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【RDS WWP インタビュー】“変わらない”内間さんの学び行動し続けた1年(国際地域学科4年 内間美結さん)

English (TOYO Global RDS)

【RDS WWP インタビュー】
“変わらない”内間さんの学び行動し続けた1年

内間美結さん

現在、国際地域学部国際地域学科4年生。トビタテ!留学JAPAN海外留学奨学金(以下、トビタテ奨学金)の第3期に合格し、2015年9月から2016年6月まで英国カーディフ大学に約10カ月の交換留学を経験。そして2016年7月から同年9月まで“テラ・ルネッサンス”というNGO団体でインターンを経験。彼女の交換留学前に行ったインタビュー(過去の記事「私、逆境がないと成長しないんです」)と同様に、私、木下花純(国際地域学科2年)が改めてインタビューし、彼女が1年間どんな経験をしたのか、迫りました。

RDS WWP

カーディフ大学

木下: 大学ではどんなことを学びましたか?

内間さん: 私は外国語学部に所属して、そこではヨーロッパ言語や文学、史学などを学べました。でも私は心理学やカウンセリングの授業を取りたくて調べてみたんですが、心理学はクラスの人数が満員だったりして、その授業は取れませんでした。そこで他学部の社会人外部開講となっていた“couching & mantling”を受講しました。連続2コマの授業で、1コマ目は座学で学び、2コマ目は座学で習ったことを実践する、というものでした。この授業では“心に悩みを抱えている人を前向きにする”という事を学びました。やっぱり、コーチングってカウンセリングと少なからず似ているので、良い勉強になりました。あと、フランス語とスペイン語の授業も取りました。週に2~4回授業があって、しっかり勉強できたなと思っています。ほかにも西洋美術史をイタリア人の先生から学んだりしました。

木下: 厳しいときはありましたか?

内間さん: やっぱりテストの時が一番大変でした。毎日図書館で勉強して…日本の大学生みたいに一夜漬けじゃ通用しないなと思いました。それにレポートだけじゃなくて記述の試験もあって、とにかく図書館で試験・レポートのために参考文献を探して勉強していました。このおかげで、リテラシー能力・情報の取捨選択の技術が身についたかなと思います。あと驚いたのが、図書館が満席なんです。だから、違う図書館に行かなきゃいけなくて。まあたくさん図書館あるんですけど。みんなガチで勉強しているんだなあって思いました。そういうときに思ったのは、留学ってやっぱり楽しいだけじゃないよなということです。

木下: やっぱり楽しいだけじゃないんですね。

内間さん: そうなんです。しっかり勉強しないと“何しに留学してるんだろう”って考え始めちゃう。留学中の学びは中途半端にもやれるけど、ここまでせっかく来たんだからしっかりやらないと!という気持ちで取り組んでいましたね。

インターンシップ

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

『すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現』を目的に、2001年10月に設立された団体である。地雷被害者や元子ども兵、また最貧困層への支援等をカンボジア・ラオス・ウガンダ・ブルンジで行っている。

木下: インターンシップ先はどのように決まったのですか?

内間さん: ちゃんと考え始めたのが12月(2015年)ごろからで、杉田先生(国際地域学科 杉田映理准教授)に相談をしました。でも2・3月になってもインターン先は決まってなくて。たまたま、杉田先生の知り合いにテラ・ルネッサンスの支援者の方がいて、その方を介してスカイプ面談をすることになったんです。先に履歴書と先方からの質問票の回答は送っていましたが、根掘り葉掘り色んなことを質問されて、少し圧倒されました。その面接から15分後くらいに日本からイギリスに直接採用の電話があり、とても嬉しかったのを覚えています。しかし、その際に条件として“最初の1カ月間は日本支部で活動してほしい”と言われて、7月中は京都にあるオフィスでインターンすることになりました。杉田先生のおかげで昔から憧れていた団体でのインターンが可能となったので、本当に感謝しています。

木下: 京都ではどんなことをしたのですか?

内間さん: まず半数以上がインターン生で、その中で私は週に5日間色々な業務をしました。事務的なデータ入力や動画やインタビュー調査の翻訳、またウガンダ大使館へ手紙を書いたりしました。最初は一度日本に帰ったら、ウガンダへ行く気持ちに迷いが出るかもと思ってたんだけど、日本で活動して役に立ったことがたくさんあったんです。例えば、事務の仕事でも現場とつながっているんだって思えたり、また支援者の声を伝えるのが私の役目なんだ、って気づきました。今ではすべてがリンクしていた、意味があったなって思っています。

木下: ウガンダのオフィスではどんなことしたのですか?

