MENU CLOSE

第2ユニット 第6回研究会報告

  • English
  • 日本語

「デカルト形而上学の方法としての「省察meditatio」について

第2ユニット第6回研究会報告 平成24年4月23日18時30分より、村上勝三研究員が「デカルト形而上学の方法としての「省察(meditatio)」について」と題した研究発表を行った。(於 東洋大学白山キャンパス文学部会議室)。形而上学を構築して行く場合にどのような途を辿るのか。もし形而上学が第一哲学として解され、この形而上学に基づいて学問的知識の形成が始まるのならば、その途は通常理解されている「論証」ないし「証明」を方法とすることはないであろう。なぜならば「論証」にしろ、「証明」にしろ予めそれらが成立するための規則を必要とするからである。本発表では、デカルト形而上学の「方法(methodus)」が「省察(meditatio)」という概念を主軸に据えながら解明された。

以下の順序に従って発表は行われた。I. デカルトの「方法」に対するライプニッツの批判、II.「記述の幾何学的な様態(modus scribendi geometricus)」、III.「普遍的マテーシス(mathesis universalis)」と「一つの一般的方法(une Methode generale)」、IV. コギトの形而上学、1.形而上学、数学、物理学の階層化、2.デカルト形而上学の方法。

第2ユニット第6回研究会報告

検討の結果、明らかになった主な点は以下の通りである。第一に、1636年、37年におけるデカルトの思考に『規則論』において展開されている方法による諸学の統一という構想が残っており、そのことは『方法序説』「第4部」の形而上学が途上のものであることに応じている。第二に、『省察』において「思い(思惟)」を空間化された領域(数学)に適用する場合の「順序」が「(純粋な)抽象的マテーシス」と呼ばれ、空間における個別的な領域(物理学)に適用する場合の「順序」が「(純粋な)マテーシス」と呼ばれる。この「順序」は思いを思いの領域(形而上学)に適用する場合の方法である。「順序」ということが形而上学の方法と「マテーシス」を貫いている。

なお、発表の模様は「デカルト形而上学の方法としての「省察meditatio」について」(20120423) から見ることができる。