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日米PPPフォーラムを開催しました

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イベントの模様

 公共サービスの民営化、都市再生、地域再生、指定管理者・市場化テストなどの分野での人材育成を目的に今年4月、全国で初めて設置された経済学研究科公民連携専攻(通称「PPP/Public/Private/Partnerships」)。

 2006年11月29日(水)13:00から、白山キャンパス井上円了ホールで米国のPPP専門の非営利機関NCPPP「National Council for Public/Private/Partnerships」と連携して日米フォーラム(主催 東洋大学 日本政策投資銀行)が開催された。

 フォーラムの開会に先立ち、塩川正十郎総長はPPPを研究・教育する専攻をなぜ東洋大学に設置したかの経緯を説明し、「このフォーラムが有意義な勉強会になることを期待したい」と主催者を代表して挨拶を述べた。

 最初にアート・スミス氏(NCPPP President)が「米国のPPPの過去・現在・未来」と題して講演があり、PPPの利点及びワシントンDCの学校の再生、バージニア州に新たな高速道路の設置、ワシントンDCのユニオンステーションの改築など米国がPPPプロジェクトとして取り組んだ3つのケースを紹介した。その話の中で成功するためにはPPPを可能にするための環境つくりを明確にすることまた入札のやり方など全てをオープンにし、透明度が高く公平に行うことが重要であると述べ、締めくくった。

 続いて、フランク・シュニッドマン氏(アトランティック大学教授)が「廃棄物処理場が街に変わった」と題しての講演で、氏がかかわったマイアミの具体例を挙げ、北マイアミ市の廃棄物処理場跡地を低所得者層への市営住宅を提供することを条件に市が土地を所有して、200年リースしているなど官がリスクを分担し、必要条件を事前に明示した上で民に自由な計画の実現を可能にした。この計画にデベロッパー3社が計画案を提案し、協議して進めたとの報告がなされた。最後に計画を進行する上でPPPは長期的な契約を結び業務を単に委託、運用するのではなくリスクを官と民が共有することであると結んだ。

 休憩をはさみ、日本の事例について福嶋浩彦氏(我孫子市長)が「新しい公共サービスを目指して ~提案型公共サービス提案制度~」というテーマで今年4月から市が実施している公共事業を市民に公開し、企業、NPO法人、市民団体から委託、民営化の提案を募集する制度を立ち上げたことについて報告がなされた。

 その後、サム・タブチ氏(EFIジャパン代表)がコーディネーターとなり、アート・スミス氏(NCPPP President)、フランク・シュニッドマン氏(アトランティック大学教授)、福嶋浩彦氏(我孫子市長)、根本祐二経済学部教授により、PPPについて日米の国民性、国民の考え方の違い、市町村などの行政の違い、具体的な成功例及び典型的な失敗例などパネルディスカッションが繰り広げられた。

聴講者:約300名

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