内間さん: ウガンダのオフィスとそこに併設されている職業訓練施設では、好きな事をやっていいと言われました。なのでトビタテ留学生として日本の紹介をしようと思っていたことを実行しました。あと、テラ・ルネッサンスが職業訓練一年間の成果報告として元子ども兵の訓練生にインタビューをする、というのがあって、それに私が考えた質問を入れてもらうことができたんです。私は卒論のテーマでもある彼らのトラウマからの克服の程度と社会復帰について知りたいと思ったので、それに関する質問を加えていただきました。また、日本から来た人のためのスタディツアーのコーディネーターもしました。ツアー中の通訳をしたり、施設の説明をしたり、スタディツアーでお話をしてくれる元訓練生にアポを取ったり、とその時期は忙しかったです。またそのツアーの中で『Dream Plan Presentation』という4年に一度の訓練生が夢について語る催しがあって、その司会進行をしました。あとは、訓練生たちとコミュニケーションを取ったり、元少女兵たちの子供と戯れたりしていました。(笑)

木下: ウガンダでは英語が通じたんですか?

内間さん: それが大変だったんだよ!一応ウガンダの公用語は英語なんですが、元子ども兵達は基礎教育を受けられなかった人が多いから話せる人もあまり多くなかったんです。だから、コミュニケーションを取るときは英語を話せる人を介したり、身振り手振りでした。よそ者を見る目で最初は見られて、打ち解けるまで少し時間がかかったんですよ。打ち解けるために、彼らの名前とウガンダでの挨拶の仕方を覚えて、ひたすら挨拶と名前で呼ぶことを心掛けていました。でも、言葉じゃなくても通じるものはあると知ることが出来ました。ウガンダの職員さんに“ここに来たんだから君は家族の一員だよ”と言われたことがあって、なんて温かいところなんだろうと思いました。最終日は皆と別れがたくて号泣しました。

木下: 訓練生の方の話は辛かったですか?

内間さん: 思ったほど傷つくことはなかったんだけど、私は慣れてしまっているところがあるんだと思います。もともと子ども兵について調べていたし、彼らがどんな環境下にいてどんなことをされてきたとか予備知識はあったので。でも1日で1人インタビューした後に続けてもう1人、っていうのは辛かったですね。ただ、カウンセラーで一番大切だ、と言われたことがあって、それが『患者さんの話を聞いてもどれだけ自分のメンタルを守れるか』ということでした。感情移入しすぎて自分が精神的ダメージを受けないように対処できるかがカウンセラーとして大事なんです。訓練生とのインタビューでは一歩引く・距離を置くことはできていたんじゃないかなと思っています。それに、辛いと思ったこともあるけど、それ以上に今、訓練生が家族を養えていたり、夢がある、と言っていることに感動して、勇気づけられました。

将来について

木下: 次にこれらの経験をどう将来に生かしたいか、を聞きたいのですが、就職活動はどうなりましたか?

内間さん: とりあえず、アフリカでは「(就活は)なんとかなるかな」と思ってたんです。帰ってきて、さあどうするってなった時に、卒論の期限が12月15日だって気づいたんです。逆算したら、就活どころじゃなくない?と。今は卒論で忙しすぎて全く考えられてないです。模索中です。元々は大学院にそのまま行こうと思っていたんですが、現地でいろんな方にお話を聞いて、大学院へストレートで行くよりはもっと経験を積んでからのほうがいいんじゃないか、とアドバイスをもらいました。経験が浅いと、大学院での学びも自分のものになりにくいと思います。私は将来カウンセラーになりたいんですが、特にカウンセラーって経験してなんぼだったりするから。それに心理の基礎的な学びは大学院に行かなくてもできると思うので、大学院ではより高度なことを学びたいと思っています。今回のNGOでのインターン経験で人のために働いたり、人と人とのつながりを大事にする大切さを学んだので、現場で体を使って働きたいと思っています。だから今はまだ模索中ですね。

RDS WWP

【インタビューを終えて】
まず、約1年ぶりにお会いして「内間さん、変わらないな」と思いました。ここでの“変わらない”というのはいい意味です。私は1年前、彼女の印象・考え・雰囲気に圧倒されました。そして1年後、私はまた感心しました。なぜなら彼女は終始一貫して、“平成のマザーテレサ”となるために、カウンセラーを目指しているからです。そして、彼女はすごい適応能力を持っているのだと思いました。インタビュー中に「留学中はジムに通っていた」とか「京都ではシェアハウスだったけど、一緒に住んでる子にはすぐ馴染んだよねって言われた」という話を聞きました。それに、言葉のあまり通じないウガンダという場所で現地の人々と生活していた、という事実からも、すばらしい適応能力があるのだと思いました。留学とインターンシップという1年間の濃い経験を生かして、多くの人に寄り添うカウンセラーになるだろう内間さんをこれからも応援したいと思います。

RDS WWPRDS Web ライタープログラムの略称です。

取材・構成: 木下花純(国際地域学科1年)
編集: 久松佳彰(国際地域学部教員)