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TOYO people:留学体験レポート・「トビタテ!留学JAPAN」日本代表1期生 高木一樹さん

TOYO people:留学体験レポート・「トビタテ!留学JAPAN」日本代表1期生 高木一樹さん

2016年2月29日更新

「トビタテ!留学JAPAN」日本代表1期生
ラオス初となる「かけ算九九のうた」を制作

高木一樹さん
高木一樹さん 国際地域学部国際地域学科地域総合専攻(イブニングコース)2年

私が文部科学省の官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に応募し、ラオスで活動することになったきっかけのひとつは、大学1年次に調査に同行したフィリピンでの体験です。大学へ入る前にひきこもりを経験し、また当時は英語もできなかったため、コミュニケーションが苦手でしたが、現地の人は温かく接してくれました。彼らと暮らし、調査を行ううちに、人と接することが楽しいと感じる、以前と違う自分に気づいたのです。「自分が変われたので、次は現地の人にも影響を与えられる活動をしたい」。そう考え「トビタテ!留学JAPAN」に応募しました。

当初は教育分野の課題解決に向けて教員養成学校で映像授業を展開する予定でしたが、4カ月間試行錯誤しても許可が下りず、このプランは頓挫。そこからラオスの初等教育の現状を再調査しました。そこで自分と同世代でもかけ算が完璧にはできない人がいると知り、授業対象を小学校に変更し、特に算数能力の向上を目標に据えました。その具体策がラオス初の「かけ算九九のうた」です。

ダンスと歌詞を小学校の先生に、CDデザインを寺院のお坊さんになど、すべて現地の人に協力を依頼。小学校1年生の授業で15日間、ダンスをしながら歌ってもらうと、九九のテストの平均点が49点から94点まで上がり、9割の児童が満点をとれるまでになりました。

その後、各地から「授業で使いたい!」という依頼が舞い込み、帰国するまでに838名もの小学校教員に使い方を教えました。「かけ算九九のうた」はインターネット上でも見られるため、私が帰国した今もラオスで広がり続けています。

これからは地域社会に貢献する方策や人の心を前向きに変える方法を学びたいです。この留学は自分の世界を一気に広げ、本当にやりたいと思える目標と引き合わせてくれました。今後もラオスを訪れ、大学での学びを生かして新しいプロジェクトを展開していくつもりです。

「未来のことはわからない。だからこそチャレンジを続けることが大事」と語る高木さん。 挫折することもあるけれど、動き続けていればきっと出会いや転機が訪れる─ 。ラオスでの留学体験は高木さんをより前向きに変え、わからないことを知りたいという欲求や、一歩踏み出そうとする姿勢をもたらした。

教員養成学校で小学校の先生向けに授業を行った様子。(右)ラオスの児童と現地パートナー。 ラオスの児童と現地パートナー。
(左)教員養成学校で小学校の先生向けに授業を行った様子。(右)ラオスの児童と現地パートナー。

プロフィール

高木 一樹(たかぎ かずき)

1993年生まれ、群馬県出身。2013年に東洋大学に入学。14年に文部科学省官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」1期生の選考を通過し、ラオスへ。現地で制作した「かけ算九九のうた」は最優秀賞に次ぐ優秀賞とアンバサダー特別賞のダブル受賞で文部科学大臣から表彰される。15年に帰国し、現在も学業と並行して、途上国の教育課題を若者の力で解決することを目指すNPO法人「e-Education」のラオス担当として活動を継続。

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