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修了生・在校生が語る大学院の魅力(国谷直己 さん)

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教育学専攻 博士後期課程在校生 国谷直己 さん 

学部、博士前期課程、博士後期課程では、学びの性格が全く異なりました

国谷さん


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

何かを教える(伝える)「教育という営み」とは何なのか。教育学を勉強しながら私自身の被教育者体験を振り返り、私が後世に伝えたいことを何とか体系化できないものか。といった気持ちが芽生えたのが約10年前です。そこで、働きながらでも通える本学文学部教育学科Ⅱ部で教育学に入門しました。そして、約三年半の間に勉強したことの集大成である卒業論文に全力で取り組みました。

しかしながら、その自己評価は最低でした。もっと勉強したい、しなければならないと思ったのが、大学院へ進学したきっかけでした。博士前期課程を終えてから会社に就職したのですが、大学で教える機会がありました。そこで何かを伝える「教育という営み」の楽しさを覚え、大学教員を目指そうと考えました。そのためには、もっともっと学識を深めなければならないので、博士後期課程に入学しました。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

タイミングでした。博士前期課程のときにお世話になった先生がまだ在職されていたからです。研究の鬼である先生から教わりたいことが山のようにある。大学を選んだというより戻ってきたという感覚です。その後、先生はご退職され、現在は若くてパワフルな先生にお世話になっております。その先生のご専門は、私が取り組んでいる研究テーマにぴったりで、先生が関わっておられる研究会に誘っていただき、他大学の先生方からも貴重なご指導をいただいております。これほどマッチした師匠は、日本全国探してもなかなか見つかるものではありません。とても幸運だと思っております。

大学院入学の決め手は、指導教員だと思います。二人の師匠に出会って、それを痛感しております。

 

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

学部、博士前期課程、博士後期課程では、学びの性格が全く異なりました。

大学院では、より専門的で一つの領域に特化した学びが中心となります。私の場合は基礎学力に問題がありましたので、学術書の読み方・まとめ方に重点を置いたdisciplineの時間が長く続きました。一つの事象を明らかにするためには、一方向のみではなく、タテ、ヨコ、ナナメの(教育学のみではなく、あらゆる学問を横断した)観点を点で結ばなければ、真実に近づけないことを学びました。

博士後期課程では、史資料に向き合う姿勢、それをどんどん活字にするといった、セミプロの研究者としての自覚が求められます。私は、自分が書きたいことを思い先行で書いてしまう悪癖があります。それを、私の指導教員は軌道修正してくれます。読み手が読みやすいように、自分の思いは極力抑えて客観的な事実のみで一本筋を通すこと。研究論文には当然のことですが、これがセミプロの私にはとても難しい。博士前期課程で受けたトレーニングが基盤にあることが幸か不幸か、研究に対して「この辺で」といった具合いの線引きが出来ずに、いつも原稿締切り直前まで指導教員を困らせています(苦笑い)。失敗から学習できないことが悩みです。

   

              

Q.大学院の魅力は?

東洋大学大学院文学研究科教育学専攻は、もともと夜間開講(現在は昼夜開講)だったこともあり、多くの社会人が在籍しています。様々なバックグランドをもっていらっしゃる方々との出会いは、かけがいのないものになりました。博士前期課程の同期に人生の大先輩がいました。何かに悩んでいると、いつもポジティブなアドバイスをしてくれます。修了した今でも、同期のメンバー4人は時々集まります。私にとって、とても重要な存在です。

 

Q.大学院生活の中でつらかったことは?

先ほども言いましたが、博士前期課程では、とにかく専門知識を増やしながらも、学術書(先行研究)を正確に解釈するトレーニングに多くの時間を割きました。同時に修士論文も完成させなければなりません。どちらも期限の制約が厳しいので、必死に食らいついていたのを思い出します。

他方、博士後期課程では、学会誌等への論文投稿期限にあわせて自ら長期的な研究計画を立てなければなりません。仕事と研究(加えて子育て)の両立は、自己管理能力が問われます。でないと、時間ばかりが過ぎさってしまいます。ここに難しさを感じます。

 

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

 これまでの日本教育史研究において、中央に関するものは充実してきてはいるものの、地方教育史研究は不明瞭なことが多々あります。そこで私は、明治維新の思想的原動力となった水戸学が、昭和戦前の皇国民錬成期に復活した茨城県において、如何に教育と結びつき、発展・展開していったのかに着目し、一つずつ紐解く作業を試みております。先行研究では、それが郷土教育運動期の時代区分のなかのみで語られているために、地方教員社会における水戸学の位置が限定的になっています。私は、郷土教育運動の枠組みからは距離をおくことでその全体像を描き出すこと、他方、教員たちによる水戸学の取扱いの実相を明らかにすることに取り組んでいます。

 

Q.今後目指したい姿や将来進みたい道などありましたら、教えてください。

 現下、将来も含めて目指す人間像は、指導教員の須田将司先生です。仕事一流、研究一流、父親一流。少しでも近づけるように頑張ります。

 

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールを教えてください。

育児、仕事、研究
育児
育児、仕事、研究
育児、仕事
育児、仕事、研究
育児、仕事、研究
育児、研究

 

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

博士前期課程では、苦しみの連続です(苦笑い)。

博士後期課程では、研究の苦しみと楽しみを満喫してください。

 


プロフィール

国谷直己 さん

東海大学非常勤講師
豊岡短期大学非常勤講師
東洋大学文学部教育学科往還型教育実習担当TA

 


(掲載されている内容は2017年6月現在のものです)