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修了生・在校生が語る大学院の魅力(橋本久美子さん)

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福祉社会デザイン研究科 福祉社会システム専攻 在校生 

聖路加国際病院勤務 橋本久美子さん

 橋本久美子さん

●「どれだけ心をこめて、ひとり一人のケアに寄り添うかということを、大切にしていいんだ」と、自分の研究テーマを通して、人間観、看護観の柱になるところが得られそうな気がしています。


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

仕事で医療連携やがん相談支援に関わり、地域で暮らす人から患者へ、患者から人として暮らしに戻る社会と医療の橋渡しを支援しています。特にがん患者や家族等の相談支援においては、日本人の2人に1人が生涯がんになるといわれ時代になり、医学の進歩でがんは治る慢性疾患になりつつありますが、がんのイメージなど、がん患者は治療と仕事の両立や治療のその後も、再発の不安やカミングアウトすることでの悩みを抱え、病気になった自分の生活再建を試行錯誤していることを知りました。そこで、がんになった自分を社会の中でどのように調整しながら生活再建を試みているのか、がんサバイバーの生き方を丁寧に紐解き、そこから、どんな支援が必要なのかの課題を、社会で生きる視点の社会学で考えたいとこの専攻での進学を決心しました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

社会で生きるがんサバイバーの生活再建を研究したいと考え医療モデルではなく社会学であり、社会学と社会福祉学が一緒に学べる福祉社会システム専攻であること、仕事は大切なフィールドなので、働きながら実践現場との組み合わせで研究ができる環境に恵まれている夜間学部の体制は最優先で選びました。また、指導教授の専門性が豊かであり、自宅からも近く、卒業生の入学金の配慮な経済的面や、大学のグローバル化への積極的な取り組みは、教員の専門研究や学生同士の国際的視点での研究への刺激も得られると考え、東洋大大学院福祉社会デザイン研究科の福祉社会システム専攻を選びました。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

一番はライフスタイルで、早起きになったことです。帰宅後、自宅で勉強をする体力も気力もなく、週末は、仕事関連の行事に参加することも多いので、平日は早起きして出社し、自分の課題や残務整理などをするようになりました。朝は苦手だと思っていた自分には一番大きな発見です。価値観などの点では、どれだけの仕事をしたかなど評価されがちなことを気にしていた自分がいましたが、「どれだけ心をこめて、ひとり一人のケアに寄り添うかということを、大切にしていいんだ」と、自分の研究テーマを通して、人間観、看護観の柱になるところが得られそうな気がしています。

Q.大学院の魅力は?

福祉社会システム専攻の教員および学生の全員が、私の研究テーマを知り、関心をもって、授業やゼミで、資料や意見をくださることには、本当に感動しました。自分一人だけでは、くじけそうになったりしてしまうと思います。誰かが一緒に考えてくれていること、きっとこの指導の先に道筋があるに違いないと信頼ができると、あわてず、コツコツと先行研究集め、整理するところから研究のプロセスを進めていることが、“研究をしている実感があって新鮮です。ゼミでは、先輩たちが授業に来てくれたり休学して復学された方など、自分の先を進めている先輩も発表し合うので、研究の進め方のイメージもつきます。また、他の学生への指導内容は自分の課題解決の力も育ててくれています。

Q.大学院での学びを通して得たもの

橋本久美子さん自分の研究テーマを絞りこみ、ゼミで学べる視点が広がり深まり、言語化することは、気づけることも具体的になり、日々の仕事の現場でリアルタイムで患者さんや家族とのかかわりに反映されていると思う。その結果、明らかに相手を知ることへの共感や関係性が豊かになったように想う。また、倫理や他の学生に研究テーマについても自分が関心を持つことで、社会の出来事や社会的視点で見る意識が、同じものを見る見方が変わって、楽しくなった。そうすると、同じ職場の人とのコミュニケーションの内容が豊かになるので、周りの人との関係性も豊かになったように思う。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

がん患者の生活再建 ~がん患者は、がんという病気をどにように伝えているか

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

福祉社会システム基礎特論  

修士論文や特定課題研究を作成する上で大切な研究方法のお作法の講義で、研究倫理、情報・文献検索法、研究過程論、社会調査方法論、データ分析法、論文の書き方、学会発表の仕方等に関する基礎的事項を学びます。講義は、専攻教員が交代で担当するので、全教員に自分の研究テーマを話し合えるので1年目の貴重な縁結びの講義です。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

がん患者の生活再建において、特に、がん患者は、がんという病気をどのように伝えているかを紐解き、がんになってもおびえない社会にするための、がんサバイバーの支援について、医療、福祉、社会をつなぐ、その人の力を引き出す支援を考え、看護の世界に社会学を広めたいです。

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

お金のやりくりは、学費は分納の方法を選び、夏・冬のボーナスを活用しています。                         また、ほぼ定刻で帰るため残業も減り収入は減りますが、学校と職場と自宅の往復なので、無駄な外出も少なくなり意外とやりくりできています。                                 

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

5時00分起床
5時45分出勤
6時30分職場で仕事の準備、または、院内図書室で、研究課題の文献読みや課題の準備
8時30分仕事開始
17時00分仕事終了
18時15分学校
22時00分帰宅

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

仕事と学校の両立は大変と思っていましたが、知識が変わると意識が変わり、意識が変わると行動が変わり、そして、心が変わります。心が変わると、新しい自分と出会い、大きな力が湧いてきます。かけがえのない人生を、一歩前に踏みだして、新しい自分に出会ってください。

プロフィール

橋本久美子さん

患者さんや家族の多様性に関心を持ち人と社会を知り看護を考えたいと思った私は、1997年上司の薦めもあり、東洋大学社会学部の2部に通学。そこで、木を見て森を知らなかった私が、社会学と出会い、森を知り木を見ることで見方が変わるように、社会で生きる患者や家族のとらえ方や人間観などを考える充実した時間を過ごすことができた。2008年からは、院内で相談支援センターに異動し、医療連携とがん相談支援に関わり、地域で暮らす人から患者へ、患者から人として暮らしに戻る社会との橋渡しを支援している。2013年産業カウンセラーを取得しがん患者のための就労支援を病院内で行いながら、がん患者の生活再建への生きる力に関心を持ち大学院へ入学、現在に至る。
(掲載されている内容は2016年5月現在のものです