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連続研究会「明治期における人間観と世界観」第10回

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第1ユニット連続研究会「明治期における人間観と世界観」
第10回研究会報告(小路口聡)

 2015年3月13日、東洋大学白山キャンパス6号館6409教室にて、小路口聡研究員の発表による、「西周の『生性劄記』に見える陽明学批判について」と題された研究会が開催された。この研究会は、「明治期における人間観と世界観」をテーマとした連続研究会の一つとして開催されたものである。

 

 小路口氏は、西周と陽明学との関わりについて紹介した後、『生性劄記』における陽明学批判を検討した。西周は、人間は良心を生まれながらに十全にもっているという陽明学的な立場を批判し、良心はあくまで本能的に萌芽的に備わっているに過ぎないとした。その上で、後天的な教育を強調したのである。

 西周が、陽明学批判に対してかなりの分量の紙幅を割いたのは、陽明学こそが対決すべき人間観・世界観だったからである。陽明学と西周の対決を検討することによって、当時の知識人が確立しようとしていた人間観・世界観を明らかにできたことが、この研究会の大きな成果である。