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2016年度第9回未来を拓くトップセミナー「住民主役のまちづくり―小さな世界都市から環境創造都市への挑戦―」

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11月17日(木)、白山キャンパス円了ホールにて開催

全体図2016(平成28)年11月17日(木)、2016年度の第9回目となる「未来を拓くトップセミナー」を白山キャンパスにて開催しました。本セミナーは、各界において指導的立場で活躍している方々を講師としてお招きし、将来への指針となる講演をいただくことで、学生のキャリア形成の一助とするために開催しています。

今回は、講師に北海道ニセコ町長 片山健也氏をお招きし、「住民主役のまちづくり-小さな世界都市から環境創造都市へ-」というテーマでご講演をいただきました。講演に先立ち、福川伸次理事長がセミナーの趣旨を説明し、講師の片山氏を紹介。会場となった円了ホールに約300名の学生が参加しました。

「住民自ら考え行動する」住民自治によるまちづくり

講演する片山氏 片山氏は、東洋大学法学部を卒業後、民間企業を経て1978年ニセコ町役場に入庁、2009年にニセコ町長に就任。現在2期目を迎えています。冬の国際リゾート地として知られる北海道ニセコ町は、2001年、日本初の自治体の憲法として「ニセコ町まちづくり基本条例」を策定し、ユニークな地域経営を実施してきたことから、国内外の自治体から注目され、多数の視察が訪れる自治体です。講演では、ニセコ町の取り組みや、そこにかける熱い想いをお話いただきました。
 片山氏は、ニセコ町のまちづくりは「情報共有」と「住民参加」が2本柱であると言います。行政はサービスではなく、住民の「公共課題」を解決するものであり、まちづくりは「住民とともに」行うべきであると話されました。これは大正11(1922)年、ニセコ町で、自らが所有する農地を無償で農民の人たちに解放した作家・有島武郎の遺訓「相互扶助」の精神こそ公共の役割であり、「住民自治」の原点としてニセコのまちづくりに受け継がれていると語られました。
 町民一人ひとりが自ら考え行動することによる「自治」を基本としたまちづくりとは、たとえば、町にとって最も重要な予算をつくる過程を全て公開し、住民が質問や意見をする機会を設けるなど、税金がどんな風に使われているのかわかるようにする取り組みをしていると話されました。また「情報は徹底的に公開している。作成途上の文書やメモ紙も情報公開対象とし、内部の会議もすべて公開対象。文書は誰でも探せて、全ての書類を30秒以内に提示することも徹底。この情報の共有、見える化によって、住民自らが地域の課題に気づき、『住民自治』の意識が高まってくる。」と語られました。
 さらに片山氏は、職員にも意識改革を求めてきました。「職員は、住民が安心して暮らせるように、公共課題を解決するための戦力」と考え、町長と職員がリアルタイムに情報を共有できるようにしていると語られました。職員研修も充実させ、職員採用は全国公募。現在はニュージーランド人の職員も在籍しているとお話をされました。
 住民も職員も、同じ情報をもとに納得できるまで議論をする。片山氏の「民主主義は納得のプロセス」という言葉が印象的でした。

「小さな世界都市」から「環境創造都市」へ

笑顔の片山氏 人口約5千人のニセコ町には、毎年多くの外国人観光客が訪れ(2015年度、約18万人)、国際的知名度も高まっています。ニセコ町では、資産である「環境」や、長い年月をかけて築かれた貴重な財産である「景観」を厳しい条例で護っています。片山氏は、ニセコ町を多様な価値観を受け入れる「小さな世界都市」として国内外へ観光PRをするほか、「循環型社会」や「環境モデル都市」を前面に押し出し「環境創造都市」へと発展していくと話されました。
 片山氏は、「今、小さい自治体からの提案で国の政策が変わることがある時代です。小さな市町村で、自分で知恵を絞り、国を変える力となる。その面白さに目を向けてみてはいかがですか?そして、ぜひニセコ町にきてください。」と地方自治体の魅力を力強く語られました。

講演後は、学生の質問に真摯に応えてくださいました。

 

 

❑ニセコ町役場HP

❑片山健也氏のHP
 

 

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