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大島に風と牛糞なかりせば 不寒不熱の極楽の里(東京都大島町)

 

設置場所

東京都大島町波浮「文学の散歩道」

内容

井上円了の書(額)「惟徳成隣」

円了巡講日誌より

明治42年11月11日夕、霊岸島より乗船、単身にて伊豆七島中、大島に向かう。海上平穏、舟中雑踏す。(中略) 18日晴れ。風強く波高く、便船きたらず。当夕、小学校にて開演す。19日晴れ。午後、雨あり。閑に乗じて俗調2、3をつづる。大島に風と牛糞なかりせは、不寒不熱の極楽の里、隅を焼き薪を売りて米を買ひ、残るオアシで酒をたっぷり、朝遇へばオヒタナといひ夜になれば、ウンネライとは島の挨拶、大島の山で織り出す白煙り、流れて富士の衣とぞなる、笑ふは富士、眠るは天城、大口をあいて

烟草を吹くは大島・・・

設置者(保管者)

NPO法人 波浮の港を愛する会

取材記録

大島の南側に位置する波浮の港は、明治から昭和にかけて多くの文学者や文化人が保養や執筆に訪れた美しい港町である。円了は明治42年11月に日本橋(霊岸島)より乗船、1週間以上在島し、多くの歌を詠んだ。

「富士を見るなら大島に来れ 三保や龍華寺ではまだ規模小さい 甫水道人」後に残した紀行文「日本周遊奇談」に収録されている大島紀行は、現在でも、明治末期の大島の風俗や習慣などを知ることのできる資料となっている。(取材日2009年9月24日)

アクセス

竹芝から大島まで船で約2時間。
バス(島めぐりパノラマシャトルバス)にて、「元町港」から「セミナー入口」へ。約40~50分。下車後「文学の散歩道」にて与謝野晶子らの歌碑とともに散策できる。