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大使リレー:スペイン大使特別講義を行いました

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ゴンサロ・デ・ベニート大使

ますます魅力的になるスペイン

2017年10月6日(金)、スペインのゴンサロ・デ・ベニート大使をお招きし「2017年国際地域学部大使リレー」を開催した。

奇しくも、スペインのカタルーニャ地方で独立を問う国民投票が行われ90%が賛成に投票したと報道された数日後であった。そのため、お話をいただく直前に大使館員に確認したところ「今の時期、この質問がくることは仕方がないことです。学生たちに前もって制限する必要はありません」とどんな質問でもかまわないとの快諾を頂いた。

デ・ベニート大使の講義は3つのパートから成っていた。

最初は、スペインと日本は歴史的に深い関係にあることだった。小学校の歴史の教科書にも登場する1549年日本に来日しキリスト教を布教したフランシスコ・ザビエルはスペイン人であることから始まり、来年の2018年は日本とスペインは外交関係が樹立してから150年の節目であり、大きなイベントをスペインと日本で用意していると話した。明治維新の翌年の1868年に11月12日に日本スペイン修好通商航海条約が締結された。

次に躍進するスペイン経済についてであった。スペイン経済は2012年経済危機に陥ったが、2013年以降目覚ましい経済回復を成し遂げているという。デ・ベニート大使よるとスペインの失業率は25%にまで落ち込んだが、現在では14%にまで回復しているという。技術力でも目覚ましい成長を見せ日本の新幹線に次ぐ長さの高速鉄道はスペイン産であり、サウジ・アラビアなどに輸出していると語った。人気ファッション・ブランドのZARAがスペイン発であることを大使が語った時は、大学生たちから驚嘆の声が上がっていた。また、スペインでは電力の45%がすでに太陽光・風力を中心とした再生可能エネルギーにシフトとしていると胸を張った。日本とスペインの間の貿易では日本の輸出が多い状態であるが、今後、スペインはますます経済成長をするとスペイン経済への自信を示した。

最後はスペインの観光的魅力である。大使は、フラメンコやイベリコハム、そしてフラメンコ、マドリッドの街並みとゴヤやベラスケスの絵画、バルセロナのガウディ作品群といった伝統的スペインの魅力と、圧倒される規模の新しい技術とデザインでできた新しい建物を写真と映像を使い、聴講した学生たちを魅了していた。

少々、質問タイムが短くなったが、スペイン語を話す学生が質問をした。ヨーロッパで問題として上がる移民問題についてだ。大使は、技術力がある移民の数が向上していることと、テロリストの問題はあるがスペインは移民に対してオープンな政策を維持していると語った。

デ・ベニート大使によると、成長する経済を背景にして日本人を含む外国人がスペインで学ぶ奨学金制度も充実してきているという。

スペインで勉強したいと思っている東洋大生の皆さん、ぜひ、チャレンジしてみてください。

 

 

付録

デ・ベニート大使からカタルーニャの国民投票についての質問も妨げないとの回答を頂いていたので、ここに書くことをお話ししたうえで、状況を聞いた。

デ・ベニート大使はまずメディアの伝え方に問題があると指摘した。「独立に90%が賛成に投じた」という報道は明らかに独立を促すため、混乱を促すための恣意的な報道だと語る。デ・ベニート大使によると、この国民投票の投票率は38%だったという。そのため、ほんの30%を超える人たちだけが積極的に独立を支持しているだけだと語った。

デ・ベニート大使はカタルーニャの経済は他の地域よりも良いので犠牲になっていると考える人もいることは認めたうえで、スペイン政府としては実質的な数字に加えて、これで独立を認めるとヨーロッパに及ぶ影響力は計り知れず、スペインだけでなく他の国でも「現行の国」の形が崩れてしまうとの懸念を示した。

もう一つ、スペインと中国との関係も聞いた。2014年に中国との間で約束されたスペインと中国を結ぶ世界最長の鉄道構想の現状である。デ・ベニート大使は「あれは止まっているようですね。」と笑った。

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