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共催 白山哲学会 村上勝三最終講義

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共催 白山哲学会 村上勝三最終講義

 10月25日(土)、東洋大学白山キャンパス6号館6312教室にて、第2ユニット研究会「村上勝三先生最終講義:超越の方法―デカルトの途」が開催された。これは白山哲学会との共催企画であり、大学院生による個人研究発表の後、本研究センターのセンター長でもある村上勝三研究員(東洋大学文学部)の最終講義が行われた。

 講義の前には、村上研究員に師事した大野岳研究員によって、村上研究員の経歴と、その研究スタイルが紹介された。村上

 講義の中において村上研究員は、これまでの学究生活の中で取り組んできたデカルトにおける超越の問題を改めて取り上げ、これを哲学史的な概観を通して、またデカルト研究の立場から、さらには我々の経験にまで立ち入って、包括的かつ詳密に論じた。 

 村上研究員は、包括的把握の不可能性・実象性・無限といった形而上学的な問題をとりあげ、これを精密に論じたが、それは村上研究員が「私」と「あなた」が同じ「超越」という眺望の下に立つことを目指したためである。形而上学は現代哲学において忘却され、超越は宗教や神秘に追いやられている。村上研究員は、この超越を理論に取り戻すことによって、新たなる哲学の発展を見据えることができると述べた。 

 村上研究員の講義は、最終講義でありながら、これまでの仕事にとどまることなく、新たな領域を切り開こうとする内容であった。講義の後には質疑応答が行われたが、村上研究員は、その中で、極めて形而上学的な議論を展開しながらも、それが現代における様々な問題の中に生きて直面する我々の「倫理」と緊密に結びついていることを指摘した。この最終講義は、学会において行なわれるという変則的な開催となったが、非常に多くの聴講者が訪れ、盛況の内に幕を閉じた。 

 本講義の内容については、本センターのホームページ内で動画が見られる他、村上研究員の著作(『知の存在と創造性』知泉書館)においても、同様の問題が論じられているので、参照いただきたい。  村上2