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法科大学院修了生によるリレーエッセイ:第三回

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福島弁護士編

画像:福島弁護士

 平成23年11月より、それまで所属していた「法テラス東京法律事務所」を離れて、茨城県下妻市にあります「法テラス下妻法律事務所」へ赴任しました。どうして、このような中途半端な時期に?・・・と思われた方もいると思いますが、赴任の理由は、一言でいえば、“複雑な大人の事情”というやつです(笑)私個人としては、実力を買われてのことで、決して、“都落ち”したわけではありません(笑)

 法テラス下妻でも、相変わらず刑事弁護に力を入れています。私は東京においても、同期の弁護士たちと比べて、国選の刑事事件は数をこなしていた方だと思いますが、下妻では、国選事件の受任数が圧倒的に多く、一年間で、最低でも50件くらいは担当することになるのではないかと思います。事件の内容もバラエティに富んでいて、裁判員裁判対象事件や、少年事件、全国版のニュースに出てしまうような大変な自動車事故の事案など、やり甲斐を感じるものが多いです。

 刑事の被告人というと、皆さんは、ひょっとすると悪いイメージや怖いイメージをお持ちかもしれません。刑事裁判の被告人になるような人たちは、社会の最低限のルールである法律を破り、社会に迷惑をかけたという意味では、もちろん“悪い”のですが、一つ一つの事件を担当する弁護人の立場になると、単純に“悪人”として切り捨ててしまうことはできなくなります。むしろ、多くの場合、犯罪を起こす人は、“弱者”であることが多いです。経済的な弱者であるホームレスの人が、盗む以外には食べる術を知らないという事例は分かりやすいですが、それだけではなく、子供のころから人付き合いが苦手で、自分でもどうすればいいか分からなくて、自分の居場所を見つけられず、結果的にさまざまな犯罪に走ってしまう、というように、不器用で心が弱いタイプの人が大変多いです。そのことは、東京時代にも感じていましたが、弁護士生活も三年目に突入し、少しずつ色々なことが見えるようになってきた今だからこそ、あらためて感じる思いでもあります。だからといって、裁判官や検察官が、同じように被告人の人間性の部分を評価してくれるとは限らず、刑事弁護人としての力不足を感じることもあります。また、犯罪被害者のあまりにも深い嘆きに接したとき、刑事弁護人としての自信を失いそうになることもあります。しかし、あくまでも被告人の立場に立って、“悪い人”にだって、それなりの苦悩や、意地や、生活の歴史があるんだ!五分の魂があるんだ・・・そうした被告人の思いに光を当てるのが弁護士の大事な役目だと思って、自分に回ってきた国選弁護の事件を淡々とこなしているのが現状です。

 なんだか刑事弁護の話に終始してしまいました。しかし、私は、刑事事件のありふれた情状弁護をしっかりとやれる弁護士をまずは目指したいと思っています。これを読んでくれた皆さんも、もし刑事弁護に少しでも興味があったら、ロースクール内で私を見かけたときに遠慮なく話しかけて下さい。また、アカデミックアドバイザーとしても、刑事弁護で培った迅速な行動力を活かして、必要があれば、下妻の地から、白山キャンパスまで駆けつけたいと思います。アカデミックアドバイザーとしては、刑事系だけでなく、憲法、行政法、民法、民訴、知的財産権法などのフォローが可能です。司法試験合格まで、いっしょに頑張りましょう!

プロフィール

福島正洋 東京弁護士会所属 新62期。
東洋大学法科大学院2期既修(非法学部出身、8年間の社会人経験あり)

法テラス東京

法テラス茨城

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