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女子学生の視点で地域の魅力を再発見!国際地域学科産学連携事業

東洋大学の学生と東武鉄道が連携して、東武線沿線である両毛地区の沿線活性化をめざした連携企画をスタートさせました。栃木県足利市と群馬県館林市、桐生市の現地調査を実施し、企画立案、実行することで各エリアの歴史・グルメ・自然の魅力をアピールしていくものです。東武鉄道株式会社からの協力依頼を受け、国際地域学部国際地域学科小早川裕子講師が学生へ参加を呼びかけました。その結果、企画に興味を持った外国人留学生2名を含む約20名の学生が集まりました。

サイト国際地域学部国際地域学科国際地域専攻

国際地域学部国際地域学科の小早川裕子講師

国際地域学部国際地域学科は、国内外の地域発展に貢献することを目指し、地域の特性を活かした「地域づくり」とその持続的な発展を実現できる知識と実力を持った人材を育成する学科です。その教育方針の1つとして「現場主義」を掲げています。

課題となっている事象を直接見ること、そして自分の足で集めた情報を土台にして解決方法を組み立てていくことを重視しています。小早川講師は「今まで講義を通して学んできたことを実践するいい機会になる」と考え、学生たちにこの企画への参加を呼びかけました。

「ふらっと りょうもう 女子旅」パンフレットの表紙

限られた時間を有効に。情報共有にはFacebookを利用

全員が集まって会議をするのは難しかったため、Facebookを活用して、作業の進捗状況や会議内容などの情報を共有しました

東武鉄道にプレゼンテーションを実施するまでの期間は約2週間しかありませんでした。資料作成に至るまでの動きについて、リーダーの広島佳奈さん(国際地域学科3年)はこう振り返ります。

「現地調査は2回実施し、週末ごとに駅に集合し、4~5人のグループ5つが東西南北に分かれ、人海戦術で情報を集めました。お店や施設の人にインタビューし、写真を撮り、ネットにない情報をかき集めました。そして会議を開き、館林、足利、桐生という3つの地区ごとに、紹介する散策コースを決めたのです」

有志で集まった約20人の学生による課外活動とあって、全員が毎日集まるのは困難でした。そこでFacebookを活用して作業の進捗状況や会議内容などの情報をメンバー間で共有すると共に、小早川講師がいる国際地域グローバルオフィスの一角を借りて、集まれる人だけが集まってお互いの作業をフォローし合いました。

プレゼンテーションからさらなる展開へ

広島さんたちが作ったプレゼンテーション資料をもとに制作された「ふらっと りょうもう 女子旅」パンフレットの誌面。取材を終えて見えてきたのは、館林の花、足利の着物、桐生の歴史という地区ごとのテーマでした

こうして完成したプレゼンテーション資料は、現場で撮影した写真のスライドショー、写真を地図にマッピングした手づくり観光案内を活用して、プロモーションビデオのストーリーを展開していく斬新な内容でした。学生たちによる立体的な提案は、東武鉄道の担当者にも好評でした。

小早川講師はその時の様子について「完璧なプレゼンでした。プレゼンの結果、ストーリーが採用されただけでなく、プロモーションビデオの制作にも関わったり、手づくりの観光案内をパンフレットにしたり、その内容を広告にしたり、さらにはプロモーションの一環としてラジオに出演したりというように、多角的に展開していったのです」と話します。

2013年9月28日には、東京スカイツリーがある東京ソラマチにて「ふらっと りょうもう 女子旅」のプロモーションイベントが開催されました。学生たちはラジオ放送出演のほか、街頭でマイクを手に両毛地区の魅力をアピールしました。

東京ソラマチにてプロモーションを行う国際地域学科の女子学生たち

行動を起こすことの大切さを学ぶ

左が柳沼彬さん、右が広島佳奈さん

中心メンバーのひとり柳沼彬さん(国際地域学科2年)は、撮影アシスタントを体験しようと、プロモーションビデオの制作にも積極的に参加しました。

柳沼さんは「現地調査やプレゼンテーション、懇親会、会議などを通じて、社会人としてのマナーを少しは身に付けられたと思います。また、最初から最後までやり遂げた達成感を味わうことができ、仕事のやりがいについても学んだような気がします」と話してくれました。

また、プロモーションビデオに登場する女子学生オーディションに応募して、裏方を務めてくれた学生も多数いたそうです。「現地調査を経験して以降、とにかく自発的に参加する学生が増えたと感じました」と、小早川講師は強調します。

広島さんは「両毛地区の首長の方たちとの意見交換会で話をする機会がありました。私たちは直前までかなり緊張していましたが、真剣に聞いてくださいました。自分たちの“まち”を、私たちが一生懸命語ることに感動していただけたようです。話の流れのなかでまちづくりや観光客を引き寄せるためのホームページの重要性を伝えることもできました」と振り返ります。

小早川裕子講師の研究テーマは、地域づくりや地域活性化。わかりやすく言えば“まちづくり”です。“まち”にはさまざまなサイズがあります。人口数十人程度の小さな町村から都市や地域、最終的には地球という単位で抱えている課題をとらえ、解決方法を考えていきます。

「まちは、大きさによって抱える課題が変わります。一方で、大きさが同じだからといって、解決方法が同じことはありません。しかし『実際に現場に立って肌で感じること』という研究手法は変わりません」

「今回の課外活動で学生たちは、まず関心を持つことや行動を起こすことの大切さを学んだのではないでしょうか。自ら現場を歩いて集めた情報をもとに話すことで、論理を自在に展開することができるようになり、そこから新しい発見があり、アイデアが生まれるのです」と話してくれました。

※「ふらっと りょうもう 女子旅」として2013年9月1日から11月30日まで、女子学生自ら出演したポスター掲示やプロモーションビデオの放映、パンフレット配布のほか、さまざまな催しにも登場する予定です。詳しくは東武鉄道のホームページでご確認ください。