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スポ東だより:静かな闘志を胸に、世界へ挑戦~世界インラインアルペン選手権大会 日本代表 古田宗一郎さん

スポ東だより:静かな闘志を胸に、世界へ挑戦~世界インラインアルペン選手権大会 日本代表 古田宗一郎さん

2014年8月29日更新

静かな闘志を胸に、世界へ挑戦

インラインアルペンと聞いて、皆さんはすぐにイメージすることができますか? ヨーロッパでは毎年世界大会が開催され、新聞やテレビにも取り上げらる、人気の競技です。

「2014世界インラインアルペン選手権大会」日本代表選手に選出された、理工学部都市環境デザイン学科1年 古田宗一郎さんに、競技のルールや見所、世界大会の目標などを伺いました。

世界インラインアルペン選手権大会 日本代表 古田宗一郎さん
理工学部都市環境デザイン学科1年 古田宗一郎さん

味わった挫折感。悔しさが成長の糧に

足がすくんでしまいそうなアスファルトの斜面に、等間隔でポールが立ち並ぶ。そこをインラインスケートを履いた選手が加速しながら滑り降りていく。ポールでターンを繰り返しながら、その速度は時速40キロにも達する。転倒というリスクにも負けず互いにタイムを競う、それがインラインアルペンという競技です。

※インラインスケート:スケート靴のブレードがある部分に、ウィール(車輪)が一列に並んで配置されているローラースケートのこと

インラインアルペンの練習に取り組む古田選手
インラインアルペンの練習に取り組む古田選手

2014年9月11日、ドイツで開催される「2014世界インラインアルペン選手権大会」。十数ヵ国から選手が集まる中、日本からは古田さんが出場します。実は古田選手にとって2年前のリベンジを果たす大会となります。高校二年生の時、初めて日本代表に選出され、世界選手権に出場しているそうです。

「あの時は頭の中が真っ白になってしまって、最後まで滑り切ることができませんでした。」

インラインアルペンのコースは急勾配のため、スタート地点でコースの全景と詰めかけた観客までも一望でき、日本では体験したことがない、たくさんの観客が歓声を上げている独自の雰囲気に飲まれてしまったそうです。

世界選手権のルールは、本番コースでは練習が行えず、そのためコースを歩き、滑降していくイメージを自分自身で固めるしかありません。大会日程は連日で、初回の滑降で良い感触を得た選手は問題ないが、最初に失敗をした選手は気持ちの切り換えが難しい。技術面と精神面の両方を求められるのが、この舞台なのです。

「自分では切り換えたつもりでいました。でも、結果としては全てで転倒で、一生懸命に練習したことが出せませんでした。」

2014年、再び世界選手権へ挑戦!

日本代表選手が着用するユニフォーム
日本代表選手が着用するユニフォームの背にはJAPANの文字が光る。
肩や膝まわりに穴があいているのは、転倒によるものだ

この経験を経て、今大会の目標は「順位よりも、滑り切ること」。

「本当に足りていなかったのは、技術だったと思っています。2年経って精神面は成長したと思いますが、やはり技術の向上がなければ、最後まで滑り切ることができないと思います。」

「スタートからゴールまで一本のラインは、小さなミスがあれば、ターンを重ねる度に理想のラインから外れていきます。無理な修正をすると、転倒という結果につながってしまう。ミスをしない技術、ミスを修正する技術。足りていない技術ならば、練習して得れば良い、そう考え、今は熱心に練習に打ち込むだけです。」

出会いがインラインアルペンへと導く

古田さんのインラインアルペンの原点は、自宅の近所にあった公園。まだ小学生の頃でした。
「当時、スキー練習の一環としてインラインスケートを購入し、公園で父と練習していました。」

その公園で出会ったのがインラインアルペンの練習をしているチーム。一緒に練習しないかと誘われたこのチームには、日本トップの競技者がいて、熱心にコーチングしてくれました。

「練習を重ねるごとに自分の技術が向上していくので、練習が楽しくなりました。身近な先輩達は日本のトップにいるので、もっと先輩達に近付きたいと刺激も受けましたね。」

そんな中、高校生の時に競技者となっていく分岐点が訪れました。「中学生と高校生が一緒になったクラスの大会で、高校1年生のときに優勝できたんです。とにかく嬉しかった。」大会で競い合うプレッシャーの中で優勝という結果は、何より成長を実感できるものでした。自分を支えてくれる人達にも喜んでもらえた。こうして古田さんはインラインアルペンの競技者として、歩み始めました。

インラインアルペンをもっと盛り上げたい

理工学部都市環境デザイン学科1年 古田宗一郎さん

今後の目標は「世界チャンピオンになること」、そこには競技に対する熱い愛情があります。

「現在、日本ではインラインアルペンの競技人口が少なく知名度も低い競技です。スキー選手がオフシーズントレーニングとして練習しているケースが多く、この競技のために練習を重ねている選手は一握り。なので、私が世界チャンピオンになって、少しでも日本で知名度を上げて競技人口を増やしたい、そう思っています。」

古田さんは日本のインラインアルペンの未来を切り開くため、日々練習に励んでいます。

サイト理工学部