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Close up!旬な取り組みを紹介:ライフデザイン学部 多機能ナイフを用いた保育実践発表会を実施

Close up!旬な取り組みを紹介:ライフデザイン学部 多機能ナイフを用いた保育実践発表会を実施

2016年2月29日更新

ライフデザイン学部
多機能ナイフを用いた保育実践発表会を実施

多機能ナイフを用いた保育実践発表会

子どもの成長を考える産・学・福の連携プロジェクト

親子でナイフ実践
親子でナイフ実践
園児と保護者が多機能ナイフで鉛筆削りを実践。保護者からも「思ったより上手に使えるようになっていて驚いた」「自宅でもゲームではなく工作をするようになった」などの声が上がりました。

2016年1月23日、「第二あさかたんぽぽ保育園(埼玉県朝霞市・園長 大島美弥子)」で「多機能ナイフを用いた保育実践」発表会が行われました。この取り組みはライフデザイン学部の嶋﨑博嗣教授と、ビクトリノックス・ジャパン株式会社と社会福祉法人あさかたんぽぽ会の「産・学・福」連携によるプロジェクトです。5歳児の教育に多機能ナイフをはじめとする道具を導入して、手の使い方や心身の発達にどのような関わりがあるかを観察し、保育士や保護者の安全意識に変化が生まれるかを検証することを目的とし、約6カ月にわたってライフデザイン学部・子ども支援学専攻の学生たちが保育園を訪れ、鉛筆削りや缶を開けてのフルーツポンチ作り、缶ぽっくり作りなどを行いながら、多機能ナイフの使い方を教えてきました。嶋﨑教授は取り組みの意義をこう話します。

「昔は、子どもが自分を表現するときに『僕はこんなことができるよ』という身体を使ったことが中心でした。しかし近年は『僕はこんなのを持ってるよ』という、誰かから与えられた自己満足が増えています。子どもたちの成長には、与えられたものではなく経験によって自信を獲得する『身体で思考』する機会がもっと必要なのです」

園児と学生が、ともに育つ取り組み

レポート
レポート
嶋﨑教授と小島栄希助教が作成した全13回の多機能ナイフ保育実践のレポート(デザイン協力:人間環境デザイン学科仲綾子准教授)。

実践の総まとめとなった発表会には園児と保護者が参加し、親子でナイフを使った鉛筆削りを実施。子どもたちは大人が驚くほど器用にナイフを扱えるようになっていました。
「実は、全13回の活動の過程では軽い怪我をした園児もいました。しかし、危険があることがわかってから二度目の怪我をした園児はいませんし、一度怪我を経験した園児は、ほかの怪我をした子を『大丈夫?』と心配するようになりました。これは身体的な発達であり、同時に精神的な発達。プロジェクトを通して、『全面発達』が随所に見られたのです」また、学生たちにも成長が見られました。「一歩間違えれば怪我をするナイフを扱うことで、どう教えれば園児が怪我をしないか、どう支援すればよいのか、緊張感を持って取り組むようになりました。園児たちによって学生も育てられたように感じます。企業、大学、保育園の連携だからこそ実現できたと思います」

プロフィール

嶋﨑博嗣教授

ライフデザイン学部生活支援学科子ども支援学専攻教授
嶋﨑博嗣(しまざき ひろつぐ)

筑波大学大学院体育研究科健康教育学専攻修了。体育学修士。専門は幼児健康学。2005年から現職。著書に『元気っ子を育てる運動遊び』(編著・創文企画)、『健康保育の科学』(編著・みらい)、『子どもと環境』(編著・一藝社)などがある。

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