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TOYO people:新任教員インタビュー 政春尋志教授(理工学部 都市環境デザイン学科)

TOYO people:新任教員インタビュー 政春尋志教授(理工学部 都市環境デザイン学科)

2015年6月4日更新

“地球を扱う”空間情報
未来を創造する若い力を育てたい

政春尋志教授
理工学部 都市環境デザイン学科 政春尋志教授

未来の生活を変える これからの地図の可能性

私の研究テーマである「空間情報」とは、簡単にいうと地図に示されている情報のことを指します。地球上の情報をいかに集めて、社会に活用できるかという学問です。学生時代から地学に興味があり、“地球を扱う”という地図の世界に惹かれて、就職を機に飛び込みました。

地図を作るには、地上で行う「測量」と航空写真を用いる方法がありますが、私は後者の航空写真測量を専門としていました。3D映像と同じ原理で、撮影地点の異なる2枚の写真を重ねて見ることで、地上の風景を三次元情報として計測します。この情報をもとに、専用の機械を使いながらオペレーターが手描きで地図を作っていくのです。意外かもしれませんが、建物を1つ1つ描くアナログな世界なんですよ。それでも近年は自動計測技術が向上し、三次元のデータをかなり精密に取得できるようになりました。まだまだ改良が必要な段階ではありますが、近い将来は目の前の景色と同じような感覚で使える、リアルな立体地図が普及するかもしれません。ほかにも、建築などさまざまな分野で応用できる「空間情報」は非常に可能性がある、魅力的なテーマだと思います。

学生時代にしかできない挑戦を

学生の皆さんが社会人として成長していくためには、「自分の頭で考える」ことが大切だと思います。情報を鵜呑みにせず、自分で納得してマスターしていってほしい。学生時代は自分の好きなことを選んで勉強しているのですから、専門分野だけでなくさまざまな物事に興味を持ち、主体的に学んでいく時期だと思います。若いうちに世界を見ることもいいですね。海外の文化に触れることで見聞が広がり、同時に日本のことを客観的に見直すきっかけにもなります。私の学生時代には難しかったのですが、今は留学制度も整っていますので、ぜひ挑戦してみてください。


空間情報の分野でいうと、今は詳細な地形などのデータが自由に手に入る時代になっています。主体的にどんどん活用して、データを見る能力、使いこなす基礎力を培ってほしいです。未来の地図を作る人が現れることを楽しみにしています。

プロフィール

政春 尋志(まさはるひろし)

1980年京都大学大学院理学研究科修了。博士(工学)。国土地理院地理地殻活動研究センター長、基本図情報部長歴任。早稲田大学非常勤講師、東京大学空間情報科学研究センター客員教授兼務を経て2015年より現職。