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TOYO people:卒業生インタビュー(株式会社ジャルパック 人事総務部 時重宏二郎さん)

TOYO people:卒業生インタビュー(株式会社ジャルパック 人事総務部 時重宏二郎さん)

2014年7月31日更新

一つのことに継続して取り組んだ経験こそ
社会で自分を支える自信と力

株式会社ジャルパック 人事総務部 時重宏二郎さん
株式会社ジャルパック 人事総務部 人事総務グループ
統括マネージャー 時重宏二郎さん

法学部経営法学科(現・企業法学科)を1998年に卒業し、株式会社ジャルパックに就職した時重さん。旅行ツアー企画や営業、海外駐在などさまざまな経験を経て、現在、人事の仕事で活躍されています。

大学で学んだことは、社会人としてどう活かされているのでしょう。そして、企業の人事担当として、学生に望むこととは? お話を伺いました。

ESSで鍛えた「話す」と「考える」のスキル

ESSで鍛えた「話す」と「考える」のスキル

とにかくサークル活動にのめり込んだ学生生活でした。所属していたのは、ESS(英会話研究会/English Speaking Society)で、私は、ディスカッションのセクションにいました。自分たちが日本政府の立場と仮定して、たとえば「死刑制度の是非」など、決められたテーマに関して現状分析や新しいアイディアなどを話し合うんです。

自分の論理を練り上げるために、仲間と図書館に通い詰めたり、何時間も意見をかわしたり。多くの大学との交流会や全国大会もあったので、みんな一致団結して無我夢中でした。1、2年生の時は朝霞キャンパスでしたが、キャンパスの近くに住んでいた仲間のアパートに転がり込んで、ほとんど寝食を共にしていました。実家が近かったのですが、自分の家にはまったく帰りませんでしたね(笑)。そんなESS中心の楽しく充実した日々を過ごしました。

ESSの活動に打ち込んだおかげで、人前でも物怖じせずに話せる力や、論理的な思考能力が身につきました。また、3年生の時に会長を務め、グループの先頭に立って運営していく経験も社会人になってから役立ったことの一つです。

大切なのは面と向かって話すこと。自分から相手のふところに飛び込むこと

グァム支店駐在中の時重さん
グァム支店駐在中の時重さん(右から2人目)。
日焼けはグァムの海で、ではなく、営業で走り回った運転中によるものだ

旅行会社に就職したのは、英語を生かせるというより、人と話すことが好きだからでした。社会人としていちばん鍛えられたのは、29歳から4年間駐在したグァムの経験でしょうか。小さな島ですから、ホテルの仕入れから、お客さまの対応、トラブル処理と、ひと通り何でもやりました。

なかでも思い出深いのは、JALパックの周年記念商品で、スイートルームに泊まって頂くツアーを企画したことでした。グァムは、若いご家族連れが、比較的お求めやすい価格で気軽に楽しむ事のできる方面です。水着を着てビーチで遊ぶのがメインなので、スイートルームの需要はそれほど高くありませんでした。

部屋が空いているなら、そこを安く仕入れできないか。それが、この企画の発端でした。お客さまには少しのご負担で贅沢気分を味わって頂ける。ホテル側にとっては、多少値下げしてでも稼働率が高いほうがいいのではないか。両者の需要をうまくマッチングさせることができないかと考えたわけです。

こうした企画を実行するために必要なのが交渉力です。日頃からホテルの担当者と信頼関係を築いておかなければ、いきなり「そこをなんとか」とお願いしても誰も聞いてくれません。実際、私も、グァムに赴任したばかりの頃は、相手にしてもらえないケースもありました。

おかげさまで「ジャルパック」という会社名は多くの方に認知して頂いています。しかし、会社のブランドに頼るだけでは、交渉の際に人の心を動かす事は出来ません。やはり最後は人と人との信頼関係なんですね。自分という人間をいかに分かってもらえるか、好きになってもらえるか。どんな仕事でも大切なのは、そこなのではないでしょうか。

ですので、駐在中は、いろいろなホテルに足を運びました。電話で話せばすむことも、直接訪問しました。ビーチは目の前にあるのに泳ぐヒマもほとんどなく、営業に走り回るだけで日焼けして真っ黒(笑)。そのうち「ランチでも食べながら会議しようよ」とお誘いいただけるようになりました。日本と違って、現地では夜のビジネスのおつき合いはほとんどありません。家族第一なので、夜はプライベートな時間。だから「ランチ」なんですね。

そんなおつき合いをコツコツ積み重ねることで、「あの時食べたメニューが美味しかったから、今度のツアーで安価で仕入れさせていただけませんか?」などのお願いがしやすくなっていきました。スイートルームの企画を実現できたのも、こうした人間関係が根本にあったからではないかと思います。

4年間が1本につながる学問を!

4年間が1本につながる学問を!

学生時代、ESSでは、相手と議論を戦わせる事を中心に考えていました。しかし、仕事では相手の話をじっくり聞く事も大事。コミュニケーションは勝ち負けではないということです。ただ、議論もビジネスの交渉も、共通しているのは、相手にいかに納得してもらえるかということ。その意味では、ESSで培ってきた「話す」スキルに助けられてきたことを実感しています。

一つのことに打ち込んできた学生時代の日々は私にとって財産です。ただ、今になってもっと色々な大学の授業に興味を持って出席していれば、と思うことがあります。

忘れられない講義は1年生の時に受けた名雪健二教授(法学部)の憲法の授業。教科書は難しいのですが、先生の解釈は分かりやすく刺激的で、授業は、毎回、新しい発見で満ちていました。今でも後悔しているのが、サークルの兼ね合いで名雪先生のゼミを受講出来ず、じっくり先生とお話が出来なかった事です。

今、後輩の皆さんに伝えたいのは、授業は宝の山だということです。一人で良いので、ぜひ好きな先生を見つけて頂ければと思います。そして、自分にクイズを出すつもりで「その先生が一番伝えたいことは何か?」の答えを、大学4年間かけて探してみてください。そうすることで、4年間が1本の線でつながる学問ができるはず。そしてそれは、社会に出てから、必ず自分の自信となるはずです。

プロフィール

時重宏二郎(トキシゲ コウジロウ)

1998年法学部経営法学科(現・企業法学科)卒業後、株式会社ジャルパック入社。関西空港でのお客さまの見送り、グァム・サイパン方面の企画、グァム支店(当時)駐在、ハワイ・グァム方面への団体セールスなどを経て、2014年より人事総務部。

サイト法学部企業法学科

サイトジャルパック(企業情報)