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【海外国際地域学研修】2016年度夏季サンカルロス大学(フィリピン)研修前半を終えて

English (TOYO Global RDS)

2016年度夏季サンカルロス大学研修前半を終えて

2016年8月11日(木)に国際地域学部の学生30名が、フィリピン・セブ市で行われるサンカルロス大学(以下USC)研修に向けて出発しました。
セブ・マクタン空港に降り立つと、フィリピンの伝統ドレスに身を包んだ女性たちに歓迎のレイを首に下げていただきました。思いもよらない対応に学生たちは驚くと同時に、これから始まる研修に期待を膨らませました。その期待を裏切ることなく、到着の翌日から参加学生はフィリピンならではのユニークな経験を体験することとなりました。

まず、翌日の午前中にUSC研修のオリエンテーションを受けた後、一度ホテルに戻り、セブ日本人会が主催する「盆踊り大会」で来客にゴミ分別を奨励するボランティア活動を行いました。2日間続いたこの大会は、来客数2万5千人を数える大イベントとなりました。

サンカルロス大学研修 サンカルロス大学研修

皆さんの中にはフィリピンの「スモーキーマウンテン(ゴミ山)」をご存知の方も少なくないかと思います。残念ながら、フィリピンではゴミをゴミ箱に捨てる習慣が根付いておらず、分別せずにゴミが一緒に捨てられています。そのゴミ山で危険を顧みず換金できるものを集めて生活する人々がいるなど、フィリピンのゴミは大きな問題となっています。日本の廃棄物産業の萬世リサイクルシステムズは、去年セブ市とプラスチックを燃料にする事業で契約を結びました。その萬世がイベントに出店した4箇所のゴミ箱設置所「エコステーション」で、研修生は分別の指導、また、広大な会場でサインボードを背負いながら、エコステーションの設置所を周知する活動を行いました。

その翌日は、ロレガというコミュニティを訪れました。ロレガは、以前墓地で生活する人々が住む、セブ市で最も危険な地域として市民が避ける場所でした。市がロレガに住宅事業を導入する頃から、東洋大学国際地域学部の先輩たちが調査のため住み込むなどして形成した信頼関係が基盤となって、現在では多くの日本人が訪れる場所となっています。

参加学生は住宅事業を担当したNGOガワッドカリンガ(GK)セブ代表から、GKのミッション、そしてこれまでのロレガと今後について説明を受けました。

その後、出発前から準備していたグループが子供達の前で読み聞かせを行いました。自前の絵本に英語訳をつけ、それを披露した学生達の思い入れは、絵本とはあまり縁のない子供達にもしっかり伝わったようです。読み終えた英訳付き絵本は、そのままロレガに寄贈しました。

このような活動を通してロレガ住民とラポールを形成したことには、もう一つの目的がありました。それは「ウカイウカイ」と呼ばれるフィリピン人が大好きな古着販売を、日本から持ち寄った品々で破格の価格で提供することです。ロレガ住民は掘出し物で溢れる買い物に大興奮でした。学生たちは、住民たちの熱気に最初は圧倒されていましたが、容赦ない住民のディスカウント・コールにめげないよう頑張って英語で交渉していました。活気的な生きた英語を体験した学生たちは様々な思いを感じ取っていました。

サンカルロス大学研修ウカイウカイの前日は、研修生はオスロブへの小旅行を楽しみました。ジンベイザメを間近に見て、レベル6までの規模が揃った滝で、浅い滝に飛び込んだり大きな岩肌を捩り登ったりしました。日本では体験できないアドベンチャーを満喫した1日となりました。

さて、肝心な語学研修ですが、午前中は文法、ライティング、リーディング、リスニングを中心とした授業で、午後は月・水・金はUSC学生がチューターとなった2対1の会話授業、火・木は「講義・ツアー・発表」をセットにした特別講義となっています。参加学生は親切でレベルに合わせた柔軟な授業に満足しています。会話授業では同世代の会話を楽しんでいます。

今週の火曜日に特別講義とツアーのテーマである「フィリピンの歴史と文化」に関する発表を行いましたが、ここで大きな驚きがありました。発表に3時間の枠が用意されていたので、その最初の2時間は準備時間として考えていました。ところが、参加学生は全員事前に発表原稿を仕上げ、発表準備が完了しているというのです。それではと発表を始めると、分けられた全5グループが、なるほどしっかりした内容を発表していました。発表方法では改善点は多く見られたものの、学生の積極的で自主的な取り組みに感動しました。

参加学生に驚かされたことのもう一つに、経費節減と健康を気遣い、昼食を持参していることがあります。購入した食パンにジャムやツナを挟むという簡単なランチですが、彼らの応用力には本当に感心させられました。
研修はあと半分続きますが、きっと彼らの応用力と順応性を生かして最後まで元気にやり通してくれることと思います。

サンカルロス大学研修

2016年8月24日
国際地域学部 特任講師 小早川 裕子 (引率期間: 2016年8月11日~24日)


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