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〔学生の声〕国際交流活動を振り返って~2013年度国際交流ポイント取得上位者による座談会から

English (TOYO Global RDS)

国際交流活動を振り返って

座談会1[学生]

岩崎江里(国際地域学部際地域学科 国際地域専攻 2年)

佐藤侑大(国際地域学部国際地域学科 国際地域専攻 3年)

中村里香子(国際地域学部国際地域学科 国際地域専攻 3年)

[聞き手]

荒巻俊也(国際地域学部国際地域学科 教授)

2013年度国際交流ポイント取得上位者による座談会から

荒巻教授: 国際地域学部では2013年度より国際交流ポイント制度を立ち上げました。これは学生の自発的な国際交流活動や語学学習などにポイントを付与するものです。学生の国際交流活動の動機付けになるとともに、それぞれの活動に対して報告をEポートフォリオシステムToyo RDS folio(以下、ポートフォリオ)に登録することにより、学生が自らの活動の振り返りに利用できるようになります。

今回は、昨年度のポイント獲得上位者の中から3名の方にお集まりいただき、これまでの国際交流活動を振り返ってもらおうと思います。

海外での活動を振り返る

荒巻教授: 皆さんはそれぞれ、特色のある海外での活動を実施されていますが、まずはそれぞれの活動を紹介していただけますでしょうか?

佐藤さん@フィリピン1佐藤さん: 私は昨年度、3回フィリピンを訪れて行った活動で国際交流ポイントを頂きました。1回目は昨年夏にConnActionという学生グループで行った、セブ市のバランガイ・ロレガ(貧困コミュニティ)での調査活動。2回目は今年の春に、台風で壊滅的な被害を受けたレイテ島の復興支援活動。3回目はその直後に、お世話になったバランガイが大規模な火災にあったため、その復旧支援活動を始めました。

中村さん: すっかり「佐藤君というとフィリピン」という感じですが、それくらいフィリピンに関わるようになったのには、何か理由があるのですか?

佐藤さん: 1年生の頃は、まさか3回もフィリピンに行くことになるとは思っていませんでした。きっかけは、1年生の春休みに行われたカーティン大学(オーストラリア)での海外国際地域学研修に参加したことです。この研修への参加も、友達に誘われて何となく決めたのですが。初めての海外で、思ったように交流に参加できず、自分のだめさ加減が否応なしにわかってしまい、帰国後もこのままで良いのかとずっと自問する日々でした。そんな時、カーティン研修を引率してくださった小早川先生からConnActionの活動へのお誘いを受けたのです。

荒巻教授: フィリピンに初めて行ったときの印象はどうでした?

佐藤さん@フィリピン2佐藤さん: 会ったばかりの外国人にすぎない私に、あたたかくそして分け隔てなく接してくれたので、とても感激しました。人々がとてもまぶしく見えました。最初の訪問はConnActionのメンバーと、2回目のレイテ島支援はOSP(Oriental Sky Project)のメンバーと一緒だったのですが、3回目のバランガイ・ロレガの火災復旧活動は一人で行ったのでとても緊張していて、被害にあった現地の人々にかえって助けられた感じでした。

岩崎さん: 私もボランティア活動でタイへ行って、子供たちに日本語や日本文化を教えたりしたのですが、ボランティアをさせていただいた自分のほうが得るものが多かったように感じましたね。

荒巻教授: 岩崎さんは、春休みに一人でタイへ行ってきたのでしたね。

岩崎さん: はい。私は昨年の夏休みにセントラルランカシャー大学(イギリス)での海外国際地域学研修に参加したのですが、次は一人で行ってみようと思い、タイ現地NGOミラー財団が主催するボランティア活動に6週間ほど参加しました。北部のチェンライというところで、山岳少数民族の村でのホームステイもあり、村の方々の自給自足の生活を体験させていただきました。

岩崎さん@タイ1 岩崎さん@タイ2

荒巻教授: 現地での生活を体験し、どのように感じましたか?

岩崎さん: 特に人と人とのつながりがあたたかいのが印象的でした。物質面では豊かではないかもしれないけれど、自然と共生し、ひとびとが協力し合いながら生きているという豊かさがあるように感じ、本当に豊かなのは日本の私達のような暮らしではなく、彼らのような暮らしなのではないかと感じました。

中村さん: 都心にいるのとは違って、隣にいればそれだけでもう友達、あるいは家族のように扱ってくれるあたたかさに、嬉しくなりますよね。

荒巻教授: 中村さんは、マレーシアで語学研修に参加してきたのですよね。どのような内容だったのですか?

中村さん: 私ももともとは、学部の春季タイ研修に参加しようと思っていたのですが、政情不安で中止になってしまったので、国際センターが実施しているマレーシアでの5週間の集中英語研修に参加することにしました。1日4時間、週5日の授業があり、それ以外は比較的自由時間が多かったのですが、同じクラスにはアジア各国からの留学生が集まっており、いろいろな国からの学生とコミュニケーションをとることができてよい経験になりました。

荒巻教授: マレーシアの研修の中で何か発見したことはありますか?

