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TOYO people:新任教員インタビュー 松田英子教授(社会学部 社会心理学科)

TOYO people:新任教員インタビュー 松田英子教授(社会学部 社会心理学科)

2015年6月4日更新

目に見えない“心”を学び
社会で活躍するための人間力を磨いてほしい

松田英子教授
社会学部 社会心理学科 松田英子教授

心の神秘を解明する――井上円了に通ずる学問

このたび、東洋大学社会心理学科の歴史で初めて専任教員として「臨床心理学」の教鞭を執らせていただくことになりました。就任前に創立者の井上円了先生のことを調べたのですが、先生が最初にご担当された講義科目は「哲学」のほかに「応用心理学」だったと知りました。了解不能な現象に対する人間の行動の「メカニズム」を追求しようとする先生の姿勢は、私の学問に通じるところがあります。お会いすることは叶いませんが、気が合いそうと、勝手に親近感を抱いています。

私は心理学を「数学的」なものだと考えています。目に見えない「心」を測定し、その働きを実証するには、大量の情報を扱う「統計」スキルのほか「分析力」が必要です。私の専門の「夢」でいうと、睡眠時の「夢」には、その人がどんな人生を歩み、どのような記憶を持っていて、何を体験することで現れた、思い出したという「理由」があるのです。不思議な存在をロジカルに解明することこそ、心理学の楽しさだと思います。

心理学を人間形成に活用してほしい

私は白山キャンパスで授業を持っていますが、規模の大きさ、学生さんの多さに驚いています。せっかく活気ある大学で講義するのですから、できるだけ多くの人に受けてほしいですね。


うつ病などの精神障害は、近年とても身近な存在になっています。今は関係ないと思っていても、将来の配偶者や子ども、部下、自分自身も、ふとしたきっかけで心の不調に陥るかもしれません。そんなときに心理学の知識があれば、相手を支えられますよね。思いやりをもって他人を理解することができる、豊かな人格形成に役立つのです。


また、心理学を学ぶことは、物事を客観的に見る力を鍛えることにもなります。目に見えないものを扱う学問だからこそ、「調べて説明する力」が培われます。実際に心理学を学んだ人のレポートはとても論理的で分かりやすく、プレゼンも上手な場合が多いんですよ。そういった力は、マーケティングや開発、営業などさまざまな業界で生かされるはず。未来のリーダーになるためにも、ぜひ心理学に興味を持ってくださいね。

プロフィール

松田 英子(まつだえいこ)

2000年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。博士(人文科学)。臨床心理士として活躍し、江戸川大学教授、放送大学大学院客員教授、文教大学大学院兼任講師、青山学院大学兼任講師などを歴任。2015年より現職。2000年より集英社imidasの心理学項目を執筆中。