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経済学研究科経済学専攻の環境経済学

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講義担当者 : 小川 芳樹教授
小川芳樹教授y-ogawa@toyo.jp

プロフィール

(財)日本エネルギー経済研究所でエネルギー研究に25年従事した後、2004年から東洋大学経済学部教授に着任。3Eの調和を目指し、環境・エネルギーの諸問題(地球温暖化対策、エネルギー安全保障問題、原油価格問題など)を広範に研究。経済産業省、環境省等の審議会委員など社会貢献にも積極関与。岩手県出身。理学博士。

メッセージ

東洋大学の経済学部で2004年4月から働いています。総合政策学科の所属で専門科目として2年~4年の学部学生に「地球環境保全の理論・制度・政策」、「地球温暖化防止の制度と政策」を教えています。大学院の経済学研究科先端政策科学コースではそれより早く2001年4月から客員教授として「エネルギーと環境」の講義を担当しました。現在は、経済学研究科研究コースで「環境経済」を担当しています。

また、2005年から経済学研究科公民連携専攻でも「エネルギー経済論」と「環境経済学」を担当しています。地球温暖化問題への対応が環境制約として大きくビジネスにも係わってきますが、それだけでなく昨今の石油価格の高騰・乱高下はエネルギー自身が抱える問題を再び際立たせています。これらの問題を包括的に整理した上で、公民連携プロジェクトの重要領域となる電力・ガス産業の構造、省エネルギー・再生可能エネルギー等の制度について講義しています。

東洋大学に勤める前は、(財)日本エネルギー経済研究所という民間のシンクタンクで、第2次石油危機勃発直後の1979年から25年間にわたってエネルギー研究者・専門家としての道筋を歩みました。1980年代末から1990年代初めにかけて地球温暖化問題の総論に係わったことが現在の仕事にもつながっています。経済、環境、エネルギーといういわゆる3Eのバランスを現場も含めて深く追求していきたいと考えています。

2009年から始まる経済学研究科環境学研究コースでは「環境経済学」を担当します。21世紀に入って,地球温暖化問題、ゴミ問題、自動車の排ガス問題など様々な環境問題がクローズアップされ、その解決が必要となっています。このような環境問題の具体的な事例を幅広く取り上げて、その対策方法を環境経済学の理論を用いてどのように考えるかを講義では深く検討します。

この講義では、皆さんが培ってきた見方・考え方も取り込みながら教員と院生の相互作用で理解を深めていきたいと考えていますので、皆さんの積極的な発言をお願います。テーブルの前に座って出てくる料理をひたすら待つポジションではなく、自分で料理を作るポジションも楽しんで下さい。また、異なった経験を持つ仲間との出会いと議論も楽しんで下さい。

シラバス

環境経済学、環境経済学研究指導
~21世紀の環境問題にどのように対応するか-理論・制度・政策の検討~

講義の目的・内容、到達目標

21世紀に入って、地球温暖化問題、ゴミ問題、自動車の排ガス問題など様々な環境問題がクローズアップされその解決が必要となっている。
本講義では、これらの環境問題に関してどのような対策が考えられるかを検討する。環境経済に関する理論も具体的な事例を紹介しながら検討する。
環境問題の事例を対象にしながら、経済による問題の取り扱い方、考え方力を身につけることが目的であり、到達目標である。

講義のスケジュール

環境問題をめぐる20前後の大きなトピックスを取り上げ、各トピックに関して講義時間と討議時間をスケジュールして、順次展開していく。レポート課題を課し、その発表と討論も行なう。

第1回経済学的視点からみた環境破壊の原因は何か?
第2回環境問題と外部不経済の関係は?
第3回公共財とフリーライダー、コモンズの悲劇とは?
第4回第1回レポート報告と議論
第5回コースの定理とその政策含意は?
第6回環境の価値をどのように評価するか?
第7回環境の費用便益分析の事例は?
第8回第2回レポート報告と議論
第9回再生不可能資源の取り扱いは?
第10回再生可能資源の取り扱いは?
第11回再生可能エネルギーの普及制度は?
第12回第3回レポート報告と議論
第13回企業の環境対策は?
第14回ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?
第15回環境規制と技術進歩の関係は?
第16回廃棄物対策とリサイクルの仕組みは?
第17回第4回レポート報告と議論
第18回デポジット制度の効果は?
第19回ゴミの有料化をどのように考えるか?
第20回自主協定は有効か?
第21回環境税の導入をどのように考えるか?
第22回第5回レポート報告と議論
第23回排出権取引とその有効性は?
第24回京都メカニズムをどのように活用するか?
第25回国内版CDM(クリーン開発メカ二ズム)の可能性は?
第26回最終レポートの報告と議論

指導方法

具体的には講義時に配布する資料に基づいて講義形式で行うが、特定の課題を課して事前調査を行ってもらい、それを発表して議論をすることも含める。講義は1時間程度を目途とし、残りの30分間は講義に関連したテーマで議論を行う。

成績評価の方法

講義への出席と期末に提出を求める最終レポートの両方で評価する。講義の途中でもレポート課題を出し、それについての報告・議論を行う。これらの議論に関しても最終成績で評価する。
成績評価は、講義への出席状況、レポートの提出状況と内容、最後提出するレポートの結果を総括して行う。採点の重み付けは、出席状況(20点)、レポート提出(40点)、最終レポート(40点)の合計100点である。
上記の合計100点満点に対して、90点以上がS評価、80点以上90点未満がA評価、70点以上80点未満がB評価、60点以上70点未満がC評価でここまでが合格である。60点未満は不合格である。成績はS、A、B、Cの評価ではなく100点満点の点数で採点する。なお、最終レポートを提出しない者は成績評価不能とし、これも不合格である。

テキスト

講義ごとに配布プリントを用意し、それに基づいて行う。

参考書

  • N.ハンレー、B.ホワイト、J.ショグレン著、政策科学研究所環境経済学研究会訳、「環境経済学-理論と実践」、勁草書房、2005年、5,500円+税
  • 細田衛士、横山彰、『環境経済学』、有斐閣、2007年、2100円+税
  • 諸富徹、浅野耕太、森晶寿、『環境経済学講義-持続可能な発展を目指して』、有斐閣、2008年、2,200円円+税
  • 栗山浩一、馬奈木俊介、『環境経済学をつかむ』、有斐閣、2008年、2,200円+税
  • 岡敏弘、『環境経済学』、岩波書店、2007年、3,800円+税エネルギー
  • 植田和弘、岡敏弘、新澤秀則、『環境政策の経済学-理論と現実』、日本評論社、1997年、2,800円+税
  • 細江守紀、藤田敏之、『環境経済学のフロンティア』、勁草書房、2002年、3,600円+税
  • 新保一成、清野一治編、『地球環境保護への制度設計』、東京大学出版会、2007年、4,800円+税

関連科目・関連分野

上級ミクロ経済学、公共政策、環境学、環境と社会経済、環境政策、公害対策論、環境税特論など