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修了生・在校生が語る大学院の魅力(熊谷とも絵さん)

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国際地域学専攻博士前期課程修了生

株式会社エックス都市研究所勤務 熊谷とも絵さん

 熊谷とも絵さん

大学院修了後の進路は漠然としたまま飛び込んでしまいましたが、今思えば指導教授は私より具体的な私の将来ビジョンまで描いていらっしゃったのかもしれません。


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

青年海外協力隊で2年間の活動を終えてエルサルバドル共和国から帰国した時、現地での様々な経験を単なる思い出とするのではなく、今後も国際協力分野で活動していくために、現地での活動で達成出来たこと・出来なかったこと、現地での人間関係、自分の考えの変化等を一度整理する必要があると考え、大学院進学を決意しました。当時は、現在の勤務先である株式会社エックス都市研究所にてアルバイトをしながら学んでいました。

 Q.なぜこの大学院を選んだのか?

指導教員との出会いが最も大きな動機です。当時私が抱いていた協力隊の経験からの現地での疑問に、大学院での学びを通じて自分なりの答えを導き出すご提案をして下さり、背中を押して頂きました。当時の私は、大学院修了後の進路は漠然としたまま飛び込んでしまいましたが、今思えば指導教授は私より具体的な私の将来ビジョンまで描いていらっしゃったのかもしれません。キャンパスが都内にあったことも、通学の利便性から決め手となりました。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

大学院は、学部と異なり当人の積極性によりいくらでも学びを深められる場所でした。当初は自らの経験で抱いた疑問をぶつけていましたが、疑問が疑問を呼び、様々な分野に興味が広がり、知識の輪が広がっていくのを実感しました。それらの疑問にとことん付き合って下さる教授陣は有難かったです。一方で、毎回の課題の質、量は生半可なものではありませんでした。もちろんこれらの与えられた課題をこなすことにより、自らの疑問を満たすだけでなくバランスの良い知識が身に付けられたと思っています。

Q.大学院の魅力は?

大学院には、学部卒業直後に進学する学生と、社会経験を積んでから入学する学生が混在しているだけでなく、各国からの留学生や、夜間の講義には社会人の科目履修生が多く加わることもあり、様々な経験を持った幅広い人達と意見交換する機会に恵まれました。教育現場という利害関係のないフィールドでは、立場や国籍に関係なく情報交換や議論を展開でき、講義はどれも刺激的でした。都内のアクセスの良い場所にキャンパスがあったのも、様々な人材が集まる環境として良かったのだと思います。

Q.大学院での学びを通して得たもの

一度社会経験を積んでから進学を決心したこともあり、それまでの教育課程よりも格段に学ぶこと、考えることの楽しさを味わいました。同じ志を持った者が集まり、議論を重ね、励まし合った2年間は、予想以上に苦しかったものの、その分期待以上の成果を得ることができました。現在の業務に直接的に関わる知識は、大学院での2年間に培ったものだと思っています。大学院での充実度とは、教育の質だけでなく、自身の積極性や探究心による面も大きく、その意味では社会経験を積んでからの進学はより学ぶことに貧欲だったのかもしれません。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

エルサルバドルでのボランティア活動は、環境をテーマにしたものでした。しかし現地の治安は徐々に悪化し、そのような状況において環境問題に取り組む活動の重要性や優先度は低くなる現実に直面しました。私自身は、環境問題への取り組みは、なんらかの形で地域の治安改善に正の影響を与えると漠然と考えていましたが、その仮説を定量的に証明できたら、多くの途上国の環境と治安の改善に役立つのではないか、と考え、環境問題への取り組みと治安の関係を論文のテーマとしました。

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」を教えてください。                        

教員名:北脇秀敏教授

① 途上国での業務は、想定通りにいかないことばかりです。その都度発生する大小様々な問題にいちいち肩を落としていた私ですが、北脇教授の『それができれば今頃途上国ではない』という言葉に気持ちが楽になり、その後は現地の人の目線で物事を考え、無駄に肩肘張らなくなりました。

②修士論文提出の前日、『9割出来たと思った時が半分』との最後の激励は、当時の私にはとても厳しいものでした。しかし現在、業務で報告書を作成する際などにはいつもその言葉が蘇り、より完成度の高い報告書に仕上げるための最後の踏ん張りの言葉です。

教員名:杉田映理准教授、科目名:開発人類学

それまで人類学に触れたことのなかった私にとって、現地の人に寄り添った学問は非常に新鮮で、私が途上国の現場で疑問に感じていたことに、学術的な意義を添えてくれました。開発人類学では、異文化を正しく理解するための興味深い手法や考え方を学びました。これは今後国際協力分野に携わる人が、どのようなテーマでアプローチするかに関わらず身に付けておくべき学問だと思います。

 Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

修士論文を作成する過程におけるきめ細かい指導は、現在の業務で必要な報告書作成能力に直結しています。現在の仕事は海外出張が多いですが、報告書は日本語で作成しなくてはなりません。これは、単に文章を書くのではなく、読み手に正確に伝える文章力が求められます。この日本語能力は海外留学では得られない強みです。また毎学期2回実施される研究発表会は、学生全体のプレゼン能力(特に効果的なパワーポイントの作成能力)が高く、学生同士切磋琢磨し合いました。この2つの実践能力は、私が修士課程に期待していた以上の成果となりました。                                                

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

学費はそれまでの貯金から捻出しました。幸い奨学金を頂く機会を得られたため、結果的に学費のために苦労することは免れましたが、交付が決定するまではやきもきする時期を過ごしました。自らの意思で入学したとは言え、学業は楽しいことばかりではありません。様々な形で多くの人に支えられ、その有難さが身に沁みた2年間でした。                           

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

曜日

社内情報共有を目的としたプロジェクト報告会

曜日

スポーツジム

曜日

新規案件について社外打合せ

曜日

部内会議 

曜日

学部同期と飲み会(赴任前壮行会)

曜日

協力隊同期と食事

曜日

社内情報共有を目的としたプロジェクト報告会

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

大学院での学びを志すのであれば、ぜひ明確なテーマと自主性を持って取り組んで頂きたいと思います。大学院はそれまでの教育環境と異なり、同じ志を持った者が少人数で切磋琢磨する場所です。経験豊富な教授陣、仲間達に囲まれて純粋に研究に没頭できる時間は人生のうちでも多くある時間ではありません。東洋大学大学院は、それぞれのライフスタイルに合わせて研究を進められる体制が整っています。あとはそれぞれのやる気で、大学院というステージをフルに活用して下さい! 


プロフィール

東洋大学卒業後、都内産業廃棄物の中間処理会社に勤務。その後、青年海外協力隊に参加し、エルサルバドル共和国にて環境教育活動を2年間実施する。協力隊での経験を踏まえさらに国際協力分野にてステップアップするため、東洋大学大学院国際地域学研究科国際地域学専攻で地域環境と治安の関係を研究。現在は、株式会社エックス都市研究所にて海外の環境案件に従事中。


(掲載されている内容は2016年5月現在のものです)

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