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〔学生の声〕グローバル・リーダー奨学金をとって

English (TOYO Global RDS)

東洋大学では、学生の海外留学を促進し、グローバル社会で活躍できる人財を育成するため「東洋大学海外留学促進奨学金」制度を設けています。
なかでも高い外国語能力を運用して留学先の現地学生と同じ教育プログラムを受講し、アウェー(自文化の外の世界)でもリーダーとして活躍できる力を身につけることを目的とした、最も条件の厳しい「グローバル・リーダー型奨学金」に、2014年度、国際地域学部から小林由佳さん(国際地域学科3年)成田篤史さん(国際地域学科3年)の2名が選ばれました。

芦沢教授・小林さん・成田さん鼎談風景
 
芦沢真五教授(国際地域学部 国際地域学科): お二人は難関であるグローバル・リーダー型奨学金の受給生に選ばれました。全学で6名(2014年度実績)しか選ばれない快挙です。おめでとうございます。まずは率直な気持ちを聞かせてください。

小林さん: 驚きも大きいのですが、とにかくうれしいと思いました。

成田さん: 以前からこの奨学金の存在は知っていました。是非とりたいと意識していたので、結果が分かったときにはやはりうれしかったですね。同時に、この奨学金をいただくからにはきちんとやらねばならないという責任も感じています。

芦沢教授: お二人とも、多大な努力を重ねた結果だと思います。さて、お二人はこれから交換留学に臨むわけですが、留学を考えたきっかけは何ですか。

成田さん: 国際地域学部には海外留学をする人が多いので、次第に意識するようになっていきました。サークル(LOT:Lovers Of Tennis)の同学年の仲間が、昨年3人も留学したことも刺激になりました。

小林さん: 私も、周りの仲間たちの影響は大きかったと思います。もともとは文学部志望で、あまり留学を意識してはいませんでした。国際地域学部に入って、久松佳彰先生(国際地域学科 教授)のゼミで意識の高い仲間たちに触発されて、海外に目が向くようになりました。1年生のときに海外国際地域学研修のボーンマス大学研修(英国)に参加して、色々と悔しい思いをしたことも、このままでは終われないという気持ちを強くしました。

芦沢教授: 悔しい思いというのは、どんなことですか。

小林さん: 異文化コミュニケーションの難しさを実感しました。特にショックだったのは、ホームステイ先のご家族とぎくしゃくしてしまったことです。自分がよかれと思ってやったことを不快に思われてしまったり、精一杯やっているつもりが空回りしてしまったりして、辛かったです。

芦沢教授: 日本国内で、日本人同士でいるときとは違うコミュニケーションの難しさを実感して、国際人としてのスキルを身につける必要性を感じたのですね。成田さんは、海外経験はありますか。

成田さん: 私はグローバル・キャリア教育センター(GCC)のインターンシップ・プログラムでサンディエゴに行きました。5週間という短い期間でしたし、もともと英語が苦手でないせいもあってか、それほど不便を感じることも、大きな苦労をすることもありませんでした。その分、楽しい反面、物足りなさも感じました。

芦沢教授: 短期間のプログラムに参加するだけでは不足だと感じて、長期留学で正規課程を取ることにしたのですね。もちろん交換留学をするには、短期研修に比べると更に高い英語力を求められますが、どのように勉強してきましたか。

成田篤史さん成田さん: ありがたいことに、国際地域学部には外国語単位認定制度というものがあって、TOEICなどの語学試験で一定以上の結果を持っていると、語学の必修科目の一部が免除されます。そのおかげで1年生のころ時間に余裕があったので、自分に合った学習方法に集中することができました。朝早く家を出て、必ず英語の自習をする習慣をつけたり、苦手な分野、とくにライティングやスピーキングの練習に時間を使うようにしました。

芦沢教授: ライティングやスピーキングは、学習するのが難しいと悩む学生も多いようですが、成田さんはどうしていましたか。

成田さん: SCATプログラムの授業を受けていたので、必修科目がない分、そちらは絶対に手を抜かないようにしました。SCATの授業は貴重なスピーキング練習の場でした。他にも英語を使う授業で積極的に手を挙げて発言するようにしたり、TOEICの問題集なども、ただ解くだけではなく音読すると良い練習になりますね。ランゲージセンターで提供されているコンファレンス・ライティングも、大きな助けになりました。マンツーマンで指導を受けられるので、SCATに加えてコンファレンス・ライティングを受講することで、かなり伸びたと思います。

