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東洋大学のカタチ:2014年度入学式 学長メッセージ

東洋大学のカタチ:2014年度入学式 学長メッセージ

2014年5月24日更新

「生き方の基軸を自ら形成し国際社会を生きる力を」

4月6日(日)、日本武道館にて『平成26年度東洋大学入学式』が挙行された。
2014年度は学部・大学院合わせて7,543名が入学。
式辞の中で竹村牧男学長は、歓迎の言葉を述べながら、創立者 井上円了から受け継ぐ建学の精神を紹介し、自己形成と国際社会を生きる力の獲得へ向けた努力など、新入生に激励の言葉を贈った。

竹村学長

本日、ここ日本武道館において、ご来賓各位をお迎えし、また保護者の皆様のご臨席の下に、東洋大学の入学式を挙行いたしますことは、私の大きな悦びであります。東洋大学各学部、大学院各研究科、法科大学院に入学を果たされた新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。2014年度は総勢、7,543名の新入生をお迎えしています。皆さんの本学入学へのご努力に深く敬意を表するとともに、保護者の方々をはじめご家族の方々にも、心よりお祝い申し上げます。
皆さんが入学した東洋大学は、1887(明治20)年、哲学者の井上円了先生が創立した、「私立哲学館」に由来する大学です。教育・研究活動の根本に「哲学教育・国際化・キャリア教育」の3つの柱を掲げ、今後ますますの質の向上をめざして、教育改革に取り組んでいます。来たる創立150年に至るまでに、大いなる飛躍を遂げ、国際的にも評価される大学になろうと、教職員ならびに関係者一同、新たな意欲に燃えております。皆さんも、この東洋大学がより高水準の大学となることを、ここで出会った仲間とともに、自分たちの力によって達成するぞとの思いを抱いていただきたいと思います。 

創立者から受け継ぐ建学の精神

入学式井上円了先生は、海を渡ることが容易でなかった時代に、一年ほどかけた世界旅行を三度、達成しています。円了先生は、世界に出かけて、実際に見聞したすばらしいことを、哲学館の教育方針に反映させていったのでした。その意味では、哲学館の教育は、当時の国際標準を導入したものだったわけです。
本学は、なぜ東洋大学という名称なのでしょうか。円了先生は、日本人が西洋の学問を学ぶには、西洋の大学に留学するように、逆に日本や東洋のことを学びたい西洋の者は、日本のわが大学に来て学ぶようにしたいものだ。西洋には日本学や東洋学の学科を持つ大学がいくつもあるのに、日本に東洋のことを学ぶ大学がないのはおかしい。哲学館の将来は、世界から日本や東洋の文化・思想を学びに来る大学とするのだ、というお考えでした。私は、円了先生のこの思いを大切にし、ぜひ実現したいと思っています。東洋大学を、東洋学の分野のみならず、あらゆる分野で世界中から多くの方が学びにくるような大学にしていかなければなりません。
皆さんが海外の若者と親しく交流することも、その一助になるでしょう。本学の各キャンパスの国際化ということの実現に、いろいろな面からご協力いただきたいと思っています。

未来を考える大きな視点

さて、今日の国際社会は、グローバル化・ボーダレス化しています。この社会を生き抜いていくためには、まさに地球の未来を考える大きな視点を持つことが必要です。
その国際社会に生きる「グローバル人財」となるために、大学においてこれから磨くべき能力としては、基礎学力・専門学力はもちろんのこと、協調性やリーダーシップ等の各種人間力もあるでしょう。かつ語学力およびコミュニケーション能力を豊かに具え、さらに異文化理解・活用力と自国の文化理解・発信力を十全に発揮することなどがあります。
東洋大学では、これらのすべての能力の育成を重視し、そのためにさまざまな支援体制を用意しています。皆さんにはぜひこれらの諸制度を活用するとともに、まずは海外のいずれかの地域を訪問して、多彩な異文化の一端にふれ、そのような貴重な体験をふまえて、自分のアイデンティティと生きる目標とを、あらためて確かめてほしいと思います。

普遍的な真理の探究

竹村学長

東洋大学学長
竹村牧男

1948年、東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学・印度文学科卒業。博士(文学)。専門は仏教学・宗教哲学。文化庁専門職員、筑波大学教授等を経て、2002年から東洋大学教授。文学部長を経て、2009年9月より学長に就任。

本学校歌の二番には、「アジアのあめつち、暁明けて、仁義と慈悲との誠の光、今こそ輝け西の海、東洋大学務は重し」とあります。東洋哲学の叡智によって、西洋の文明を照らしだし、世界を導いていくのが東洋大学の務めであり、その使命は大変重いというのです。ですから皆さんには、どんな学問分野に進むにせよ、日本や東洋の伝統的なものの見方・考え方を大いに学び、その本質と価値とを深く理解し、その良さを多くの人々に伝えてください。同時に、客観的・普遍的な真理を、どこまでも探究してほしいと思います。そうして、東西の優れた思想・学問・文化にふれながら、自分自身の頭で考え・判断して、将来の人生をも貫く「自己の生き方の基軸」を形成してほしいと思うのです。
大学で学ぶことには、はてしなく豊かなものがあります。ぜひ皆さん、本学在籍の間、日々研鑽に努め、自己をより高く向上させ、より深く豊かに耕していってください。そして、未来の人間的で豊かな地球社会の構築に貢献する、かけがえのない人間となっていただきたいと念願しております。