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学生の声(国際観光学科):インターンシップを通じて仕事の目標を得られました

English (TOYO Global RDS)

インターンシップを通じて仕事の目標を得られました

学生 東洋大学 国際地域学部 国際観光学科 3年
大塚 洋平(おおつか・ようへい)
教員 東洋大学 国際地域学部 国際観光学科 講師
道畑 美希(みちはた・みき)

 

学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生 学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生

道畑先生: 大塚さんは現在3年生の後半で、就職に向け企業でインターンを行っている最中ですね。これまで大塚さんは、演劇などの課外活動もしながら、国内外問わずさまざまなインターンに積極的に参加し、それらの活動を通して自分が一生取り組みたいテーマを見つけました。このインタビューでは、そのような活動に取り組んだきっかけやそれらの体験によって得られたもの、そして最後に今後の抱負を聞かせてもらえればと思います。

「人を笑顔にできる仕事」を目指し国際観光学科へ

道畑先生: 大塚さんはどうして東洋大学国際地域学部 国際観光学科への入学を決めたのですか。

大塚さん: 高校2年生のときに三谷幸喜監督の『THE 有頂天ホテル』を見たことがきっかけです。映画の最後のほうで、ホテルマンが「行ってらっしゃいませ」と客を送り出すシーンに魅了されて「あぁ、ホテルマンってかっこいいな」と思ったのです。
もともと私は子供の頃から人の笑顔を見るのが好きで、人のためになるような仕事がしたいと思っていました。小学生の時、担任の先生が学年発表会の演劇で自分を主役に選んでくれたことがあるのですが、見に来てくれた親達が笑顔で喜んでくれ、とても嬉しかったのを今でも覚えています。子供の頃のそうした体験や親に連れられて訪れたレストラン・ホテルで、そこで働く人達と接した経験から、演劇や接客業は人を笑顔にできる仕事と漠然と思っていました。
高校3年生の時、進学先としてサービス業について専門的に学べる学校を探したところ、東洋大学の国際観光学科は、ツーリズム、レジャーアンドリゾート、ホスピタリティマネジメントの3分野に渡って技術面だけでなく理論・学術的にも観光のことを学べると知り、東洋大学で学びたいと強く感じ自己推薦で受験しました。

東洋大学での学生生活

道畑先生: 入学後の学生生活はどうですか。大塚さんは演劇サークルで代表責任者をするほど力を入れて活動していましたね。また、授業にも熱心に取り組んでいるのを見てきました。

大塚さん: 学生生活はとても充実しています。国際観光学科の授業はワインのテイスティングや調理実習など独特な授業が多く、食に興味のある自分にとって、とても良い環境です。授業では観光の勉強をみっちりやり、課外活動は演劇サークルで週4日の活動を3年間、3年生の秋に引退するまでやり通しました。
学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生入学前は、観光という言葉から思い浮かべるのはメジャーな観光地ばかりでしたが、授業を通して観光と一口に言っても色々な切り口があり、単に個人の楽しみに留まらず経済活動のひとつとしても重要な役割を担っていると知りました。授業では日々新たな発見がありました。私は食についてより深く学ぶため、フードビジネスマネジメントや食による地域振興をテーマにしている道畑先生のゼミを希望しました。ゼミではJR西日本と北陸三県誘客促進連携協議会による「北陸カレッジ」に参加し、ゼミの仲間たちと作り上げたプランを大阪のホテルでプレゼンテーションしました。残念ながら優勝は出来ませんでしたが、自分達で作ったプランを旅行業界の方々の前で提案するという、なかなか出来ない経験をしました。

国際観光学科でのインターンシップ

道畑先生:  一方、正課の授業以外にもインターンシップに積極的に参加してきましたよね。

大塚さん: 今まで3つのインターンシップに参加しました。その度に新たな気づきがあり、自分の将来の目標を見つける良いきっかけとなりました。1度目は2年生の夏休みに参加した伊豆のリゾートホテルのインターンシップ、2度目は2年生の春休みに参加した和歌山県那智勝浦町のふるさと作りインターンシップ、3度目はゼミの仲間と4名で参加した、外食企業の海外進出支援・コンサルティングを行っている企業のインターンシップです。