芦沢教授: 小林さんは、どのように英語を学びましたか。

小林さん: 私はもともと語学力が全く足りていなかったので、免除していただける必修授業もあるにはあったのですが、受けられるものは全て受けようと思いました。1年生の春学期に開講された英会話講座、SCAT、TOEIC・TOEFL課外講座、ESP(English Special Program)、東南アジアからの留学生に日本文化を教えるボランティア、ランゲージセンターのコンファレンス・ライティング、ライティング・コンサルティング等々、提供されている機会は全て使って、とにかく目の前のものを全力でやっていこう、という気持ちでした。特に2年生の5月から7月に受講したTOEIC課外講座はためになりました。

芦沢教授: 小林さんのTOEICスコアの推移を見ると、TOEIC課外講座を挟んだ1年間で約200点もスコアアップしていますね。IELTSテストも受験していましたが、どうでしたか。

小林さん: TOEFLテストのスコアがなかなか上がらず、主にイギリスへの留学で使われるIELTSを試しに受験してみることにしました。各テストには慣れに加え、自分に「合う・合わない」も大いにあると思うので、手応えのわりに点数が伸び悩んでいるという方は、違ったものを受けてみるのも良いと思います。IELTSは面接形式でスピーキング能力が測られるので、パソコンを相手に話すよりも、私にはやりやすかったです。

芦沢教授: フィリピン・セブへ短期語学留学にも行きましたね。

小林さん: 芦沢先生にご紹介いただいて、行ってみようと思ったんです。一日6時間、マンツーマンで授業を受ける3週間のコースで、徹底的に英語の勉強をしました。実は春の時点でセブに行くか行かないか、本当に迷っていて、私には無理かもしれないと何度もくじけそうになりましたが、3週間の短期留学が乗り越えられなくて長期留学なんてできるわけがない、と踏みとどまりました。

芦沢教授: それぞれの苦労があったと思いますが、二人とも無事交換留学に必要な語学力を手に入れたわけです。それではどこの国のどこの大学へ行くかとなったとき、どんな基準で留学先を選んだのですか。

成田さん: 私は荒巻俊也先生(国際地域学科 教授)に推薦していただき、コンソーシアム(大学連合組織)であるISEP(International Student Exchange Programs)を通じて留学先を選択しました。幸い語学力に問題がなかったので、より幅広い大学が加盟しているISEPのほうが選択肢が広がると思ったのです。興味のある分野を英語で勉強したいということと、国際的な仕事につなげられるような勉強をしたいということを基準に、大学のウェブサイトなどを閲覧して候補を絞りました。

芦沢教授: 最終的に、アーカンソー州のヘンドリクスカレッジを選択したのはどうしてですか。

成田さん: まずはやはり提供している科目の内容です。私は主に文化人類学の授業を履修する予定です。またヘンドリクスカレッジは少人数制のリベラル・アーツ・カレッジであることも魅力です。学生数は約1200人で、東洋大学と比べてもずっと少ないのです。大学のウェブサイトの留学生向け情報も充実していて、Multicultural Expoの情報や留学生の声などが掲載されていて、留学生にとって良い環境であることが窺えました。

芦沢教授: 小林さんは、イギリスのヨークセントジョン大学へ留学しますね。

小林さん: 私は成田くんとは反対に、2年生の春の時点でまだTOEFLのスコアが足りていなかったので、留学先に迷っている時間があるなら、それよりとにかく勉強しよう!という状態でした。ヨーロッパかカナダに行こうという漠然とした希望はあったのですが、あとは各大学のホームページなどを見て、ほとんど直感で決めたようなものです。

芦沢教授: ヨークセントジョン大学ではどんな授業を履修するのですか。

小林さん: ホスピタリティ・マネジメント、インターナショナル・マーケティング、コーチング・カウンセリングなど、今興味を持っている分野を幅広く履修してくる予定です。

芦沢教授: 留学先とは、もうコンタクトを取っていますか。

成田さん: オンラインで履修登録もしましたし、留学先で使うメールアカウントの連絡もいただきました。Facebookの留学生専用ネットワークにも招待されました。

小林由佳さん小林さん: 現在ヨークセントジョン大学から東洋大学に留学生が6名程来ているので、話を聞かせてもらったり、共に外出したりして交流を図っています。その伝手で、向こうの日本語の授業を手伝わせていただけないかと打診しているところです。

