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修了生・在校生が語る大学院の魅力(菅原 麻衣さん)

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日本文学文化専攻(国文学専攻) 博士前期課程 修了 菅原麻衣 さん

研究だけでなく人との縁も大切に

菅原 麻衣


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

 私は大学を卒業してからすぐに大学院に進学しました。学部はたった4年でしたので、まだまだ学び足りないというのが一番の理由です。大学時代はアルバイト等、高校まではやってこなかったことに挑戦していたので、勉強は単位を取るのに精一杯でした。大学生活にも慣れて勉強・研究する楽しさが分かりかけてきたところで、すぐに卒論を書く時期になりました。このまま就職したらきっと研究はしなくなるだろうと、不完全燃焼で終わって後悔しないために大学院に進学の道を選びました。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 慣れ親しんだ環境で選んだというのもありましたが、指導教授の谷地先生の下で研究を続けたいというのが何よりの理由です。馴染みのなかった俳諧という文芸の楽しさを大学院に入ってさらにご教示いただきたかったので、迷わず東洋大学大学院に進みました。

 

 Q.大学院の魅力は?

 大学院は学部時代より人との関係が密接であるのが魅力です。学部時代は同学年の方としかほとんど接してきませんでしたが、大学院に入ってからは先輩や後輩と授業で必ずお会いします。同じ分野で研究を続けている先輩にはレジュメを作る際、どのように作るのがよいかご指導いただいたり、私の研究分野に関係のある先行論文があったらご紹介いただいたり、様々な面で助けていただきました。

 また、学部時代は大人数での講義形式の授業が中心で先生方とも直接お話しできる機会がほとんどありませんでしたが、大学院は少人数のゼミ形式の授業が中心ですので、指導教授以外の先生方にも顔を覚えてもらえ、質問もしやすくなるというのもよかったです。

 

Q.大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

 いかに学部時代に研究をサボってきたのか痛感しました。大学院は口頭発表が中心です。人前で発表することにも慣れていませんでしたし、作成したレジュメも不十分で、質問されてもうまく答えることが出来ず、何故、時間のあった学部時代に研究してこなかったのかと反省しました。先輩方の発表方法を見て、自身の知識の足りなさや学問に真摯に取り組むことの大切さに気が付きました。

 

Q.大学院生活の中で辛かったことは?

 「大学院で学んでみて気づいたこと」と重複しますが、自身の勉強・準備不足により、発表が満足に出来なかったのが辛かったです。日々の研究成果は結果に現れますので、鋭い質問に答えられないことで自身の不甲斐なさに反省するばかりでした。

 

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

 俳諧、主に俳諧の俳論書や作法書、現代でいうルールブックの研究をしています。卒論は与謝蕪村の弟子の高井几董が書いた『附合てびき蔓』、修論では松尾芭蕉の弟子の各務支考が芭蕉に仮託して書いたといわれる『二十五箇条』を取り上げました。修論でも『附合てびき蔓』を取り上げたかったのですが、時間の関係上、見送ることにしました。大学院修了後、指導教授の知人の方が所有している『附合てびき蔓』に関係のある資料をご紹介していただきましたので、現在はその資料をもとに仕事の合間、研究を続けています。

 

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

 谷地先生とは学部の時からお世話になっています。学部時代に初めて谷地先生のお話を聞いた時、先生の話し方や話しぶりに引き込まれ、今までよく知らなかった俳諧の世界に興味を持つことが出来ました。学部の卒論、大学院の修論ともに谷地先生にご指導いただきました。私が大学院までやってこれなのも谷地先生がいたからです。俳諧を研究するには他人の作品を読むだけではなく、自身で作ってみることが大切であることも学びました。

 

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

 日本語学会事務室にて、事務関係の仕事をメインにしております。主に学会の委員の先生方とのやり取りが多いので、先生方とご相談したりご指示を仰いだりして業務を行っています。会員からのお問い合わせの対応などの基本的な事務作業の他に、大会準備のために会場校の先生方とのやり取りや大会当日は現地に赴いて業務を行ったりします。

 学会事務室での業務はまだ半年も経っていませんので、大学院で学んだことがどのように役立っているのかを明確に答えることはできません。しかしまだ気が付いていないだけで、大学院での生活の様々なことが今の仕事の役に立っているのだと思います。大学院で培ってきた人との接し方やものを読む力といった一つ一つのことが今に繋がっているのではないでしょうか。

Q.授業料や、生活費工面などで工夫した点などがあれば教えてください。

大学時代からコツコツ貯金していたお金を学費に当てました。大学院に入ってからも無理のない範囲でアルバイトを続けていましたので、修了までの学費は問題なく納入できました。

 

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月曜日TA授業
火曜日日本語学会事務室業務
水曜日日本語学会事務室業務
木曜日日本語学会事務室業務
金曜日日本語学会事務室業務
土曜日TA授業
日曜日休み

 

Q.今後東洋大学大学院を目指そうとしている方たちへのメッセージをお願いします。

大学院を進学する理由は人それぞれだと思います。進学してからは、先生をはじめ、先輩・同輩・後輩など様々な人との縁を大切にしてください。私は大学院での様々な人たちの支えにより、修論を書き上げることができました。また、大学院修了後も思いがけない縁をご紹介され、現在の仕事についています。そういった人との縁がまた別の縁に繋がっていくのだと思いますので、研究だけでなく人との縁も大事にしていってください。

 


プロフィール

 菅原麻衣 さん

東洋大学大学院文研究科国文学専攻で俳諧を研究し、大学院修了後、現在は日本語学会事務室で書記業務、東洋大学通信教育部でTA業務を行う。

 


 (掲載されている内容は2017年5月現在のものです)