道畑先生:  幅広い内容ですね。具体的にはどのような業務に携わったのですか。

大塚さん: 1度目のリゾートホテルのインターンシップでは、主にブッフェスタイルのレストランで接客業務をしました。夏休み期間だったこともあり、宿泊客の多くが家族連れでした。レストランにやってくる子供たちは自分で好きなものを好きなだけとって食べるブッフェに大興奮、そんな子供たちの喜ぶ顔を見て嬉しそうな両親やおじいちゃん、おばあちゃん。年代を問わず皆の笑顔で溢れるレストランを見た時に、「食が持つ、人を笑顔にする力」に気付き、将来は「食」に関する仕事に携わりたいと考えるようになりました。インターンシップが終わり秋学期になると、3・4年次のゼミを決めなくてはならないのですが、迷わず「食」が研究テーマである道畑先生のゼミに希望を出しました。

道畑先生: 2つ目に参加した和歌山でのインターンシップはどうでしたか。山奥の地域なので、普段都市部の大学に通っている大塚さんには色々と驚きがあったのではないでしょうか。

大塚さん: 道畑先生から勧められて参加した、ふるさとづくりインターンシップです。いくつか受け入れ地域がありましたが、あまり馴染みのない関西文化に触れられると思い那智勝浦町を選びました。活動内容としては、農作業体験、キャンプ場の管理、シカによる獣害の現状視察などを行いました。私は年齢が若いためか、地域の方々がとても良くして下さりました。夕飯に呼んでいただいたり、一緒にお酒を飲もうと誘っていただき色々な話をしました。

学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生茶畑を管理する方々からは、畑の管理やシカ対策をするにも、人手不足でできず、耕作放棄地が多いという話を聞きました。彼らは耕作放棄地をこのまま放置するわけにはいかないと立ち上がった方々で、一緒に堆肥を撒いたり、獣害の被害状況を見て回ったりしました。また、全く異なるキャリア・地域からIターンで来ている方々とも知り合い、農業に携わっている方、猟師の方などから生産者としての悩みや不安など生の声を多く聞きました。それまで自分は「食は老若男女問わず笑顔に出来る」と考えていましたが、消費者だけでなく、生産者側も笑顔になれなければ本当の意味で人を笑顔にできているとは言えないのではと考えるようになりました。食のあり方について自分の意見が明確になり、将来やりたい仕事を決める上でこの気付きは大きなものとなりました。

道畑先生: 和歌山のインターンシップでは生産者のことも学べたというわけですね。そういったことは座学で学んでも、実際に現場に行って体験してみないと腹に落ちにくいかもしれませんね。

大塚さん: 3つ目は、海外進出する外食企業のコンサルティングを行う会社でのインターンシップでした。
日本国内での研修から始まり、タイのバンコクでの現地研修もあると聞き、絶対に参加したいと考えていました。国内研修では、バンコクで開店予定のお店のメニューの英訳をしたりデータの整理をするなどの事務的なことから、実際に海外進出を希望する企業の方との商談の場に立ち会ったりと、他のインターンシップではできないような貴重な経験をしました。
このインターンシップでは、毎回課題を出されました。例えば、タイに出店予定のA社に競合するB社タイ店のメニューを見て、A社タイ店で出すメニューの価格設定を考え理由を沿えて提出する、といった課題がありました。それらの課題に対し、道畑先生の授業で学んだメニュー開発論やブランディング、ポジショニングを思い出して取り組みました。自分なりに真剣に考え案をまとめて返すと、副社長から「こんな考え方もあるんじゃない?」と全く別の切り口からの案が返ってきて、とても勉強になりました。他にも、普段経験できないようなことを沢山経験しました。色々なところに行けましたし、学生では携われない仕事に関わり、緊張感をもって真剣に取り組みました。コンサルティング業は出店する国の情勢を見ることも大事ですし、他国で日本の商品を売るためには多角的な視点が必要とされることを実感しました。

