を交えた30分のミーティングがありますが、基本的に学生主体で話し合いを進めます。もしグループが間違った方向に進みかけていたり、行き詰まったりしてしまったら、その時だけ教授からアドバイスをいただけます。その他は適宜自分達で週に数回ミーティングの時間を設け、自分達でプロジェクトを進めていく必要があります。
プロジェクト開始時にマニュアルが配布されるのですが、そこには必要最低限の情報と評価項目くらいしか載っておらず、どのようにプロジェクトを進めていけばいいのか、どのような企画書を作成すればいいのか分からなくなる事もあります。

学生の自主性と創造力が必要とされるので大変だと感じる時もありますが、枠にとらわれず取り組めるという面ではとてもやりがいがあります。また、与えられるテーマもプロジェクトのシステムも現実的なため、実際のビジネスのような感覚で活動することができるのも魅力の一つに感じます。

プロジェクト:Marketing Asian Product

プロジェクトこれは二学期目に行ったプロジェクトで、各グループまだオランダの市場で販売されていないアジアの製品を振り分けられ、その製品をオランダに輸入し、販売した際に利益を生む事ができるのかというテーマのもと、価格、宣伝方法、競争相手、流通経路などを調査し、最終的に企画書として提出するというプロジェクトでした。

また、他の必修科目でマーケティングやSPSSを用いたデータ分析など、このプロジェクトに必要な授業もカリキュラムに組まれており、同時進行で学んでいました。

私達のグループは偶然にも日本でも人気の、ある洋服について調査することになり、インターネットや文献をもとにその製品やオランダの市場について調べました。その後、ターゲットとなる消費者層を対象にオンライン中心のアンケートと実際に試着してもらい感想を聞くという二種類のアンケート調査を行いました。友人やその知り合い、その家族など様々な方に協力していただき、約230人(オンライン200人、試着30人)のアンケートをとることができました。
アンケートを集計し、SPSSを使いながら分析、そして企画書を作成へと移ったのですが、この分析にとても苦労しました。
例えば宣伝方法でいうと、どの媒体で、いつ宣伝するのかという結論を最終的に出す必要があったため、まずアンケート結果に基づき、どのテレビ番組、どの雑誌、どの新聞で宣伝するのが最も効率的かを判断し、それぞれにかかる費用を調べていきました。
テレビCMを利用した場合、短時間で大勢の人に製品の情報を届ける事ができる一方、夜7時以降、最も視聴率の高い時間にCMを流すとなると宣伝にかかる費用は一気に跳ね上がる。では、朝と夕方のラッシュアワーの時間にラジオで宣伝すれば車内で聞く人が多いのではないか、しかし製品が見えないため良い宣伝方法といえないのでは、新聞や雑誌では宣伝できる範囲が狭い割に費用がかかり、また消費者の目にとまりにくい、というような様々な議論を繰り返しました。

最終的に私達は費用の面を大きく考慮し、ラッシュアワーにラジオによる宣伝、ターゲットとなる消費者層の目につきやすい場所に看板広告を設置(具体的な設置場所、時期、見る人の年代、性別、人数なども明らかにしました)、SNSによる宣伝という結論に至りました。

このように宣伝方法のみならず各パートで様々な要素を考慮しつつ、限られた時間で企画書を作成しなければいけなかったため、大変だったのですが、途中から自分の企業の製品について調査しているのでは?と思ってしまう程、実践的で良い勉強、経験になったと思います。
そして何より、グループで迷いながら、争いながらも最終的に報告書を完成できた喜び、達成感はとても大きかったです。

非英語圏での生活

オランダは非英語圏で公用語はオランダ語なので基本的に街の中にある表記はオランダ語です。スーパーで買い物をした時に字が読めずに苦労したり、駅でのアナウンスが分からなかったり、オランダ語で話し掛けられ困ったりと色々ありますが、近くの人に聞けば教えてくれるので大きな問題ではないように感じます。
というのも、オランダは英語圏と言ってもおかしくないくらい、誰に話し掛けても流暢な英語が返ってきます。半年間生活してきて、英語を話せない人に出会った記憶はほぼなく、もちろん年代が上がるにつれて訛りはありますがそれでも全体的に弱く、聞き取りやすいです。

非英語圏での生活 オランダにて友人と

多様な民族、価値観に触れて

オランダには多くの移民が生活しています。特に大学のあるロッテルダムには人口の半数近くが移民と言われているだけあり、様々な民族の人々が生活しています。

私は以前、移民はどちらかというと自国のコミュニティに固まり、生活している国の文化に馴染んだり、言語を習得したりせず、厳しい生活を強いられている人達も多いのかなと思っていました。実際、他のヨーロッパの国に行くと、物乞いが多かったり、移民系の人々が危険な雰囲気を醸し出していたりと様々な問題があったように見えました。
しかしオランダではそのような事はなく、表面的にしても比較的、移民がオランダ社会や文化に馴染んでいるという印象を抱きました。確かに同じ民族同士で固まってしまう傾向はあるものの基本的にオランダ語を話しているので、それにはとても驚きました。

また、オランダ人といっても移民二世、三世も多く、アジア系、アフリカ系など様々。見た目だけで判断すると色々な国の人がいると感じるのですが、実際に言葉を聞くとオランダ語だったりするので、面白いなと不思議な気分になるのと同時に、一つの国の中に様々な民族が存在していることを肌で感じる事ができています。

様々な民族の人々が生活しているということはそれだけ多くの考えや価値観が存在します。
ここでは人と違っても誰も気にしないし、それが当たり前です。日本にいる時は周りに流されたり、自分以外の何かと比較したりする事が多かったのですが、オランダに来て周りと自分を比較しなくなり、人と違う事を恐れなくなりました。
考え方も感じ方も人それぞれ、皆違うからこそ面白いのだと気が付く事ができました。

おわりに

留学に来て学校内、街、旅行先などで様々な事を経験し、たくさんの人に出会いました。その中で今まで自分がどれだけ狭い視野、狭い世界で生きてきたのかを思い知らされました。

何を感じて、何を学ぶかは人それぞれですが、日本にいたら気付かなかった、知らなかった、多くの事を留学では学べるのではないでしょうか。もちろん楽しい事もあれば、上手くいかない事など色々とあります。しかし、何一つ無駄な事はなく、ここで出会った人、経験した事、学んだ事、全てが自分の人生においてかけがえのないものになると思います。

留学生活も残り数カ月、自分らしく悔いの残らないように過ごしていきたいです。

オランダの風景

国際地域学科4年 浅賀謙
(留学期間:2014年8月 ~2015年8月 ロッテルダム大学ビジネススクール)


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