中村さん: やはりアジアの国々のダイバーシティでしょうか。色々な文化が集まっていて、学生も色々な人がいて、例えば授業の態度でも、中国やベトナムからの学生は意見を述べるのに積極的であったりとか。日本という国、日本人としての自分を改めて見直すきっかけとなりました。あとは、発展に向けたエネルギーにも圧倒されました。自分が現地に到着した頃にはなかった道路が、研修が終わる頃にはできていたりして、変化が急でとてもエネルギーが溢れている印象を受けました。

中村さん@マレーシア1 中村さん@マレーシア2

荒巻教授: 経験は三人三様ですが、共通して感じたことは皆さんが訪問したフィリピン、タイ、マレーシアなどの地域のひとびとのつながりやエネルギーで、それらは日本で暮らすわれわれが少しずつ失ってきたものなのかもしれませんね。

国内での活動を振り返る

荒巻教授: さて、次は国内での活動を振り返っていきましょう。まずは皆さん全員が参加した英語スピーチコンテストから聞きましょうか。

佐藤さん: 私は、実は一昨年度(2012年度)のスピーチコンテストを聴衆として聞いていて、中村さんが大勢の前で堂々と話をしているのを見てかっこいいなと刺激を受けました。それで自分もチャレンジしてみようと思い、昨年度(2013年度)には参加することにしたのです。

英語スピーチコンテスト中村さん: 一昨年度は世界平和という大きなテーマでスピーチをしました。優勝できたし、やりきったという気持ちもあって、よく覚えています。昨年度は難民支援についてですね。スピーチコンテストは、社会問題などの大枠はありますが、ほぼ自由にテーマを決められるので、その時に注目している題材を選んで原稿を作ります。

佐藤さん: 私は動物愛護、特に動物実験についてスピーチしました。もともと国際地域学部に入学して学びたいと思っていた題材でした。結局今では別の分野を専門に学ぶことになりましたが、自由にテーマを選べるスピーチコンテストでこそ、このテーマを取り上げようと思って。

荒巻教授: 2013年度から英語スピーチコンテストは、出場するにあたって英語教員による個別指導を受けられるPSP(Public Speaking Program)として再スタートしました。

岩崎さん: スピーチの準備段階で、先生方がスピーチの内容や話し方までコーチしてくださるのがとてもよかったです。特にマンツーマンで発音まで丁寧に教えていただける機会なんて、普通の授業ではなかなかないですよね。

佐藤さん: 先生方がとても熱心にコーチしてくださるので、しまいには先生のために頑張って予選を勝ち上がりたいと思うようになっていました。

荒巻教授: 同じように人前で表現するという意味だと、「世界を変えるアイディア」を題材にした英語によるグループプレゼンテーション大会もありましたが、この中では参加したのは中村さんだけですね。

「世界を変えるアイディア」プレゼン学内予選会中村さん: はい。グループのメンバーでいろいろなことで悩みながら準備を進めました。 学内予選会が夏休み明けすぐだったので、準備は慌ただしかったのですが、今となってはいい思い出です。ただ、英語でのプレゼンということで気を張って、ちょっと真面目に堅くなりすぎたかな、というのが反省点です。もっと柔軟に考えられなかったかなと。

佐藤さん: 私はプレゼンターとして参加はしませんでしたが、学内予選会だけでなく、お茶の水女子大学で行われた本選も観覧しました。アイディアの内容もプレゼンの方法も独創的なものが多く、とても刺激になりました。今年もまたテーマを変えて英語プレゼンテーション大会が開催されるそうですので、今度は私も挑戦してみようかと思っています。

荒巻教授: 独創的なアイディア、柔軟なプレゼンなど、よいプレゼンをたくさん見ることや実際に自分で工夫しながらやっていくことで少しずつ身についていくものなのだと思います。今後も積極的に取り組んでください。学内での国際交流というと学生シンポジウムがありますが、こちらは皆さんいかがでしたか?

韓国学生訪日シンポジウム中村さん: 私は昨年夏の韓国から訪日した学生とのシンポジウムに参加しました。一番驚いたことは韓国の学生の日本語の能力です。私たちが英語を勉強するよりはるかに短い時間しか日本語を勉強していないのにもかかわらず、少子化のような社会問題についてきちんと意見を述べてディスカッションができる韓国人学生が多くいました。外国語を学ぶ姿勢を参考にしなければ、と思いました。また、外国の方と議論をするうえで、もっといろいろなことを知っていなければと思いました。日本のこともそうですし、それが他の国と比べて特徴があるのかといったことについてもです。

岩崎さん: 私も同じシンポジウムに参加しましたが、やはり一番驚いたのは、中村さんと同じで韓国の学生の日本語能力ですね。あと、私は先月行われたカーティン大学(オーストラリア)の学生とのシンポジウムにも参加しました。こちらはオーストラリアの学生と一緒に谷根千地区のまち歩きをしましたが、私たちが普通だと思っているまち中の風景でも、オーストラリアの学生からは特別なものに見えていることがいろいろあることを実感しました。建築物やお墓のことなど色々と尋ねられましたが説明できないことも多く、もっと日本を知らなくてはと思いました。

