平成23年4月16日(土曜日)14時00分~16時30分
東洋大学FD推進センターでは、本学における継続的な教育改善への取り組みの一環として、ティーチング・アシスタント(以下TA)のためのFD研修会を実施しております。 今年度も、昨年度に引き続き、同センターが刊行した『TAハンドブック』をテキストとして活用し、今年度初めてTAとなった方を対象に開催しました。
研修会プログラムは2部構成(前半はTAの役割や責任について一層理解を深めることを目的とした講演会形式、後半は13のグループに分かれて意見交換をするグループワーク形式)で行いました。
開会に先立ち、神田副学長・FD推進センター長より開会挨拶があり、東洋大学の教育理念やFDの定義、大学院におけるFDとTAの関係などについて説明をされました。
第1部は、はじめに、幸田教授より「TA制度の目的、東洋大学のTA制度、TAの役割」について講演がありました。TAは単なるアルバイトではなく、重要な役割を担っており、学生も教員もTAを信頼しているので、教育補助業務について正しく理解し、担当科目の予習・復習や担当教員との十分なコミュニケーションをとることが大切であることを話されました。
また、TA業務の具体的な役割・内容や、円滑に業務を遂行するために必要な留意点(ハラスメント、個人情報の扱い等)などについて説明されました。
続いて、福森教授(生命科学部)より「教員の立場からTAにのぞむこと」と題する講演がありました。TAにのぞむ3つのこととして、
(1)教員のパートナーとして授業を運営すること
(2)学生に対してメンターとしての役割を果たすこと
(3)プロテジェとして自発的に自己能力の向上を図ること
を挙げ、具体的にどのようにはたらきかけるべきか、について話されました。
第2部では、13のグループに分かれてグループワークを行いました。
グループワークでは、「疑問に思っていること・不安・悩み」「志すTA像」等について意見交換をするとともに、学生への対応方法について、授業形態に応じた具体的な状況をイメージしながらケーススタディを行い、その後、グループごとに発表をしました。
最後に、神田副学長・FD推進センター長より総括・閉会挨拶がありました。
グループワークの総括を行うとともに、「グル-プワークの報告を聞いて、TA業務を真摯に取組んでいる様子が伺えて心強く感じた。学生とのコミュニケーションの取り方、指導方法などについては、教員も同じように懸命な教育活動を日々行っているので、教員と一緒に議論をすすめ、困ったこと等があれば一人で悩まず相談してほしい」と伝えられました。
当日の資料等はFD推進支援室にありますので、閲覧等ご希望の方はご連絡お待ちしております。