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「ポスト福島の哲学」シンポジウム

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「ポスト福島の哲学」シンポジウム 「原発事故後のエネルギーと本当の豊かさ」 

ポスト福島 11月22日(金)14時00分-17時00分、東洋大学白山キャンパス6号館6302教室において、「ポスト福島の哲学」シンポジウム「原発事故後のエネルギーと本当の豊かさ」が開催され、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの高田久代氏と、「なないろの空」代表の村上真平氏による講演が行なわれた。

 高田氏は、「日本全国、稼働原発ゼロ1年―でんきのこれからをみんなでつくる」と題した講演で、川内原発(鹿児島県)での詳細なフールドワークや、現在の日本における原子力発電所の稼働状況を具体的に説明した。日本の全ての原発は、今年の9月において1年以上稼働していないにもかかわらず、実際のところ電力は安定して供給されており、このことは、原発の存在が無用であることを証明している。もちろん、火力発電への依存はそのために高まっているが、しかし、それは、国民全体の省エネ活動と再生可能な自然エネルギーの活用によって、これから先、十分に代替可能であり、むしろそうした活動の一層の推進が、日本のエネルギー革命の加速をもたらすと、高田氏は述べた。 

 次に、村上氏が、「未来に向けて、私たちが望む本当の豊かさとは」という題で、自然と共に生きる一つの生き方が提示された。村上氏は、30年にわたる海外と日本での自然農業の普及と農村開発の経験の中で、自然の森の持つ「循環性」、「多様性」、「多層構造」を最大限に生かした農地を作り、「自然を収奪せず、人を搾取しない」という理念を得たという。村上氏は、そうした生活を福島県飯館村で営んでいたが、原発事故によって避難を余儀なくされる。村上氏は、当日の状況を詳細に述べる中で、自然を破壊し、汚染する原発にって生み出されるエネルギーに本当の豊かさは無いとし、それとは異なる内的な豊かさ、自然の豊かさを求める必要があると述べた。ポスト福島2       

 会場には、本学の学生や、学外の来場者が参加し、活発な質疑応答がなされ、多くの意見交換がなされた。エネルギー問題や、福島原発事故に対し、それらの記憶を留め続けることだけではなく、これから先を生きていくための具体的な行動や態度の指針が提示されるなど、非常に意義のあるシンポジウムとなった。ポスト福島3