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TOYO people:「中小企業懸賞論文」で本賞(最高賞)を受賞! 経済学部安田武彦ゼミ

TOYO people:「中小企業懸賞論文」で本賞(最高賞)を受賞! 経済学部安田武彦ゼミ

2015年3月10日更新

ゼミでの学外交流やチームワークが実を結ぶ
「中小企業懸賞論文」で本賞を受賞

「中小企業懸賞論文」で本賞 安田ゼミ
上・左から経済学科3年生 片岡翔さん、小山慎之祐さん、山田美紗子さん、高橋雅仁さん
下・左から経済学部 安田武彦教授、矢内貴明さん、熊谷優希さん

経済学部の安田ゼミ(指導:経済学部 安田武彦教授)の学生が、2014年度「中小企業懸賞論文」(主催:一般財団法人商工総合研究所)の金融部門において、論文『中小企業振興政策の普及に向けて』で本賞を受賞しました。この懸賞論文は学生・実務家を対象に、1976年から開催されてきた伝統あるコンペティションであり、最高賞である本賞の受賞は、東洋大で初の快挙です。

受賞した経済学部3年生の矢内貴明さん(リーダー)、小山慎之祐さん、片岡翔さん、熊谷優希さん、高橋雅仁さん、山田美紗子さんに、受賞までの道のりや、ゼミでの活動について伺いました。

情報収集は金融機関に直接ヒアリング、WEBでは500社以上にアンケート

矢内貴明さん
リーダーを務めた 矢内貴明さん

矢内さん 安田ゼミは中小企業に焦点を当てて研究を行っています。私たちのグループは「中小企業の資金調達問題」について調査していました。中小企業懸賞論文への応募のきっかけは、安田先生に「論文コンペの金融部門に参加してはどうか」と勧めていただいたことです。

熊谷さん 最初に取り掛かったのは情報収集です。インターネットで簡単に情報を集められる時代だからこそ、“現場の情報”にこだわろうと決めていました。 7月末~9月前半までは、メンバー各々が地元の金融機関に依頼して直接ヒアリングを行い、さらに中小企業515社へWEBアンケートを実施するなど、情報収集に多くの時間をかけました。

小山慎之祐さん
小山慎之祐さん

小山さん 私は地元である熊本県の金融機関へヒアリングのため訪問しました。支店長が応対してくださり緊張しましたが、情報収集の他に、金融機関と企業側の立場での見解の相違や、さまざまな背景について率直にお話いただき、非常に勉強になりました。

山田さん 安田ゼミは普段から中小企業を訪問したり、経営トップの方をお迎えしたりしてお話を伺う機会が多く設けられているので、今回のヒアリングではそうした社会人の方と多く接してきた経験が生きました。

片岡さん 中小企業へのWEBアンケートは、どんな回答が集まれば私たちの立てた仮説を検証できるのか考えながら質問と選択肢を設定していたので、設問1つ用意するのにも30~40分かかりました。

全員で導き出した結論『地域金融機関への提案』

片岡翔さん
片岡翔さん

矢内さん リーダーとして進行管理や安田先生への連絡、日程の調整を主に担当しました。論文の応募締切は10月中旬と決まっていたため、細かく期日を設定するなど全体の進行管理は徹底しました。毎回全員が集合することは難しく、とにかく集まれるメンバーで進めていき、行事等で東洋大学の教室が使用できない際は他の施設を利用して集まるなど、進行には気を配りました。

山田さん 初めはチームの中でも、矢内くんの負担が非常に大きかったため、全員で役割分担の見直しを行いました。一人ひとりがやるべきことを行う。忙しくても手は抜かない。これらの意識を共有したことがチームワークを培ったと思います。

高橋雅仁さん
高橋雅仁さん

熊谷さん 情報を集約しながら論文にまとめる行程では、分担して原稿を書き、それを全員で推敲して、意見を集約するといった作業を繰り返しながら執筆を進めました。貴重な集合時間を有効活用するために、各々の作業は集合前に終え、集まった時は意見交換だけをするように徹底しました。初めは大変でしたが「みんなでやり抜こう」というモチベーション向上に繋がっていきました。

高橋さん 私は集合した時の意見交換を整理してまとめ、集合後にLINE(ライン)でメンバー全員に送るようにしていました。集合できなかったメンバーにも情報共有できるようにと考えた時、自ら書記を担おうと思い立ったんです。

山田美紗子さん
山田美紗子さん

山田さん 締め切りが迫ってきた頃、 結論がなかなか決まらず、一番苦戦しました。結論で示そうと考えていたことが、細部を詰めていく中で変化し、導入から書き直すといった作業の連続でした。最終的には“地域金融機関への提案”を行う形になりました。

矢内さん 表彰時に「学生の論文には珍しく具体的な提案があるところが良い」と審査委員の方から言われた時、最後まで議論して良かったなと思いました。

片岡さん 論文提出時は、全員で協力していい経験になったと皆満足していたので、受賞までは期待していませんでした。矢内くんから「今までありがとう。伝えたいことがあります」と暗いメッセージが届き、ダメだったんだなと思いながら全員が集合したところ、「本賞です!」と報告を受けて本当に驚きました。

高橋さん 今回の経験は、苦しくても努力を続けてやり遂げれば結果が出るという自信にもつながりました。

学外へ広く開いたゼミ活動で成長

熊谷優希さん
熊谷優希さん

熊谷さん 安田ゼミでは中小企業の方の講演や企業訪問の他、毎年『図解要説 中小企業白書を読む』という書籍を制作しています。書籍の情報は今回の論文で多数引用し、非常に役立ちました。また、他大学との合同ゼミ、地域活性化のための施策コンペへの参加など、教室の中だけで完結しない、学外も含めた縦や横のつながりを持った活動をしています。

片岡さん 最初の頃は、企業の経営者など目上の方と接するときに萎縮してしまうこともありました。しかし、回数を重ねるうちに、緊張せずに相手のお話を理解しながら対話することができるようになり、自身の成長が実感できました。

山田さん 学生のうちから社会経験が積めるというのが安田ゼミの魅力です。私は、訪問した企業のご厚意で就職試験の模擬面接を行っていただいたり、メールなどのやりとりで社会人としてのマナーを学ぶことができました。

小山さん ゼミで行われる経営者の方々の講演には、常に刺激を受けています。将来地元に帰っても、ゼミでの活動で学んだ「人とのつながりの大切さ」を活かして自分だけで収まらない“輪”をつくっていけたらなと思っています。