1. トップページ
  2. 新着情報・イベント情報
  3. 創立125周年記念事業 東洋大学講師派遣事業「全国行脚講演会in東京」を開催
MENU CLOSE

創立125周年記念事業 東洋大学講師派遣事業「全国行脚講演会in東京」を開催

  • English
  • 日本語

東洋大学の創立者であり、哲学者である井上円了博士は、明治23年から大連で最後を迎える大正8年まで、哲学の普及を目指して国内外を巡回し、講演を行った。その講演数は記録にあるだけでも国内2198町村・5291回にものぼる。

本年、2012(平成24)年に創立125周年を迎えた東洋大学。本学では円了博士の思念を受け継ぎ、かねてより大学の講義を日本各地に届ける「講師派遣事業」を展開しているが、大きな節目となるこの機に「全国行脚講演会」をスタートさせている。2011年度開催の新潟、堺に引き続き、2012年6月10日(日)には、東京(本学白山キャンパス)で開催した。
なお、2012年度はこの東京会場の後、名古屋(7月)、福岡(8月)、仙台(9月)、と各地を行脚する予定だ。

冒頭で生涯学習センター所長の八巻節夫教授が挨拶し、本学概要と「全国行脚」の開催趣旨などを説明した後、第1部「井上円了賞」受賞報告会および、第2部の講演が行われた。

【第1部】「井上円了賞」受賞報告会

井上円了賞は、「井上円了記念学術振興基金」をもとに学術的・社会的に価値の高い業績をあげた本学教職員、卒業生、在学生などに贈られるもの。

  • 「社会福祉の利用者と人権―利用関係の多様化と権利保障」
     社会学部社会福祉学科 秋元美世教授(社会福祉法)
  • 「ハイブリッド型細菌べん毛モータに関する研究」
     生命科学部生命科学科 伊藤政博教授(極限環境微生物学)

秋元教授は同名の書籍を出版し、権利論、人権論の新しい理論的フレームワークを提示。福祉サービスの利用関係が   大きく変化するなかで、より今日的な状況をふまえ、伝統的福祉国家の従来の制度的な枠組みを、さらに緩やかなものへ と変化させる必要性を述べた。
また、伊藤教授は同タイトルの研究業績により、「日本学術振興会賞」を受賞(第7回:2011年、東洋大学初)。研究対象と している極限環境微生物の概要と、自らが発見したハイブリッド型のモーターを持つ生物のしくみを説明した。また、この発 見を、生物の環境適応進化の分野やナノテクノロジー分野において大きな貢献へと繋げたいと語った。

【第2部】講演1

  • 「井上円了の人と思想」 竹村牧男 学長(文学部インド哲学科教授)

創立者の思いを受け継ぎ行われる当講演会では、毎回、竹村学長が円了博士をテーマに講演を行っている。幼少期から本学の前身「私立哲学館」創設に至るまでの円了博士の思想遍歴をひも解きつつ、「洋の東西を問わず、真理は哲学にあり」と確信し、明治期という激動の時代に近代化を課題とした日本において「哲学」の重要性を説いた博士の人となりを紹介した。
講演では、円了博士が遺した多くの著作のなかから、哲学的思想が色濃く伝わる記述に触れ、ことさらに「行動するための哲学」であったと説明。「多様な価値観が交差するグローバル社会において、他者を理解し、自らが行動するためにより哲学の重要性が増している」と述べた。

【第2部】講演2

  • 「日本の伝統文化-芸能文化を中心として」 中山尚夫 文学部長(文学部日本文学文化学科教授)

古代・中世に始まった雅楽・能楽、近世町人の娯楽文化でもあった浄瑠璃・歌舞伎などを取り上げ、社会背景に影響されつつ、登場人物やふるまい、演技演出などが変容していく過程と、新たな文化の形成について解説した。
「近世」における芸能は、庶民階層と深く結び付いている。庶民が教養を身につけ、社会経済を動かすようになってきたその表れとして、「近世の芸能は、庶民の生活感情や時事に富んだ内容を、その表現のなかに興味深く見ることができる」と語った。
また、中山教授は「国際化のなかでの伝統文化」の重要性を述べ、本学文学部で開催している各種伝統文化講座の取り組みについても触れた。

聴講者は約400名。
この模様は後日、朝日新聞紙上にて採録される。

  • 共催:朝日新聞社/後援;文京区、(公財)文京アカデミー

全国行脚講演会について/お申込みはこちら

講師派遣事業について