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Close-up!シルクロード東京 文化観光フォーラム

Close-up!シルクロード東京 文化観光フォーラム

2015年8月27日更新
シルクロード東京文化観光フォーラム

2015年7月27日(月)に白山キャンパスの井上円了ホールで、「シルクロード東京 文化観光フォーラム」が開催されました。主催は一般財団法人日本ウズベキスタン・シルクロード財団で、東洋大学が共催し、「新シルクロード・ディスカバリー 日本~中央アジア~ヨーロッパ」をテーマに、日本とウズベキスタンとの文化や芸術の交流、観光などの現状や将来の展望について、さまざまな角度から取り上げました。
このフォーラムは、「オムニバス・トーク」と名づけたユニークな構成となっていて、竹村牧男東洋大学学長、ファルフ・トゥルスノフ駐日ウズベキスタン共和国特命全権大使などの挨拶、松浦晃一郎同財団評議員・前ユネスコ事務局長の開会の辞に続いて、15名の講演者が次々と登壇。インバウンド(日本へ)とアウトバウンド(日本から)、それぞれの立場から1人12分間のトークを繰り広げました。
フォーラムとあわせて、会場のロビーや通路でウズベキスタンの民族衣装や民芸品、写真なども展示。シルクロードの香りを届けました。

オムニバス・トーク


本学の教員や、シルクロード、ひいては中央アジア、イスラム社会にゆかりの深い識者が登壇し、それぞれ個性的なトークを展開。会場に訪れた多くの学生も、興味深く耳を傾けていました。以下はトークの一部抜粋です。

<インバウンド観光セクション>

東洋大学国際地域学部 国際観光学科
梁 春香 教授

「日本からみた観光対象としてのシルクロード」

東西の文化交流の歴史から、なぜ私たちがシルクロードに惹かれるのかを明らかにした梁教授。シルクロードを通じた文化交流の証として、奈良の正倉院に納められたガラスや瑠璃の宝物、京都の薬師寺にみられる「飛天」の姿などを例に挙げました。シルクロードが現在でも人気の観光スポットであるのは、「私たちの文化形成のルーツがそこにあるから」という梁教授。現代を生きる私たちがシルクロードを訪れることには非常に意義があると語りました。

東洋大学国際地域学部 国際観光学科
矢ケ崎 紀子 准教授

「わが国のインバウンド観光政策について」

観光政策を専門としている矢ケ崎准教授は、日本のインバウンドの急激な増加について、データを交えて説明。「観光流動は近くから起こる」として、近隣のアジア諸国を中心に、観光客が増えていることを紹介しました。
東京オリンピックを前に盛り上がる国内の観光業界ですが、その一方で、観光客の宿泊先が東京や京都など主要な観光地に限られていると指摘。地方の魅力を伝えていくことの重要性も示しました。

<アウトバウンド観光セクション>

東洋大学国際地域学部 国際観光学科
島川 崇 准教授

「航空路線戦略と中央アジア」

日本航空に勤務後、松下政経塾に入塾という経歴をもつ島川准教授。ホワイトボードを用い、かつてはシルクロードの東西を結ぶ交差点であった中央アジアが、現在その役割を担っていないのはなぜか、航空業界を知る者ならではの視点で解説しました。世界中の空港の関係性など、空港を利用しているだけでは分からないような、航空業界の裏側が垣間見えるお話がたくさん飛び出し、新たな視点から空路での観光を見直す契機となりました。

東洋大学国際地域学部 国際地域学科
藤井 敏信 教授

「【サマルカンドに行こう】サマルカンドの可能性―内陸世界の復権」

オムニバストークの最後に登壇した藤井教授は、それまでの登壇者とはまた異なる、歴史的な視点から、サマルカンドについて言及。15世紀まではユーラシア大陸の中心的都市だったサマルカンドは、中央アジア各国に接するその立地や地理的条件故に、シルクロードの東西を結ぶ重要な地点として栄えていました。地理的にも歴史的にも重要な場所であるサマルカンドは、中国やロシア、インドといった国々が力を持ち始めた現在、再び資源・文化の蓄積する地域として脚光を浴びはじめています。サマルカンドの魅力を再発見できるようなお話でした。

特別展示


写真家の前田昌宏氏の作品

写真家の前田昌宏氏の作品。「ウズベキスタンへようこそ」と題された写真展に出展された作品の一部と、日本代表とウズベキスタン代表とのサッカーの試合をとらえた作品などが展示されました。

ウズベキスタンの文化に触れる

井上円了ホールのロビーには、ウズベキスタンの民族衣装をはじめ、タペストリーやバッグ、ポーチ、スカーフなどが展示され、会場に訪れた学生はウズベキスタンの文化に触れる機会になりました。