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法科大学院修了生によるリレーエッセイ:第一回

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福島弁護士編

写真:福島弁護士 第一回目の福島さんは、平成20年度の新司法試験に合格され、現在、法テラス東京法律事務所で勤務されている弁護士です。

 弁護士になって、ちょうど一年が過ぎようとしています。私が所属する法律事務所は、「法テラス」の養成事務所になっている関係もあって、基本的には“弱者”の側に立ち、権利救済のために、あえて不利な裁判を戦う、といった仕事が多いです。

 それでは、仕事の中身の話に入る前に、私の一日のスケジュールをざっと眺めてみましょう。

ある日のフクシマ

  • 8時30分 起床。朝シャワーを浴びてから家を出るのが習慣になっている。
  • 10時00分 事務所に到着。出勤・退勤時間は特に決められていない。おかげで、受験時代からの夜型生活がいまだに改善されません。
  • 11時00分 あらかじめ約束していた依頼者と事務所で打ち合わせ。この日はDV被害を受けた女性からの相談なので、少し緊張する。
  • 12時30分 時間に余裕のある日は、先輩弁護士や事務員さんたちと、和気あいあいのお昼ご飯。(時間に余裕のないときは、パソコンでメール見ながら、おにぎりをかじる!)
  • 14時00分 裁判所で、弁論準備手続。(10分で終わる)。弁護士会館の中にある本屋でしばし立ち読み。「季刊刑事弁護」の最新刊が出ていたので、買って帰る。
  • 15時00分 事務所に戻って、頂き物のお菓子でコーヒータイム。くだらない冗談を言って事務員さんたちの仕事の手を休めてしまい、お叱りを受ける。その後、参考文献を読んで、離婚やDVに関する手続について自習する。
  • 16時00分 先輩弁護士といっしょにやっている事件の打ち合わせ。弁護士経験10年以上の先輩が、どのように手続を進めていくのか、見るもの・聴くものすべてが勉強になる。
  • 17時30分 刑事事件で警察署に接見に行く日以外、夕方から夜の時間は、“起案タイム”である。この日は、来週に迫った少年審判のために、家庭裁判所に提出する意見書を起案したあと、民事事件で貸金の返還を求める催告書を起案。さらに、明日の破産申立に必要な書類を集め、最終チェックする。
  • 22時00分 仕事の充実感につつまれて事務所を出る。

 ……以上が平均的な私の一日になります。
 具体的な仕事の内容としては、やはり、自己破産などの“クレサラ”案件は多く、事件全体の約3割を占めています。それ以外は、貸金、賃貸借、消費者被害、近隣住民のトラブルなど、生活に密着した紛争や、離婚、DV、子供の面会交渉などの家事事件が特に多いです。

写真:福島弁護士  また、変わったところでは、政治思想の相違を理由に、某国で命をねらわれている人が、日本へ逃れてきたので、それを支援するという、難民事件などもあります。これは、私が新司法試験の科目では「行政法は得意だった」と言ったら、先輩弁護士が案件に加えてくれたもので、思いがけずロースクールでの学習が活かされた、という感じですね。
 そして、私は特に刑事弁護は、力を入れてやっています。
 刑事で一つ自慢できるのは、いわゆる当番弁護士制度で、1年間で4度出動しましたが、その全件について、私の弁護活動の成果として、比較的早期の身柄釈放に成功しているということです。(検察官の勾留請求が却下された事例が2件、被害者との示談成立により身柄釈放となった事例が1件、少年事件で観護措置決定の取消が認められた事例が1件)。
 ロースクールに在学中は、元司法研修所刑事弁護教官の後藤仁哉先生や、元刑事裁判官の羽渕清司先生に厳しく指導され、滅多にお褒めの言葉はいただけませんでしたが、そのおかげで、今になって花開いたという感じです(笑)。
ロースクールの後輩から、「刑事については福島に聞け!」と言われるように、引き続き頑張って行きたいと思います。

プロフィール

福島正洋 東京弁護士会所属 新62期。
東洋大学法科大学院2期既修(非法学部出身、8年間の社会人経験あり)

法テラス東京

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