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スポ東だより:第91回 箱根駅伝 レースを振り返る

スポ東だより:第91回 箱根駅伝 レースを振り返る

2015年3月2日更新

第91回 箱根駅伝 レースを振り返る

10区間の展開と10名の出場選手のコメントからレースを振り返る。箱根連覇という強い思いで臨んだ今大会。真価を問われた彼らにしか語れない思いが、ここにある。今はもう、それぞれ次のステージを見据えている。

第91回 箱根駅伝

1区[大手町―鶴見] 21.3km

スタートより先頭位置につけた田口。中盤まで大きな先頭集団を形成したままレースが進む中、15km過ぎに青山学院大が仕掛けると、田口もその後に続く。トップ争いは東洋大、駒澤大、青山学院大、明治大の4校に。中継所まで約600mのところで駒澤大が一気にスパートをかけ、徐々に差を広げられ、トップと12秒差の4位で2区へ。

田口 雅也

田口 雅也(経済学科4年)
走行4位:区間4位
区間タイム/01:02:12

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「成長」

[選手コメント]3年連続の1区は、毎年プレッシャーとの戦いで慣れることはなかった。区間賞を目指していたが、最後の詰めが甘く離された。しかし、レースの流れは作れたと思う。主将として、他の選手の動きを見て積極的に声をかけるよう心がけた。また1年次から高い目標を持つ先輩たちに囲まれ、成長でき、4年生みんなが支えてくれたおかげで1年間やってこれた。そして自分の意識が変われば強くなれると学んだので、後輩には東洋大の名に誇りを持って精進してほしい。


2区[鶴見―戸塚] 23.1km

2 年連続エース区間を任された服(勇)。5km手前でトップの駒澤大を捉え、並走を続ける。19km 地点、一度は離されかけたが一気にギアを上げ、引き離しにかかる。中継所へ向け、苦しい表情に変わるが必死に腕を振る。服部は順位を3 つあげる区間賞の走りをみせ、1 位で上村へ繋ぐ。2 位駒澤大、青山学院大と2 秒差、4位明治大とは19 秒差。

服部 勇馬

服部 勇馬(経済学科3年)
走行1位:区間1位
区間タイム/01:07:32(区間賞)

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「改革」

[選手コメント]走り出してからは、駒澤大・村山選手しか見ていなかった。昨年とのタイム差では1分以上縮められたが、後続を2秒しか離すことができず、ラスト3kmの失速に悔いが残る。今年は、チームの一体感を作り上げ、下級生の台頭を手助けすることがレベルアップにつながると思う。そのためにチームメイト一人ひとりとコミュニケーションをとり、変化に気付き、的確にアドバイスができるかが重要。箱根で総合優勝、そして東京オリンピックに向けて、大事な1年にしていきたい。


3区[戸塚―平塚] 21.4km

当日エントリー変更により3区を任された上村。駒澤大、青山学院大とのトップ争いを繰り広げた。駒澤大のスパートに上村はついていけず、明治大に抜かれ、後続の青山学院大に追いつかれてしまう。酒井監督からの言葉を受け、険しい表情を浮かべながらも懸命な走りをみせ、トップと52秒差の4位で4区へ繋ぐ。前を走る2位明治大と34秒、3位青山学院大とは3秒差。

上村 和生

上村 和生(経済学科3年)
走行4位:区間6位
区間タイム/01:03:34

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「連携強化」

[選手コメント] 1、2区が良い流れで襷を繋いできてくれたので、必ずトップで4区に渡すという気持ちで走った。しかし、駒澤大の揺さぶりに耐えられず8km地点で離れてしまった。監督からは「海岸線に出てからが勝負だ」と言われていたが、そこまで保つスピード、スタミナが残っていなかった。自分の実力不足で粘ることができなかったのが悔やまれる。副キャプテンとして、勇馬と一緒にチームを引っ張っていくことになる。縦と横のつながり、スタッフとのつながりがしっかりしたチームを作っていきたい。


