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〔卒業生だより〕韓国の法律事務所で活躍中

English (TOYO Global RDS)

私が2001年3月に第1期生として国際地域学部国際地域学科を卒業してから、はやいものでもう12年が経ちました。そして韓国で暮らすようになってからも、同じく12年になります。

私は学部を卒業後すぐ、韓国外国語大学の国際地域大学院韓国学科に留学しました。きっかけは、在学中にアジア諸国の居住問題に取り組むワークショップの活動にインターンのような立場で参加させてもらい、その活動で何度か韓国を訪問していたことでした。それをご存知だった指導教授が、卒業の前年に前記の大学院から奨学生として学生を一人受け入れるという申し出があった際、私を推薦してくれたのでした。

韓国では新学期が3月から始まるため、私は卒業前の12月に韓国に渡り、語学学校に1学期間通いました。韓国語は日本でも多少勉強していましたが、なんとかハングルが読めるようになった程度で、語学学校では初級クラスからのスタートでした。そしてたった3ヶ月後から大学院で授業を受けようというのですから、いま考えると我ながら無謀というか大胆だったと思います。
大学院の授業は韓国語と英語で行われましたが、どちらの聞き取りもままならない私は当然ついて行けず、ずいぶん悔しい思いをしました。ただ幸いなことに、当時は周りにあまり日本人がおらず、最初の1年間はほとんど日本語を使う機会がなかったことと、学内や学外で大勢の親切な韓国人の友人・知人に恵まれ、常に韓国語の中に身を置いていたことで、大学院の2年間で会話にはほぼ困らない程度になりました。ただ、韓国の大学院(修士課程)の実情をあまり知らないまま入学してしまったので、日本との違いに戸惑いもありました。学部や課程にもよるのでしょうが、研究分野を極めるという点では、日本の大学院も経験してみたかったという思いもあります。

大学院を修了後、韓国で社会人としても経験を積みたいという思いから、約1年半、母校である韓国外国語大学の日本語時間講師と特許事務所でのアルバイトを並行し、その後現在の勤務先である法律事務所に就職しました。
業務内容は法律関係の実務翻訳が主です。翻訳というとなんとなく華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際には気力・体力・集中力が必須条件の、違った意味での「力仕事」といえるのではないかと思います。もうじき10年になりますが、まだまだ学ばなければならないことばかりで、日々奮闘しています。

私生活では、大学院時代に知り合った韓国人の夫と結婚し、二人の子どもに恵まれました。結局、就職・結婚・出産と、人生の大きな転機をすべて韓国で迎えたわけですが、初めから特に韓国が好きとか興味があったわけではなく、まさか自分が将来暮らすことになるとは夢にも思っていませんでした。たまたま韓国を訪れたことがきっかけで留学し、そこからいろいろなタイミングや人と出会いに恵まれ、気がついたらこうなっていた、というのが、正直なところかも知れません。

私自身がそうだったように、学生時代から確固とした将来の目標を持っている人は実際にはそれほど多くないと思います。ただ、漠然と時間を過ごすだけではあまりにももったいないのが大学時代です。すこしでも自分が興味をひかれることがあれば、先入観や偏見を持たず、実際に足を踏み入れてみてください。インターネットで情報だけを受け取ることと、実際に自分が経験してみることとでは、得られるものがまったく違います。それが外国での生活や多様な国籍の人々との交流であれば、なおさらです。いろいろな経験を積めばそれは自分だけの財産になり、自信にもつながります。皆さんが充実した大学生活を送られることを願っています。

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田村千絵(2001年3月国際地域学科卒業、金・張法律事務所勤務)


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