スマートフォン向け表示
  1. トップページ >
  2. Academics/教育 >
  3. Graduate School/大学院 >
  4. Graduate School of Letters//大学院文学研究科 >
  5. インド哲学仏教学専攻 先輩からのメッセージ(鈴木 伸幸さん)

インド哲学仏教学専攻 先輩からのメッセージ(鈴木 伸幸さん)

  • English
  • 日本語

インド哲学仏教学専攻 博士前期課程2年 鈴木 伸幸さん

鈴木さん写真

東洋大学にはインド哲学仏教学の長い研究の蓄積があり、研究環境が非常に充実していることも決め手でした。

Q. 進学しようと思った動機・経緯は?

大学の卒業旅行で初めてインドに行き、ナーランダー僧院を訪れました。実際にこの地で中観や唯識の論師たちが活躍し熱弁をふるっていたのだと思うと、胸が熱くなりました。ナーランダーの学僧たちはいったいここで何を議論し何を学んでいたのか、そのことを深く知りたいと思い大学院への進学を心に決めました。

Q. 大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

大学院での研究は、何か一つのテキストを決めてそれを深く読み込んでいくことが基本になります。原典資料をじっくりと読んでいくと、ある概念やテキストに対する学界の常識が実は根拠がなかったことに気づくことがあります。先人の研究は尊重すべきですが、無批判に受け入れることはあってはならないと思うこのころです。

Q. なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

尊敬する指導教授に進学を強く勧められました。東洋大学にはインド哲学仏教学の長い研究の蓄積があり、研究環境が非常に充実していることも決め手でした。

Q.  大学・大学院での学びを通して得たものは?

一つ一つの言葉について慎重に考えられるようになったと思います。研究に必要な言語としては、サンスクリット語とパーリ語、チベット語、漢文などがありますし、参考文献として英語やドイツ語、フランス語で書かれたものを読むこともあります。古代語にせよ現代語にせよ、地道にひとつひとつの言葉の意味と文法的な解釈をとっていってはじめて読み解けるようになります。道は長くまだまだ修行中です。

Q. 現在の研究テーマについて教えてください。

8世紀ころにシャーンティデーヴァが著したとされる『シクシャーサムッチャヤ』という文献について研究しています。

この文献は「学ぶべきことがらの集成」を意味し、大乗の菩薩が学ぶべき諸項目を六波羅蜜に基づいて示した論書で、27の詩頌とそれに対する簡単な自註、またそれらを根拠づけるための諸経典からの引用によって構成されています。
サンスクリット原典の解釈を基盤にしつつ、チベット語訳や漢訳、また、引用された諸文献の比較検討を行い、その上で『シクシャーサムッチャヤ』の思想的特色や仏教思想史におけるその位置関係について考察しています。  

授業は、インド仏教の文献講読の授業、ヨーガ文献講読の授業、英語で仏教学を学ぶ授業などに出席しています。
大学院での授業はサンスクリット語や漢文などの文献講読が中心です。予習が大変ですが、どの先生も丁寧に指導してくださるので実力がつくと思います。

Q. おすすめの科目は?

インド哲学仏教学特殊演習
(伊藤真先生)
英語で書かれた仏教文献を読み、その内容について英語で議論します。
仏教学、ひいては人文学についての国際的な感覚を養うことができます。
インド哲学研究Ⅳ
(宮本久義先生)
ハタヨーガの文献を講読します。
ハタヨーガでは伝統的なインド哲学の教義と独自の身体論が融合した思想が
説かれていてとても面白いです。インドの思想について深く知りたい方にはおすすめの授業です。
インド仏教研究Ⅲ
(渡辺章悟先生)
春学期は渡辺先生の論文の講読、秋学期は般若経文献の講読をします。

Q. 将来への展望は?

研究を続けつつ、学んだことを生かして仏教やインドの思想を深く分かりやすく説けるような僧侶になれたらと思います。
学びと実践は私にとって一生涯のテーマとなるでしょう。

Q. お金のやりくり方法は?

文学部東洋思想文化学科でティーチング・アシスタント(TA)を勤めているほか、お寺でお勤めをして学費に充てています。また大法輪石原育英会奨学金をいただいております。

Q. 1日 のスケジュールは?

時間・時限 概要
6時00分起床
9時00分-12時00分TA勤務

12時00分-16時00分

授業の予習・復習、研究など

16時00分-20時00分

TA勤務

21時00分-23時00分

授業の予習・復習、研究など

 24時00分就寝

Q. 東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけて一言メッセージをお願いします。

仏教を学ぶ者にとっても仏教の母胎となるインド思想についての理解は欠かせません。
東洋大学大学院はインド学と仏教学をバランス良く学ぶことができる国内では数少ない学校です。
私たちの学問分野では、サンスクリット語などの高度な読解力が要求されますが、きっと原典資料を読み解く楽しさが研究を導いてくれることでしょう。


掲載されている内容は2015年7月現在のものです。

文学研究科先輩からのメッセージトップへ