4区[平塚―小田原] 18.5km

4区は箱根初出場の櫻岡。3秒差で前を走る青山学院大を追いかける。しかし、区間新記録ペースで走る先頭集団にその差を広げられてしまう苦しい展開に。それでも最後は力を振り絞りスパートをかけ、トップとは1分36秒差で5区の五郎谷に襷が託された。5位早稲田大には2分44秒と差をつけた。

櫻岡 駿

櫻岡 駿(経済学科2年)
走行4位:区間4位
区間タイム/00:55:15

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「意識改革」

[選手コメント] 初めての箱根で感じたのは、沿道の声援が他のレースとは全く違うこと。無心で襷を受け取り、粘りの走りを心がけたが、自分の走りには速さも積極性も足りず課題が多い結果となった。全日本と箱根を経験して自分の目標がより高くなった。学年が上がり、主力としての役割を果たしていく必要がある。これからは、走りでチームを引っ張っていきたい。目標は、インカレでの入賞など、学生トップレベルに食い込んでいくこと。個人がより高い目標を持つチームにし、来年は箱根優勝を奪還。強い東洋大を見せたい。


5区[小田原―芦ノ湖] 23.2km

5区山上りは4年の五郎谷に任された。4位で襷を受け、落ち着いたペースで追走する。先頭争いは、青山学院大が区間新記録のペースで駒澤大を抜き去りトップに。五郎谷はゴール手前で、アクシデントに見舞われた駒澤大を抜き、3位で芦ノ湖のゴールテープを切った。1位青山学院大と6分49秒差、2位明治大とは1分50秒差で翌日の復路スタートとなる。

五郎谷 俊

五郎谷 俊(経済学科4年)
走行3位:区間11位
区間タイム/01:22:14

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「自身を知る事」

[選手コメント]箱根駅伝は、自分ひとりで走っているのではない。多くの人の助けや支えがあり、5区を走ることができた。そして、たくさんの思いが入っている襷を1秒でも早くゴールに運ぶため、レース中はとにかく前の選手に追い付いて差を縮めようと必死だった。特に、ラスト2kmは非常に苦しく、もがきながら走った。大学での陸上経験から「勝つこと、負けることの重要さ」を学だ。後輩には、自分自身をよく知り、自分なりの走りのリズムを掴んでほしい。


6区[芦ノ湖―小田原] 20.8km

箱根デビュー戦となった高橋は、快調なペースで山を下る。9km通過で区間新を上回るハイペースで前の2チームを追う。しかし、16km付近からペースが落ち、後続の駒澤大とデッドヒートを繰り広げるが中継所手前で離される。4位で7区・服部弾馬へ。

高橋 尚弥

高橋 尚弥(電気電子情報工学科3年)
走行4位:区間8位
区間タイム/01:00:01

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「自立と自律」

[選手コメント] 中盤までは予定通りのペースで走ることができた。前半の走りは、突っ込みすぎたわけではなく、そのままのペースで後半30秒を縮める予定だったが、自分の実力のなさが、そのまま結果となり悔しい。箱根初出場でかなりのプレッシャーを感じたが、沿道の方の応援のおかげで襷をつなぐことができた。次は最上級生としての自覚を持ち、競技面でしっかり結果を残してチームを引っ張っていける選手になりたい。そして、縦と横のつながりを重視したチームを作り、来年の箱根駅伝で優勝する!


