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井上円了哲学塾 公開講座 第8回が開催されました

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E8「古典文学の未来」

2014(平成26)年1月11日(土)16時20分より、白山キャンパス井上円了ホールにおいて、井上円了哲学塾のリーダー哲学講義の公開講座第8回が開催されました。

講師は、本学顧問で、名誉博士でもいらっしゃるドナルド・キ―ン先生。演題は、「古典文学の未来」で、日本文学研究者としてのお立場から、積極的なご提言をいただきました。聴衆は、塾生・学生、及び一般の公開講座申込者で、聴講者数は約400名でした。

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講演にさきだち、2013(平成25)年9月21日(土)、新潟県柏崎市にオープンした“ドナルド・キーン・センター柏崎”(公益財団法人ブルボン吉田記念財団運営)提供の映像資料が上映されました。キ―ン先生の70年を超える歳月の紹介とともに、日本文学・日本文化研究に打ち込まれた実績とそれを世界に紹介し続けてこられた功績を中心にまとめられたものです。“ドナルド・キーン・センター柏崎”には、キ―ン先生のニューヨークの書斎と居間も復元展示されており、先生の数多くの蔵書を始めとして、まさに、日本人が忘れかけている日本文学や日本文化を取り戻す場として、大きな意義があることが示されています。

さて、この日の講演で、キ―ン先生は「古典文学の未来」として語られましたが、その第一声は、「私は国文学(日本文学)の未来を心配するようになった」というものでした。

キ―ン先生は、知人の日本文学の研究者が大学での職を失ったことや、日本の高校や大学では国文学の人気がないことなどを挙げられ、なぜ日本では国文学の人気がないのか、と問題提起をなさいました。

最初は、“外国人として”日本の古典文学の素晴らしさに魅入られたキ―ン先生ですが、今では、“日本人として”日本の古典文学の危機を、強く訴えておられます。真摯に提言されるキ―ン先生のお声に、一人でも多くの日本人が耳を傾けることで、日本の「古典文学の未来」には、明るい光明が射してくるものと確信することができるご講演となりました。