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文学研究科 先輩からのメッセージ(相川 愛美さん)

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仏教学専攻 博士前期課程修了生 相川 愛美さん

掲載されている内容は2009年6月現在のものです。

写真:相川愛美さん

インドで行った運命のフィールドワーク。
自ら学ぶ大切さに気づいたとき、生涯の目標が見つかりました。

Q.もともとは、他大学で東洋史を学ばれていたとか

はい。東洋大学の大学院には、ちょっとした偶然が重なって縁を感じたんです。私は日本拳法という総合格闘技に高校時代から打ち込んできたのですが、ある時、東洋大学のインド学の先生が日本拳法の交友会に名を連ねていることを知ったんです。その先生は、これまでに私が読んでいた文献でもたびたびお名前を拝見していた方で、こんなに有名な先生が自分の近くにいらっしゃったんだ!とびっくり。部活の顧問の先生にコンタクトをお願いし、実際にお会いできたことで入学の意志が固まりました。

Q.なぜ、インドに興味を持たれたのですか?

以前から心惹かれる国ではあったのですが、決定的だったのは、大学時代に行ったインド旅行ですね。現地でインド独特の文化や時間の流れ方にふれて、「おもしろい!もっと勉強してみたい」と強く感じました。そこで、まずは卒論のテーマをインドにしようと思い立ったのですが、実は、私の通っていた大学にはインド学専門の教授がいらっしゃらなかったんです。四苦八苦しながら何とか卒論をまとめたのですが、インドに関する文献が豊富にあり、インド学を専門とする先生方が沢山いらっしゃる環境で、自分のテーマをもっと掘り下げたいという欲求が強くなっていきました。

Q.ご自身のテーマとは?

「寡婦殉死」です。現地ではサティーと呼ばれるのですが、夫に先立たれた妻が夫の遺体とともに焼かれることで、その行為は妻にとって、夫に対して貞節であることの最高の証になると考えられていました。そのような習慣があると知ったときは本当に衝撃で、そのショックを受けた勢いでテーマに決めてしまった感じです(笑)。近代になって人道的な見地から廃止を訴える声も上がり、現在ではサティーは禁止されていますが、ある地域で、サティーになった女性を女神として崇める寺院があります。
私は中立的な視点で、純粋にサティーの歴史的な移り変わりや周囲の人々がどんな風にこの習慣をとらえてきたのかを知りたいと思ったんです。突き詰めるほどに、歴史はもちろん、言語や文化、インドのすべてを知る必要性に迫られて本当に大変なんですが(笑)。

Q.大学と大学院では学び方も異なりますしね

そうなんです。入学当時の私は、そこのところがわかっていなくて、最初の1年はゼミの講義についていくので精一杯。先生方とも、どうコミュニケーションを取ったらいいのかわからないまま時間が過ぎていってしまって……。
そんな私を見かねてか、2年になってから指導教授の橋本先生が、「インドに行くので一緒に来ませんか」と誘ってくださいました。ご自身のフィールドワークもあるのに、私の調査にも付き合ってくださるとおっしゃってくれました。知識のある方と一緒の調査は目からウロコの連続で、また、現地にいらっしゃる先生の知り合いにもたくさん紹介していただき、深くて新しい知識をどんどん与えていただきました。なんというか、自分の中で意欲の火が灯るのを感じたんですよね。私にとっては最大の転機でした。

Q.在学中はどのような毎日を過ごしていたのですか?

博士前期課程の2年次は現地調査の準備や現地で収集した文献の読解で終わってしまったので、3年かけて博士前期課程を修了することに決めました。
在学中は毎日、修士論文のことで頭がいっぱいでした。午前中はアルバイトに精を出し、午後から図書館が閉まる夜9時半までは資料探しに費やし、その後、大学院共同研究室に移動して文献を翻訳したり読みにふけったりという毎日を過ごしていました。東洋大学の図書館は資料が豊富なので、本当に助かりました。
 インドに行ってからの1年半は、人生の中で一番勉強しているという自負があります。正直、くたくたになることが多かったですけれど、中身の濃い時間を過ごせたことに、とても満足しています。

Q.これからの目標や展望は?

実は今、インドへの留学を志望しています。「インドのことを勉強するなら、インドで学びたい」という思いが強くなり、博士学位を現地で取得しようと考えています。
 留学を決めるにあたっても、橋本先生には本当にお世話になりました。先生の研究仲間の人脈をたどっていくと、私のテーマにとても近い分野を研究されている方がインドのある大学にいることがわかったんです。今は、その方について勉強することが一番の目標です。その前に、まずは合格しないと始まらないんですけれど(笑)。
 とにかく、先生方が本当に親身に指導してくださること、これが東洋大学大学院の最大の魅力だと思います。でも、その恩恵にあずかるためには、自ら学ぶ姿勢が大切です。自分から積極的に動くことで創り出される関係の大切さは、何物にも代え難いと思います。

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