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第2ユニット 研究集会(2011年11月1日)

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現象学-間文化哲学の方法と道

第2ユニット研究集会(2011年11月1日)

2011年11月1日(火)18時から第2ユニット研究集会が開催され、ウィーン大学のG.シュテンガー教授により「現象学-間文化哲学の方法と道」と題した講演がなされた。
シュテンガー教授には、10月に行われたWEB国際会議にもウィーン大学の研究室からご参加頂いている。シュテンガー教授は、ウィーン大学では「グローバルな世界における哲学Philosophie in einer globalen Welt」という学科に籍を置かれ、また「間文化哲学協会」(ドイツを起点とする世界的規模の協会)の会長としても活動されている方である。
間文化哲学とは、哲学史的には比較的新しい探究領域である。それはヨーロッパ的な諸文化と諸生活世界のみに向けられてきた探究の目が、非ヨーロッパ的な諸文化と諸生活世界の探究への従事も要請されるようになり、それらとの関わりは、哲学的作業にとってその構成的な前提へと遡及的に秩序づけられるといった洞察から生起した学群である。

この研究集会での講演のシュテンガー教授の論の基軸となっているのは、「経験」や「諸世界」、フッサールの「生活世界」という概念である。また、現象学がそれらへとアプローチする「方法」として提示される。そして、「生活世界」という空間性をもった概念へと向かう中で、現象学という「方法」が空間性をもった「道」へと転化し、異なる諸文化間をつなぐものへとなっていくとされる。そのために、まず解釈学的な観点から経験を捉えなおし、事象それ自身に基づく経験から文化的差異の生じる経験を浮かび上がらせ、それらを受け入れていくという過程が要請されるものとなる。

第2ユニット研究集会(2011年11月1日)

シュテンガー教授の講演はドイツ語によってなされ、当センターの山口一郎研究員により適宜逐語通訳があった。質疑応答も、質問者が可能な場合はドイツ語で質問されるなど極めて活発に行われ、所定の2時間を超える白熱した研究集会となった。