7区[小田原―平塚] 21.3km

2年連続7区を任された服部(弾)。往路2区で区間賞の走りをみせた兄・勇馬に刺激を受け、駒澤大と並走して明治大を猛追する。19km付近で明治大を捉え、熾烈な2位争いに。中継所手前で駒澤大に離されるも、最後まで粘りを みせた。トップとは8分34秒とさらに広がるが、2位駒澤大と13秒差、4位明治大に13秒差で8区へ繋ぐ。

服部 弾馬

服部 弾馬(経済学科2年)
走行3位:区間3位
区間タイム/01:03:35

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「自覚」

[選手コメント] 自分のレースを振り返って、点数を付けるなら40点。ラストで駒澤大・西山選手に離されてしまい、自分が流れを変えなければいけないところで、逆に流れを悪くしてしまった。しかし、体調が万全ではないなか、最低限まとめられたと思う。3年生として、チームのことも考えながら、走りで引っ張っていきたい。今年はトラックシーズンから記録を狙う。自分は言うことを聞かない後輩だったが、4年生にたくさん指導していただいたことを生かして、先輩方が達成できなかった目標を自分たちが成し遂げたい。


8区[平塚―戸塚] 21.4km

8区は、4年生の今井。襷を受けすぐに駒澤大の前に出る。中盤まで駒澤大と並走し、トップを追いかける。16kmで駒澤大のスパートにつ いていけず、2 位駒澤大に31 秒差を広げられ、9 区・寺内へ。

今井 憲久

今井 憲久(経済学科4年)
走行3位:区間6位
区間タイム/01:06:03

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「原点回帰」

[選手コメント] 何が何でも駒澤大に勝って襷をつなぐ気持ちで走ったが、悔しい結果となった。大学生最後の走りとして、チームに恩返しがしたかったが、申し訳ない結果となってしまい本当に悔しい。全日本の後は4年生が中心となってチームがひとつになるようまとめてきた。チームメイトに支えてもらい、何とかここまできた。最後の1年間は、特に最上級生としての悩みが多かったが、学年がひとつになれたことが本当に大きな出来事であり、幸せを感じた。人生は良いことだけではない。辛いときに頑張れる人間こそ、本当に強い人間だと知った。


9区[戸塚―鶴見] 23.1km

9区を任されたのは、初の箱根となる3年の寺内。必死に前を走る駒澤大を追いかけるも、徐々に差が広がり始める。終盤まで順位をキープするが、20.5km付近で明治大に追いつかれ4位に順位を落とす。しかし、離されまいと後ろに食らいつき、3位明治大から5秒差で最終区の淀川へ。トップ青山学院大 11分29秒差、2位駒澤大 1分33秒差、3位明治大 5秒差。

寺内 將人

寺内 將人(健康スポーツ学科3年)
走行4位:区間9位
区間タイム/01:10:27

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「有言実行」

[選手コメント] 自分の走りが全くできず、本当に出場しただけの大会となり、情けなくて、悔しい気持ちだった。そして、最後の最後まで4年生に助けてもらい、上級生としての自覚が足りないと気付いた。いよいよ最上級生となるが、服部ばかりに頼らず、中間層がしっかり力をつけていくことで、チームを支えていきたい。また個人としては、口だけで終わらず、行動や結果で示していきたい。


10区[鶴見―大手町] 23.0km

最終区を走るのは4年の淀川。襷をうけ、ペースを上げて1.5km付近で3位明治大に追いつく。ぴったりと後ろについて走り、一気に引き離すタイミングを計る。酒井監督から「ペースが遅い。駒澤大に追いつけないぞ」と声がかかると明治大を一気に引き離し、3位に順位を上げて2位駒澤大を猛追する。惜しくも駒澤大には届かなかったものの、3位でチームメンバーが待ち受けるゴールテープへと飛び込んだ。

淀川 弦太

淀川 弦太(経済学科4年)
走行3位:区間5位
区間タイム:01:10:29

東洋大チームが「次のステップに向けて最も大切だと思うこと」とは?

「強さ」

[選手コメント] 最後の駅伝なのでやるしかなかった。レース中監督の声が聞こえ、明治大は絶対抜こうと思い集中して走ったので、ゴールテープを切った瞬間はほっとした。この学年のメンバーに出会えてよかった。大学での陸上競技を振り返って、陸上で強くなることを学んだ。後輩たちには、さらに記録を塗り替えていき、これからも悔いのないように陸上を楽しんでほしい。