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修了生・在学生が語る大学院の魅力(武藤伸司さん)

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文学研究科哲学専攻博士後期課程修了生

東京女子大学体育学部体育学科専任講師 武藤伸司さん

武藤

東洋大学大学院は、自分の努力にダイレクトに比例します。


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

幼い頃からなぜか哲学的な問題を考えることが度々あって、大学に入る以前から大学院で哲学を研究したいという希望がもともとありました。ですから、学部卒業後の進路は、大学院と決めていたので、就職活動もせず入試の勉強だけを当時はしていました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

一番の理由は、師事していた教授がいらっしゃったからです。学部の頃から、その先生の授業に感銘を受け、先生のもとで大学院でも学びたいと思っていました。学部の卒論はもちろん、大学院でも指導教授をお願いして、最後まで面倒を見ていただきました。                                          

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

気づきや発見の連続でしたから、これがというのも難しいのですが、強いて言うならば、「研究する」とはどういうことなのか、ということが本当の意味で理解できたことです。大学院で学ぼうと思い、そして実際入学して授業を受けた時、単に勉強して知識を得るだけでは、何もしたことにならないということに、入ってからようやく気がつきました。大学院で研究するということは、学部での学び方と全く異なるので、その違いに戸惑い、考え方を変えることや、研究のスタイルを確立することに、非常に苦労した時期がありました。                           

Q.大学院の魅力は?

東洋大学大学院の哲学専攻の魅力は、講師陣が多彩で、内容が多種多様だということです。純粋な哲学の講義はもちろん、精神病理学や医療、科学、宗教、環境問題など、それぞれの問題領域を哲学的に研究している先生方が、理論と実践を交えて講義してくださっていました。実際、研究者としてやっていくためには、一個の領域での専門性だけでは難しいというのが実情です。核となる専門は大事ですが、それを他の領域へと繋げていくことが自分の研究を進めることになるので、そうしたことを直に講義で体験し、学べるというのが、東洋大学大学院哲学専攻の他とは違う部分であると思います。

Q.大学院での学びを通して得たもの

大学院で得たものは、「研究する」とは如何なることかについての自分なりの理解です。哲学の研究者になりたくて進学した自分にとって、修了後も研究を続けていくためには、何をどう研究するのかという、「問いを立てる視点と立て方」がどうしても必要です。研究を進めるというのは、問を新たに見つけるか、つくるか、そのどちらかを続けることだと思います。そうした最も核心的なことを在学中に学べたことは、確実に今につながっています。    

Q.論文の研究テーマ・授業の内容

博士論文の研究テーマは、フッサール現象学の時間意識についての研究でした。現代哲学を研究する上で重要な位置を占めている現象学ですが、その根本的な理解のために時間意識の構成プロセスを研究することは非常に重要な課題です。また、この研究を基礎に据えて、認知科学との学際研究の可能性を探りました。大学院では、こうした内容を中心にした講義があり、在学中はそうした授業を継続して受講しました。                        

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

教員名:山口一郎先生、科目名:哲学特殊研究IV 

山口一郎先生は、非常に熱い先生で、難解な現象学の内容を身振り手振りで教えてくださいました。授業はテキストの読解と受講生の研究テーマに関するレジメの検討など、朝から晩まで時間の許す限り行いました。粘り強く思考することを、先生の授業を通じて学びました。                                                

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

現在は、東京女子体育大学で身体性哲学を講義し、また学生と共に研究しています。体育大学ですので、学生はみんな特殊な身体性の経験を持っていて、非常に興味深いものがあります。特に体育学の一分野であるスポーツ運動学は、現象学の理論を取り入れた研究がなされていて、その研究をなさっている先生方と学際的な共同研究ができています。大学院で学んだ内容を直接に生かすことのできる、良い職場です。           

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

基本的には家族が学費を支援してくれましたが、学科のティーチングアシスタントや研究所のリサーチアシスタントとして収入も得ていました。特に、給付型の奨学金を大学から何度かいただいていたので、それほどお金の面での苦労はありませんでした。もちろん、TAやRAの仕事量はそれなりに多かったので、研究の時間を遣り繰るするのに難儀したこともありました。学問を続けると、必ずお金の問題が発生しますが、しかし経験上、生活費を稼ぎながら研究できないということは無いと思います。むしろ、仕事で忙しくすることが、研究に対する集中力や密度を上げることに繋がったと思います。大学にいると社会経験があまり積めないので、いざ何かの職についたときに何もできないということがないように、そうした労働も勉強と思って大事にしたほうが良いと思います。                                             

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

曜日

大学での勤務 月曜は主に学生対応で一日が終わります

曜日

 研究日(休日) 他大学で非常勤講師として授業

曜日

大学での勤務 特に水曜はゼミや会議が入っていて、朝から晩まで忙しい日です

曜日

研究日(休日) 大学で自分の研究を進めています

曜日

大学での勤務 授業を行います

曜日

大学での勤務 授業を行います

曜日

休日 部活の顧問をしているので、大会があれば帯同します

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

東洋大学大学院は、他大学の大学院に負けない、非常に充実したカリキュラムだと思います。校風も自由ですし、だからこそ、自分の努力にダイレクトに比例します。常に3年先の自分を見据えて研究を進めてください。応援しています。    


プロフィール

東洋大学卒業後、東洋大学大学院文学研究科哲学専攻で現象学を学び、修了後に東洋大学国際哲学研究センターで研究助手を務め、現在、大学院で学んだ身体性哲学の研究を活かし、東京女子体育大学で講師として勤務中。
(掲載されている内容は2016年5月現在のものです)