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社会文化システム学科教員紹介(本田 宏治)

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氏名
 本田 宏治
  Kouji Honda

専門分野・研究テーマ

専門分野: 犯罪社会学

研究テーマ: 違法薬物問題からみる犯罪の社会統制、刑罰とリスクの社会学

代表的な著書

『ドラッグと刑罰なき統制――不可視化する犯罪の社会学』、生活書院、2011.

自己紹介

ハワード・S・ベッカーの著書『アウトサイダーズ』に魅せられ、犯罪現象の研究に取り組んできました。犯罪は、私たちを不安に駆りたて、関心を惹きつける現象といえます。皆さんも大学生になる「まえ」から、犯罪について何らかの知識があるのではないでしょうか。犯罪というと、どうしても犯罪者という個人に目が向きがちです。しかし、私たちは犯罪の現場に立ち会わずとも、あらかじめ犯罪をイメージできる知識をもっています。そのことに目を向けることが大切です。「少年犯罪」や「凶悪犯罪」、「違法薬物問題」といったテーマを取り上げながら、社会問題にたいするユニークな視野を磨いてもらいたいと思います。

授業の紹介

授業では、犯罪という現象が、社会という仕組みと私たちの文化的な営みのもとで成り立っていることを学びます。その点において、犯罪を成り立たせているのは法を犯す人間だけではありません。犯罪者を非難し、法や道徳にしたがう市民も、この現象を支える役割を演じています。矛盾に感じるかもしれませんが、いわゆる「凶悪」とされる事件ほど、犯罪者よりも、市民の立ち位置が問われる問題となります。そこで授業では、法を犯した人間について言及せずとも、「凶悪」な犯罪が成り立ちえることを取り上げます。その際、市民である私たちが、事件の観衆ではなく、「凶悪」という意味をつくりあげる積極的な行為者であることを学ぶことになるでしょう。こうした学びのなかで、「あたりまえの常識」に挑戦する犯罪の社会学は、問題の原因を突きとめれば解決が望めるという発想を砕くことになります。しかし、この複雑な現象にたいして、私たちは組織的に協同することはできると思います。そこで、社会学という学問が学際的にどのような貢献ができるか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。