道畑先生: 貴重な経験を積ませてもらったようですね。授業で積極的に学び、それを生かして現場で実践するという大塚さんの姿勢が、チャンスを逃さず大きな財産を得ることにつながったのだと思います。

 学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生

大塚さん: ある和菓子屋さんがタイに出店したいと副社長を訪ねてきたことがありました。その打ち合わせに同席したのは、自分にとって大きな収穫となりました。タイで和菓子を売るにあたり、副社長は某デパートへの出店を勧めました。デパートでの出店は多くの費用がかかることが予想されますが、一度デパートで販売することで多くの日本人が購入している商品としてタイの人から認知され、商品のブランド化につながるため、多少のリスクがあっても出店価値があるといいます。
リスクがあってもブランディング重視か、日本に主軸をおいた状態で海外出店したほうがよいのか、どちらが良いか私は立場を決めかねる状態で副社長の話を聞いていましたが、副社長の意見は絶対にデパート出店でした。根拠もしっかりしており、実際に海外で豊富にビジネス展開の経験がある副社長の話を伺い、私ももっと実践的な知識や経験を積んでいかねばならないと改めて感じました。

道畑先生: 国内での研修後、バンコクでの現地研修はどうでしたか。

学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生大塚さん: バンコクに到着して2、3日は環境に全く適応できませんでした。かばんは前に持つ、夜中は出歩かない、水道水は飲まない、屋台での食事は自分の責任で、など、自分のことは自分で守らなければならないことや、研修の主目的であったバンコクに開店予定の店舗が2ヶ月ほど開店が遅れ現地での研修に間に合わなかったことなど、物事が日本のようには進まないことを肌で感じました。国際観光学科で世界のことを学び、また研修前の事前研修などで、多少なりとも分かったつもりでいたのですが・・・

道畑先生: タイでは異文化の中で日本のビジネスを行っている日本人に会い話を聞く機会がありましたね。

大塚さん: 二社の方々の話を聞き、海外に進出している企業は進出先の文化や国民性の違いで悩んでいることが分かりました。また、日本製の製品を欲しがる顧客が多いと伺い、日本の製品が高く評価されていることを改めて感じました。特にアジアの国が経済的に発展するにつれ、国民のニーズが変わり高品質の日本製品が高く評価されるようになるようです。
他にも海外で活躍する日本人の方々にお会いし話を聞くうちに、困難の中で熱意を持って、海外にビジネス進出する日本人の手助けをしている方々をかっこいいと思い、私もそんな日本人をサポートする仕事がしたいと思うようになりました。