カーティン大学生訪日まちあるき佐藤さん: カーティン大学の学生とのシンポジウムには私も参加しました。昨年に続き、今年は2回目の参加でした。最初にお話したように1年生の春にカーティン大学での海外研修に参加したのですが、そのときカーティン大学の学生とパース(オーストラリア)でまち歩きをして、積極的に話せずに非常に悔しい思いをしました。それを挽回したくて帰国後、昨年6月のシンポジウムに参加し、今度は日本で一緒にまち歩きをしましたが、少しは積極的に話せるようになったものの、それでもまだ満足はできませんでした。そのときは各グループに先生方が付いてきてフォローしてくださったのですが、今年は学生だけでカーティン大学の学生を案内することになって、事前学習でもしっかり対象地域の下調べをして準備しました。そのおかげもあり、かなり積極的にコミュニケーションがとれたと思います。

荒巻教授: 海外の方と意見交換を行っていくうえでは、議論の対象となることについて知っておく必要がありますし、そもそも我々自身が日本を知っておかなければならない、ということを感じられたようですね。

国際交流ポイントの意義

荒巻教授: さて、それらの国際交流活動がポイントとして蓄積されていく国際交流ポイント制度が始まって1年が経ちましたが、皆さんは活動するにあたり、この制度を意識したことはありますか。

大使リレー講義中村さん: 私は結構意識しています。授業以外の個人で行った活動に対しても目に見える結果がついてくるというのは励みになりますし、ポイントの付く活動にはできるだけ参加しようと思っていると、それがきっかけにもなります。例えば、駐日エチオピア大使がいらして大使リレー講義が行われた時も、国際交流ポイントがもらえるからと参加しました。ところが実際に大使のお話をお聞きすると、新たに知ることがたくさんあって刺激になり、エチオピアというこれまで接点のなかった国に対しても興味がわき、結果的に参加してよかったと思いました。

佐藤さん: 私は正直、普段はあまり意識していません。国際交流ポイント制度がなくても、きっといろいろな活動をしてきただろうと思います。結果的にポイントが付いてきたという感じです。

岩崎さん: 私も活動にあたって国際交流ポイント制度は特に意識していません。ただ、国際交流ポイント制度があるから、活動を終えた後にそれぞれの活動をきちんと振り返っているように思います。国際交流ポイントを獲得する条件だから、そのとき行った活動を振り返ってポートフォリオにレポートを残していますが、後から自分が行ってきたことを振り返るのにいいかも、と思っています。国際交流ポイントの申請というきっかけがなければ、きっと記録に残すことなく過ごしてしまうと思います。

佐藤さん: 確かに、自分がどういうことを感じながらそれぞれの活動を行ってきたのかを振り返ることができるのはいいですよね。これから、就職活動などにも役立つときが来るかもと思っています。

中村さん: 実際に私は、インターンシップの応募をする時に海外での活動をアピールしようと思い、ポートフォリオに残してあるレポートを見返して、どんなことをしてきたか、その時なにを得たかを思い出すのに活用しました。

荒巻教授: 国際交流ポイントの獲得にあたっては、必ずその活動に対する振り返りレポートをポートフォリオに提出してもらっています。もともとは皆さんの国際交流活動への積極的な参加の動機付けに、ということで始まった制度ですが、ポートフォリオと連動することで、自身の活動を振り返り次につなげていく機会にしていただく、ということも重要なポイントのようですね。

次のステップへ

荒巻教授: それでは最後に、今後の活動計画についてお聞かせ頂けますか。

中村さん: インターンシップに挑戦したり、貧困削減プロジェクトや、時間があればスピーチコンテストにももう一度参加したいと思っています。また、海外の友達に会いに行くなど、学業だけでなく個人的な繋がりから様々なところへ行ってみたりするつもりです。

佐藤さん: 私もインターンシップをと言いたいところですが、フィリピンの方で引き続き支援活動を行います。今は日本とフィリピンを繋ぐ架け橋となるようなイベントを開くため仲間と一緒に準備を進めています。またフィリピン以外にも、ずっとやってみたかったファームステイをしにニュージーランドへ行く予定です。

岩崎さん: 私はこの夏、いよいよアメリカへ1年間の交換留学に出発します。大変なことが多いとは思いますが、たくさん友達を作って、行事や授業も楽しんできたいと思います。この留学が自信につながるように、一皮むけた自分になって帰ってきたいです。帰国後は、テンプル大学での授業を受けたり、国際交流活動、海外旅行、インターンシップなど、卒業までにやりたい事がたくさんありますので、時間を無駄にせず取り組んでいきたいと思います。

荒巻教授: 皆さん、有り難うございました。これまでの経験を活かして、積極的に次の活動にチャレンジしていってください。

座談会2