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International students : 陳 洋(CHEN YANG)さん

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学んだ知識を故郷に還元したい

チンさん:写真

陳 洋(チン ヨウ)さん

中華人民共和国 黒龍江省ハルビン市出身。黒龍江大学(中国)を卒業後来日。

その後、東洋大学大学院 社会学研究科社会学専攻 博士前期課程入学

現在、社会学専攻 博士後期課程に在学中。

 

Q.母国のことを教えてください

2007年から2011年まで、私は黒龍江大学日本語学部で勉強しました。

大学時代に、夏目漱石、川端康成、芥川龍之介などの小説を読んだことがあります。

特に印象深いのは『伊豆の踊り子』という映画。その映画を見て、伊豆は綺麗。山口百恵さんも素敵だと感銘を受けました。

当時の日本人の先生から、日本の風土や習慣、お祭りなどの話を聞き、日本への理解が深まりました。

先生は宮沢賢治が大好きで、よく私たちに宮沢賢治の作品を紹介してくださいました。

「雨にも負けず、風に負けず……いつも静かに笑っている」という有名な詩は今もはっきり覚えていて、暗唱することもできます。

 

Q.日本へ進学しようと思った動機は?

日本との出会いは日本のアニメでした。

子どものとき、毎日決まった時間帯に日本のアニメを見ていました。『鉄腕アトム』『ドラえもん』など、いくら見ても飽きませんでした。まさに「テレビっ子」になってしまい、もっと日本のことを知りたい、日本を自分の目で見たいという夢を持ち始めました。

大学の専攻は日本語を選び、留学の準備も始めました。卒業する前に、留学のことを両親に相談すると、すぐに賛成してくれました。「可愛い子には旅をさせよ」という両親の気持ちもあったかもしれません。

Q.数ある大学の中で東洋大学を選んだ理由は?

大学時代に、日本語や日本文学などを勉強するかたわら、私は社会問題とメディアの関係について興味を持ち始めました。

せっかくの留学だから、まず東京で勉強したい。大都会だから、情報や人材が多く、きっと良い研究ができると思いました。

インターネットで調べてみると、東洋大学は120年以上の歴史もある大学ですし、グローバル化もかなり進んでいるのが分かりました。海外からの留学生数も外国人教師も多いので、留学生のために、環境整備や授業手配や生活管理などが整っていると思いました。特に東洋大学の社会学部のホームページを見て、諸先生はみんな業績が多く、それぞれユニークな研究を進めていることが分かりました。以上から東洋大学に進学しようと考えました。

Q.大学院の魅力を教えてください。

院生たちにとても勉強しやすい環境を提供していることだと感じています。例えば、私が利用している共同研究室にはパソコンやプリンターも設置され、社会学に関する書籍や辞書も多くあります。院生たちのために勉強や研究に便宜を図っている管理者の思いやりを感じています。
 また、先輩にしても後輩にしても、日本人学生にしても、外国人学生にしても、みんな兄弟のように親しく付き合っています。例えば、他所から帰ってきた人は、必ずお土産やお菓子を共同研究室に置いておきます。小さなことのようですが、仲間にはいつも支えられています。

写真:共同研究室

Q.研究テーマと講義の内容を教えてください

今まで進めてきた研究や収集した資料に基づき、研究テーマは「中国の微博(中国語版のツイッター)における日本のマス・メディアの国際情報の発信について」というものに決めました。

中国人の対日認識は中日両国の関係のあり方によるところが大きいと思います。日本と違い、中国には新聞検閲制度があるので、中国のマス・メディアの対日報道は政治や外交の政策に左右される場合があります。
 一方、中国人の対日本認識は、日本のマス・メディアがインターネットで発する情報に影響を受ける可能性があります。近年、中国の微博の影響力が大きくなるにつれて、共同通信社をはじめ、日本のマス・メディアは相次いで中国の微博アカウントを登録して、中国語で日本の政治、経済、文化、社会などのリアルな情報を発信しています。

日本を代表する通信社である共同通信社の新浪微博アカウント@日本共同社の発信情報を研究し、SNSにおいて共同通信社が中国に対して実施している日本報道の特徴、その報道が中国のネットユーザーの対日本認識の転換にどんな影響を与え、どんな役割を果たしているかを明らかにしようと思います。

授業は大学院の講義とゼミです。具体的には「社会情報学研究指導Ⅱ」(水野剛也教授)、「社会情報学演習Ⅱ」(水野剛也教授)、「社会情報学特殊研究Ⅲ」(中村功教授)、「社会情報学特論Ⅲ」(中村功教授)、「社会学特論Ⅲ」(島崎哲彦教授)をこれまで受講してきました。

日本の大学院に入ってから、教授法は中国と違うところがあるのに気が付きました。中国の授業は主に先生が講義をし、学生がその講義を聞きながら、メモを取るというふうに展開します。日本の授業は、ゼミや発表が多く、形式は豊富多彩です。最初は慣れませんでしたが、次第にこの授業のやり方の良さが分かりました。

事前に資料を調べたり、考えたことをまとめた上で、授業中に発表します。先生や先輩、後輩から質問されたり、その質問に答えたりして、授業の雰囲気は活発しています。
日本の大学教育は学生自身の思考力、判断力、表現力を大切にしていると感じました。

 写真:チンさん

昨年開催された関東社会学会にて

Q.どんな奨学金を利用しましたか?

博士前期課程在籍時、東洋大学大学院第1種類奨学金を受給。

昨年秋から国費留学生として採用されました。

奨学金は外国人留学生にとって非常に重要で、研究活動にに大いに役に立ちます。高価な文献や調査に必要なソフトを購入することができ、研究の質が変わってきたと感じています。

 

Q.お金のやりくり方法を教えてください

授業料と生活費の一部分はずっと両親を頼りにしています。足りない部分は私自身で負担しています。その解決方法は、他の留学生と同じように、アルバイトで賄っていました。学内でもSAとTAとして勤務していました。

国費留学生に採用になってからは外のアルバイトを止め、その時間を研究や読書に充てています。奨学金に感謝しています。

Q.修了後の予定は?

私の故郷ハルピン市は中国の東北地方にあります。

内陸に位置するため、中国の沿海部にある大連や上海や広州などの都市に比べ、発展はまだ遅れています。

しかし、「故郷ほど良い所はない」と言われているように、私は自分の故郷が好きです。

故郷の発展のために、修了後、故郷に戻りたいと考えています。

大学教員となり、日本や東洋大学で学んだ知識を中国の学生に還元するのが私の夢です。

 

Q.東洋大学を目指す受験生に向けてメッセージをお願いします

 中国語には「学無止境」(学問には限りがない)という諺があります。

自分の学問を続けて追求しようと思うなら、ぜひ東洋大学大学院へ勉強に来てください。

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