1. トップページ
  2. Research//研究
  3. 研究所・センター
  4. 国際哲学研究センター
  5. 第1ユニット 第1回研究会報告(2012年)
MENU CLOSE

第1ユニット 第1回研究会報告(2012年)

  • English
  • 日本語

明治期の東京大学における外国人哲学教師

第1ユニット第1回研究会報告

6月27日、2012年第1回目の第1ユニット研究会が、東洋大学白山キャンパス3号館2階3206教室において行われた。発表者は大谷大学准教授の村山保史氏、発表題目は「明治期の東京大学における外国人哲学教師」であった。発表の要旨は以下の通り。

1878(明治11)年に東京大学は外国人哲学教師としてフェノロサ(Ernest Francisco Fenollosa)を招聘している。日本美術の評価者としての功績が知られるフェノロサであるが、東京大学での担当科目は哲学や理財学(経済学)等であった。彼が講義を通じて多くの思想家たちに影響を与えたことは履修者の回想・伝聞として伝えられているが、フェノロサが(1)いつ、(2)どのような科目を、(3)どのような内容で講義したかについては――(1)(2)にはいくつかの報告があるが、(3)についてはほとんど報告がなく――まだ十分には研究されていない。また、在職期間が1878(明治11)年から1886(明治19)であったフェノロサに前後して在職した外国人哲学教師については――1893(明治26)年から1914(大正3)年にかけて在職し、比較的著名なケーベル(Raphael von Koeber)以外は――、フェノロサに先立って1874(明治7)年から1879(明治12)年まで在職したサイル(Edward W. Syle)も、フェノロサに続いて1879(明治12)年から1881(明治14)まで在職したクーパー(Charles James Cooper)、1886(明治19)年に在職したノックス(George William Knox)、1887(明治20)年から1892(明治25)年まで在職したブッセ(Ludwig Busse)らも、東京大学の哲学教師としてのその実態はほとんど知られていない。

第1ユニット第1回研究会報告

本発表では、1874(明治7)年に法学科で哲学系科目を担当したサイルから、1889(明治22)年に文科大学(文学部)で哲学(古代哲学を含む)、論理学、心理学、審美学、倫理学等を担当したブッセにいたる外国人哲学教師の講義について、(a)授業科目名、(b)授業の配当学部(学科)、(c)授業の内容、(d)これまで外国人哲学教師の講義録を残していることが確認されている(残している可能性がある)受講生について、清沢満之の未公開ノートや、これまで精査されていなかった諸資料を参照しつつ確認した。