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館長挨拶

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 今、大学附属図書館は転換期を迎えています。和田館長の写真
本や雑誌を手に取り静かな館内で勉強をする昔ながらの図書館から、インターネットが不可欠で、電子化されたジャーナルや電子本をPCやタブレットで閲覧し、勉学や研究に利用する図書館に変わりつつあります。
ラーニング・コモンズが一般化し、図書館内の空間の利用法も変わりつつあります。
多様なニーズに適宜な対応が求められる時代に入っているのです。

 このような時代の流れの中、東洋大学附属図書館長として特に以下のような事柄に力を入れたいと考えています。

  1. 図書館スペースの増大

    図書館の充実度は大学のランキングの指標となっています。
    図書館は「知」と「学術・研究」のシンボルであり、立派な図書館を持ち多くの蔵書を抱えることは、学術に長る大学としての誇りと言えます。
    幸い本学は、白山、川越、朝霞、板倉の4キャンパスに立派な図書館を持ち、蔵書の数も150万冊を超えます。
    しかしながら、毎年、約3万5千冊の新刊書や雑誌の購入により蔵書スペースは狭隘化し、また、近年の学生の活発な図書館利用で、読書・ディスカッションスペースが十分とは言えない状況となっています。
    今後、学部学科再編や新学部の創設なども考えられ、その変遷の中でも図書館の役割が充分に果たされるよう、蔵書・閲覧スペースやラーニング・コモンズの確保・増大に尽力したいと思います。

  2. 図書館のデジタル化

    データーベース・電子ジャーナルは勉学や研究を行う上で大変便利で有効であるため、本学でも利用数は着実に増え、購読できるデーターベース・電子ジャーナル数は近年飛躍的に増大しました。
    東洋大学の学生や教員であればインターネットを通じて、自宅でも論文を探して読んだり、新聞や雑誌を読んだりすることが簡単にできるようになりました。
    今後本やジャーナルの電子化が加速するのは明らかで、従って、勉学・学術研究に支障のないようにするため、本学で購読できるデーターベース・電子ジャーナルをさらに充実させ、インターネット環境、タブレット・ノートパソコンの貸し出し環境をより整備し、学生や教員が快適に利用できるよう、努力したいと考えています。

  3. 学習支援

    本学図書館では、近年、自習やグループで学ぶためのラーニング・コモンズを充実させてきました。
    開放的な空間で、活発な議論や小規模なセミナー等も行われています。
    ここに、専属の学習支援ができる人材を配置し、より効果的な学生の学習支援ができる体制ができれば、多くの学生の勉学に貢献できると思います。
    論文の書き方指導、英語の指導・添削から講義ノートの取り方にいたるまで、いつでもいろいろ教えてもらえる場所を作りたいと思います。

  4. 世界に向かって発信:貴重書の紹介

    本学図書館には、重要文化財「狭衣」など、多くの貴重書があり、その一部をすでに公開しています(貴重書デジタルコレクションのページ)。
    本学図書館では昭和54年から貴重書コレクションの充実を図っており、相当数の貴重な写本・刊本が集められています。
    また、本学創立者井上円了博士の蔵書を「哲学堂文庫」として所有しています。
    これらの貴重な書物をデジタル化し、インターネットを通じて世界に向けて発信していくことは、図書館としてなすべき重要な仕事と考えています。

 図書館は、学生、教職員の知的活動に貢献するためにあります。
魅力ある図書館は利便性が高く、快適で楽しい場です。そのための環境作りは大切です。
また、多くの蔵書を継承し未来に伝え、所蔵物をデジタル化・公開して、社会に貢献することは、東洋大学附属図書館の「文化」への大きな責務であると思います。


東洋大学附属図書館
館長 和田 昇