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11月14日(金)第7回未来を拓くトップセミナー「人間が生き物であることを基本に置く社会」を開催しました

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2014(平成26)年11月14日(金)13時20分から板倉キャンパス1102教室において、JT生命誌研究館館長であり生命誌研究者の中村桂子氏をお招きし、第7回未来を拓くトップセミナーを開催しました。生命科学部、食環境科学部の学生を中心に約450名が参加しました。JT生命誌研究館館長の中村桂子氏

セミナーの開催に先立ち、福川伸次理事長よりセミナー開催の趣旨と中村桂子氏(写真右)のご紹介がありました。

講演は、「私は、人間について考えるときは、まず人間は『生き物』、つまり『自然の一部』ということを基本において考える」という中村氏の視点の紹介から始まりました。

人間は自然の一部であり他の生き物とのつながりの中で生きている、ということについて常在菌を例に挙げ、「『菌がないことが素晴らしい』とされる世の中だが、人間の体内には腸内細菌のような人間と共生関係にある常在菌が10の12乗個も存在しており、さらに近年の研究では、それらの菌が健康維持にまで関わっていることがわかっている。これはまさに人間は菌の存在に支えられていると言える」と、説明しました。

最後に、「機械化が進み世の中は便利になったが、人間は生き物であり、機械と違い思い通りにいかないことも多い。しかし、人間にしかない『想像する力』『分かち合う心』『世代を超えた助け合い』によって他の場所にいる人のことや未来の人のことを想像し、協力することができる。また、何事も分かりきったことと決め付けず、本質は何かと考えることが大切であるが、西洋から科学という考え方が生まれる以前から日本にはこういった考え方があった。日本から、人間らしさや生き物の世界を生かした社会を作っていって欲しい」と、学生にメッセージを送りました。

セミナーを受ける学生の様子

セミナーを受講した学生からは、以下のような感想が寄せられました。

・生きるとは何か、わからないけれどそれを考えていくことが生きるということ、という中村氏の言葉に感銘を受け、哲学のようだと感じました。

・これから研究を行っていく上で、ただ単に知識を身につけるだけではだめなのだと感じました。知識の習得だけではなく、常に本質を見るということを忘れずにいたいと思いました。

・今まで化学や生物といった科学を勉強してきて、タンパク質や糖などの細かい部分にばかり着目していました。本講義を受けて、勉強していることは科学といっても、それは生物の体の中で起きていることであり、生物と常に関わっているということを忘れてはいけない、と思いました。


「未来を拓くトップセミナー」は、各界において指導的立場で活躍している方々を講師としてお招きし、将来への指針となる講演をいただき、学生のキャリア形成の一助とすることを目的に2013年度より開催しています。2014年度は、白山・川越・朝霞・板倉の各キャンパスで開催し、今回の開催はその第7回目にあたります。

次回の未来を拓くトップセミナーは2014年11月19日(水)川越キャンパスにおいて、開催します。

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