道畑先生: 他の国から見た日本を知り、日本への見方が変わったのですね。インターンを通じて実際に将来やりたいことが見えてきたようですね。

バンコクから帰国して

道畑先生: バンコクでの研修から戻って、その後の学びはどうでしたか。

大塚さん: 帰国後に、食やサービス業に関わる方々を外部講師に招いて話を伺う形式の講義を履修しました。一番心に響いたのは日本酒を広める活動をしている方と、父親が亡くなった後に若くして酒蔵を継いだ方の話でした。お二人とも日本人の日本酒離れ、若者の日本酒離れを危惧していました。日本酒が海外で飲まれるようになった一方で、日本では日本酒を飲む人が少なくなってきており、それに伴って全国の酒蔵も減少してきているそうなのです。今でこそ私も日本酒が大好きですが、もともとは苦手でした。たまたま、ある銘柄の日本酒を飲んだことで日本酒の魅力を知り、日本酒そのものに興味を持つようになりました。その日本酒を作っているのは小さな酒蔵で、扱っている店舗も少なく直接酒蔵まで行かないと買うことはできないのですが、何度も酒蔵に通ううちに、生産に関わる人達がどんな気持ちでお酒を作っているのか知りたくなりました。蔵の方に直接話を伺ってみたところ、日本酒離れが進み酒蔵が減っている中で、こだわりを持って酒造りを続けていることが伝わってきました。日本酒も酒蔵も日本人が試行錯誤を重ね継承し洗練されてきた文化で、それを守り続けていることにロマン・魅力を感じました。またお酒自体がコミュニケーションツールだということにも気付きました。学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生たとえば先日ゼミの恒例行事「おやじディスカッション」(食品業界のベテラン経営者であるオヤジvs若者で意見を戦わせる会)に参加しましたが、親よりも年の離れた人達とも、お酒の席では緊張もほぐれ、普段できないような話が沢山できました。日本人である私達が、日本酒から離れてしまうのはもったいないように思います。
若者が日本酒離れしている原因は、美味しい日本酒を飲む機会がないからだと思います。私の周りにも日本酒はあまり飲まないという学生が多くいました。その理由のほとんどは「飲んだことがないから、多分美味しくないだろうから」でした。この現状をどうにかしたいと思った時に思い浮かんだのが、飲食店向けに販売を行う酒類専門商社に就職し、日本酒の魅力を伝えたいという目標でした。最近の若者は知らないものには手を出さない消極的な傾向にあるのではと思います。日本酒の魅力をしっかりと具体的に伝えられれば、そしてそんな環境が身近にあれば、きっとファンになってもらえると思います。私は今、利き酒師という資格取得のための勉強をしています。私自身の言葉で日本酒の魅力を伝える力を培い、将来日本酒作りに携わる方々の役に立てるように準備していきたいです。

語学について

道畑先生: 日本酒を国内のみならず海外にも提案営業していくなら、将来的には日本人以外の人達にも日本酒の魅力を伝える必要に迫られそうですね。コミュニケーション手段として言語が重要になりますが、大塚さんは大学での語学の勉強はいかがですか。

大塚さん: 国際観光学科は語学の必修単位が多く、授業が充実しています。語学クラスはTOEIC IPテストの結果によりクラス分けされるため、レベルに応じた授業が受けられます。私自身、入学時に比べてTOEICの点数も上がり、学年を重ねるごとに英語がより解るようになってきている実感があります。でも自分の実力はまだまだ足りないとバンコクでの研修で痛感しました。東洋大学は学科の授業に加えて、英語学習支援 SCATプログラムなど英語教育のバックアップ体制が充実した学校なので、もっと活用するべきだったと感じています。
しかし英語はあくまでもツールの一つなので、私自身は自分の専門性をより生かせる仕事に集中できればと思っています。

ゼミ・インターンでの学びから今後の目標に向かって

道畑先生: 大塚さんは今就職活動の真っ最中ですが、就職後はどんな社会人になりたいと考えていますか。

大塚さん: 仕事を通じて日本酒を広めていく活動をしていきたいです。そのために、マーケティングや顧客満足といった、授業やゼミで学んだことを生かせる職業に就ければと思っています。インターンを通じて知り合った社会人の方々は自分にとって大変な刺激となり、今後の目標になっています。これまでのインターン経験で得られた自信を心に強く持ち、就職活動も社会人になってからも全力で目の前の課題に取り組んでいきたいと思っています。
日本酒の美味しさを知ってから、時々父と一緒にお酒を酌み交わしながら話をするようになったのですが、これまであまり語ることのなかった胸の内を父は私に打ち明けてくれるようになりました。どんなに辛いときも家族のことを思い自分を奮い立たせてきた父のためにも、早く就職先を決め、地に足を付けて社会人として自立したいです。

道畑先生: インターンシップでの経験を経て、大塚さんは人としても大きく成長できたようですね。東洋大学で目的意識を持って積極的に学んできた大塚さんが、力強く飛び立ち、社会に出てすばらしい活躍をしてくれることを楽しみにしています。

学生ロングインタビュー 大塚洋平さん・道畑美希先生


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