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経済学研究科経済学専攻の会計と環境

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講義担当者 : 柳 裕治客員教授

プロフィール

専修大学大学院博士後期課程修了後、専修大学商学部助手・専任講師・助教授を経て教授。博士(商学)・税理士・会計士補。税務会計研究学会副会長・日本会計研究学会評議員・経営関連学会協議会評議員(幹事)・東洋大学大学院客員教授・駒澤大学大学院客員教授・専修大学会計学研究所所長・世田谷区土地開発公社評議員会会長等歴任。
環境問題に関しては、1989年度(専修大学相馬学術奨励基金海外研究員)、1995年度・2005年度(専修大学短期在外研究員)にドイツ (ミュンヘン大学等)に留学し、ドイツ税法・会計制度の研究のほかにドイツの環境問題への取り組みについて関心を持ち、それ以降ドイツの環境会計・環境税制等について研究しています。

メッセージ

東洋大学大学院経済学研究科で1998年から非常勤講師として講義、2005年からは客員教授として講義・研究指導を担当しています。環境学研究コースでは「会計と環境」「会計と環境研究指導」の科目を担当し、環境問題を会計学的視点から講義し、論文作成指導を行います。

近年、環境問題は、公害という局地的なものから地球温暖化という地球的規模の環境破壊を中心とする地球環境問題に移行しています。この環境問題については、自然科学的・工学的アプローチ等の直接的アプローチ、経済学的・経営学的・法律学的アプローチ等の間接的アプローチにより各学問領域において取り組まれている。会計学からのアプローチも近年活発に行われ、上場企業の多くも環境会計を導入し、公認会計士等のコンサルティング業務においても環境・企業の社会的責任(CSR)情報の指導・助言が積極的に行われるようになってきました。

会計学からの環境問題へのアプローチは、広く「生態会計」とも呼ばれます。生態会計とは、財貨・サービスの提供に関わるミクロ・レベルおよびマクロ・レベルのシステムを環境的・経済的・社会的観点から維持し、発展させるために役立つ会計データの測定・伝達のシステムのことです。生態会計は、大きく国を対象とするマクロ生態会計、企業や自治体を対象とするミクロ生態会計に分けられます。

本講義では、会計学の基礎的な知識を修得した後に、ミクロ生態会計の領域を主に取り扱い、研究します。具体的には、環境省から公表された、企業等が持続可能な発展を目指して、環境保全への取組を効率的かつ効果的に推進していくことを目的とする環境会計情報の把握・公表に関する「環境会計ガイドライン」や自治体の廃棄物・リサイクル事業の会計情報の把握・公表に関する「一般廃棄物会計基準」を主に取り扱います。一緒に会計学の視点から環境問題について、その理論・実践・動向を研究しましょう。

シラバス

環境と会計-現代会計システムと環境会計情報-

講義の目的・内容・到達目標

近年、環境問題は、公害という局地的なものから地球温暖化という地球的規模の環境破壊を中心とする地球環境問題に移行している。この問題については、経済学・経営学・法律学・工学等の学問領域において取り組まれており、会計学からのアプローチも近年活発に行われている。そこで、本講義では、環境問題を会計学的視点から研究するために、前半に会計学の基礎的な知識を修得し、後半は企業の環境会計情報を財務会計においてどのように認識・測定・開示されうるかについて研究し、最後に「一般廃棄物会計基準」(環境省)を検討する。

講義のスケジュール

第1回オリエンテーション
第2回会計と環境学修の実益
第3回会計の意義と種類
第4回財務会計の基礎的前提
第5回財務会計と複式簿記システム
第6回財務会計と会計基準・法制度
第7回財務会計の基礎理論
第8回財務諸表の体系
第9回資産の会計(1)(資産の意義と評価・流動資産)
第10回資産の会計(2)(固定資産・繰延資産)
第11回負債・資本の会計
第12回収益・費用の会計
第13回金融商品の会計・リース取引の会計
第14回国際会計基準導入と課題
第15回前期総括
第16回環境問題の会計学的研究
第17回環境財務会計研究の必要性と目的
第18回環境財務会計の国際的動向
第19回環境収益・環境費用の会計
第20回環境資産・環境負債の会計
第21回資産除去債務の会計
第22回土壌汚染の会計
第23回排出量取引の会計
第24回環境会計情報の開示
第25回環境会計と企業の環境戦略
第26回環境財務会計の課題
第27回一般廃棄物会計基準(1)
第28回一般廃棄物会計基準(2)
第29回一般廃棄物会計基準(3)
第30回後期総括

指導方法

指導は、テキストに沿って、受講者に順番に報告してもらい、その報告について私がコメントを加え質疑応答により行う。

成績評価

出席率・報告等により総合的に評価する。

テキスト

受講者の知的関心や研究歴などを参考にして決定する。

参考書

  • 五十嵐邦正著『基礎財務会計』森山書店
  • 河野・八木・千葉編著『生態会計への招待-サステナビリティ社会のための会計』森山書店
  • 河野・上田・八木・村井・阪編著『環境財務会計の国際的動向と展開』森山書店
  • 植田敦紀著『環境財務会計』森山書店
  • 「一般廃棄物会計基準」(環境省)
  • 「環境会計ガイドライン」(環境省)

会計と環境研究指導-環境問題に対する会計学的考察

講義の目的・内容・到達目標

本講義では、会計学の基礎的な知識を修得し、環境問題を会計学的視点から研究した論文を作成する。

講義スケジュール・指導方法・成績評価

1年次生については、会計学と環境会計の知識を修得し、後半には論文テーマの選定・文献資料収集等の研究計画の策定について指導する。2年次生については、年間を通じて、各自それぞれの研究テーマについて報告してもらい、論文作成のための助言・指導を行う。
成績評価は、出席率・報告・論文等により総合的に行う。