芦沢教授: 日本にいるうちに、すべきことをしておくのも大事なことですね。留学に向け、今は何をしていますか。

小林さん: テンプル大学ジャパンキャンパスに通って、「Journalism and Society」を言う授業をとっています。授業の勉強自体も予習復習でなんとかついていっているという感じなのですが、それ以上に議論の激しさや、コミュニケーション・スタイルの違いなどで圧迫感を感じて、最初は特に大変でした。3年生になってからは、ECZ(English Community Zone)のスタッフとして働かせていただいたり、留学生と一緒に日本文化の紹介を行う小早川裕子先生(国際地域学科 講師)の「地域文化B」の授業を受けたりと、生の英語に触れる機会をできるだけ持つようにしています。ですが、やはり東洋大学に迎えている留学生と話すのと、自らアウェーに乗り込んでいくのとでは勝手が違うということをテンプル大学ジャパンキャンパスで実感しました。徐々に関係の築き方がわかってきて、先日は共に現地視察・インタビューに行ったり、その後に遊んだりと留学前のとても良い経験になりました。東洋大学にいる間は、昔のシャイな自分は捨てて、留学生と同じ視点を持つように心がけてみています。

芦沢教授: 良い経験ができましたね。成田さんはどんな準備をしていますか。

成田さん: 英語はもちろんですが、私はとにかく、まずは東洋大学の授業でしっかり良い成績を取って行こうと思っています。日本でも留学先でも、授業こそが基本であり大事だという気持ちもありますし、3年生で長期留学に行くことの利点は、留学先でより専門的に学んでくることができることですが、一方で帰国後の時間が限られてくるので、単位の取得、卒業論文や就職活動などの準備はしっかりしていかなくてはなりません。

芦沢教授: 自律して計画的に4年間を使うことも、充実した大学生活に大切なことですね。では、これからのことを聞きたいと思います。留学して何をしたいですか。

成田さん: やりきったという充実感、達成感を得て帰ってきたいと思います。単なる英語力ではなく、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を主張できるようなコミュニケーション能力を身に着けたいです。「グローバル・リーダー型」奨学金をいただいて留学するのですから、それにふさわしい、自分が周囲を引っ張っていけるような人材になって帰ってきたいです。

小林さん: 奨学金をいただいて留学することの責任は私も感じます。恥じることのないようにしたいと思っています。私は海外に留学することで、日本人だからとか、イギリス人だからとかではなく、グローバルな人材としてのアイデンティティを形成したいです。

芦沢教授: 二人とも頼もしいですね。でも、せっかくアメリカやヨーロッパへ行くのですから、ぜひ楽しんでもきてもらいたいと思います。どんなことをしたいですか。

成田さん: メジャーリーグやフットボールの試合を観に行きたいと思っています。あとはやはり、旅をしたいですね。アトランタなどを見てみたいです。

芦沢教授: アメリカは広いので、アメリカ国内だけでも回りきれないほど旅する場所には困りませんね。逆にヨーロッパに留学することのメリットは、国境を越えてヨーロッパ中を旅できることだと思います。

小林さん: そうですね。休暇をうまく使って、欧州旅行には行きたいと思っています。英国内にも行きたいところはたくさんあります。以前の短期研修ではあまり自由時間を取れなかったので、まずはロンドンを堪能したいと思っています。クリスマスの時期には、日本に来ている留学生が実家に招待すると言ってくれていて、今から楽しみにしています。

芦沢教授: 何事も経験ですから、存分にやりきって帰ってきてください。最後に、これから留学などを目指す後輩に一言いただけますか。

小林さん: 「留学する勇気がない」という声をよく聞きます。でも、踏み出さなければ何も始まりません。たとえ迷いがあっても、やるしかないと覚悟を決めて挑戦することが大切だと思います。

成田さん: 私が伝えたいことは、努力していれば、続けていれば必ず結果は出るということです。自分にはできないなどと考えずに、積極的に挑戦していくことが大切だと思います。

小林さん: すぐに結果が出ないからといって諦めないでほしいですね。いつか必ずできるはずです。自分にはできないと思って諦めてしまったら、そこで終わりです。私も英語力が伸び悩んで苦戦した時期がありましたが、それを乗り越えて結果が出たときには本当に嬉しかったです。

芦沢先生: そのモチベーションはどうやって保ってきたのですか。

小林さん: 英語の学習は、ある程度できてくるとどんどん楽しくなってきます。今まで言葉が通じなかった世界で会話が成立するようになっていくのは、言語習得の醍醐味ですね。

成田さん: あとはやはり、今ある授業を大切にしてもらいたいです。一番の基本ですし、日本でできないことは海外に行ってもできないと思います。その中で、語学でも専門分野でも、なにか自信の持てるものを作って留学に挑戦できるといいと思います。

芦沢教授: ありがとうございました。それでは二人とも、「グローバル・リーダー」として活躍できる人材を目指して、充実した留学をしてきてください。私達ももちろん、最大限支援していきたいと思っています。1年後、一回りも二回りも大きく成長したお二人に会えることを楽しみにしています。

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