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教員が語る大学院の魅力(私法学専攻 安藤和宏 教授)

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 大学院は勉強ではなく研究の場

安藤和宏先生

Q.教員としてご自身が、研究者になった経緯をご紹介ください。

 「実務と理論」の橋渡し

私の専門である知的財産法はビジネスと密接に関係しています。しかしながら、まだまだ法律や裁判例がどのようにビジネスに影響を及ぼすのかといった研究は進んでいません。したがって、私の関心事は専ら「実務と理論」の橋渡しにあります。そのためには多くの知識が必要となります。知的財産法の分野はまだまだ歴史が浅く、新しい学説や裁判例が次々に誕生する刺激的な世界です。

 

Q.教員としてご自身が、研究者になった経緯をご紹介ください。

 サラリーマンから研究者へ

私は1989年にTBSの子会社の日音という音楽出版社に入社しました。以来、28年にわたって音楽業界で仕事をしている実務家教員です。

私は常々、実務と法理論が乖離していることを感じ、その橋渡しをしたいと思うようになりました。そこで著作権法の研究をするために37歳の時に大学院に入りました。さらに博士課程在籍中にアメリカに3年間留学して、2つのロースクールで知財法を学びました。帰国後、北海道大学に研究者として採用されました。

 

Q.教員としてご自身のご専門分野について、現在までにどんなテーマを研究されているのかご紹介ください。

 アメリカ著作権法における終了権制度

私はアメリカ著作権法と音楽著作権を専門分野としています。その中でもアメリカの終了権制度については本格的な研究をしています。

この制度は、著作権を他人に譲渡しても契約後35年が経過すれば、著作者は著作権を取り戻せるというものです。著作者は契約時に交渉力が弱いことを配慮した制度であり、アメリカとインドネシアにしか存在しません。この制度を日本法に導入すべく、ここ10年にわたって提言しています。

 

Q.研究者として、つらかったことや、嬉しかったことは?

 アメリカ留学時代

アメリカに留学したのが42歳と遅く、またコンサルの仕事も併行して継続していたので勉強が大変でした。アメリカのロースクールは宿題が多く、辞書を引きながら慣れない英語の判決文と格闘していました。留学中はつらかったですが、3年の留学生活で英語力、特に読解力が驚くほどつきました。帰国後、英字新聞がすらすら読めるようになったのも留学のおかげだと思います。

 

Q.大学院で学ぶことの魅力とは?

 大学院は勉強ではなく研究の場

大学院では自主的かつ自発的な研究活動が求められます。指導教官の指示を待っていては何も始まりません。

しかし、だからこそ自分の好きな研究を突き詰めることができます。

また、教員やほかの院生と活発な議論をすることによって、考察を深めることができます。この議論の過程がとても面白いのです。さまざまな意見や批判に真摯に耳を傾けて、自説を発展させていくという知的生産活動は本当に魅力的です。

 

Q.大学院で学びを考えている受験生にメッセージを一言。

 興味を持ったら見学を

もし大学院での研究を考えているならぜひ一度、見学に来てください。いつでも大歓迎です。悩む前に行動あるのみ。きっと新しい世界が待っているはずです。

 


 

プロフィール

氏名: 安藤 和宏(あんどう かずひろ)

経歴: 現在、東洋大学大学院法学研究科私法学専攻 教授

1987年 東京学芸大学教育学部卒業、日本橋女学館高等学校、株式会社日音、

株式会社セプティマ・レイ勤務後、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程修了

2014年より、東洋大学法学部

専門: 知的財産法

著書: 『よくわかる音楽著作権ビジネス』(2011年)など

http://ris.toyo.ac.jp/profile/ja.1500ead950115d80f090a220942e4e9b.html

 


(掲載されている内容は2017年5月現在のものです)